1Kを徹底攻略! 6畳から10畳まで、各種レイアウトを総チェック!

1Kレイアウト


1K、いわゆるワンルーム、プラスキッチンの間取りに住む方は、多くはきっと一人暮らしではないでしょうか。キッチンは別の間取りとはいえ、そのスペースでの家具の配置やインテリアに悩む方も多いはず。

また、これから一人暮らしを始めるという新社会人の方や学生さんも、生活に必要な家具や雑貨のアイテムを、どうひと部屋にレイアウトすればいいのか、考えている方もいるかもしれませんね。

ひと口に1Kと言っても、サイズはさまざま。また部屋の長さやかたちもそれぞれなので、どこに、どのように家具を置けば一番過ごしやすいレイアウトなのか、分からない事も。


部屋の大きさと家具のサイズを測ったら、自宅で自分でレイアウトをする事が出来るソフトがあるのをご存知ですか? 使い方も簡単で分かりやすいソフトが、Sweet Home 3D(sweethome3d.com)です。

こちらのソフトであれば、家具をわざわざ動かしてから、どんなレイアウトがぴったりなのかを知る以前に、PC上で簡単にさまざまなレイアウト法にチャレンジする事が可能です。

今回はこちらの Sweet Home 3D(sweethome3d.com)を利用して、6畳から10畳までの部屋のレイアウトを作成したものをご紹介します。

これから1Kに住む方も、今住んでいる1Kが、どうも使いづらいと思っている方も要チェック!
試してみたいレイアウトがあったら、早速プチ模様替え。自分だけのお城、1Kを存分に楽しんで下さいね。

目次

1.部屋、家具、そして生活動線のサイズを知ろう

2.ベッドや必要な家具のサイズはどれぐらい?

3.備え付けの収納、サイズと場所を要チェック!

4.生活動線って、どれぐらい必要なの?

5.1Kとは

6.1K・6畳の間取り、各種レイアウト
☞6畳の1K、ベッドを縦に置いたレイアウト
☞6畳の1K、ベッドを横に置いたレイアウト
☞6畳の1K、ベッドをアシメントリーに置いたレイアウト

7.1K・7畳の間取りのレイアウトを考える
☞7畳の1K、ベッドを縦に置いたレイアウト
☞7畳の1K、ベッドを横に置いたレイアウト
☞7畳の1K、ベッドをアシメントリーに置いたレイアウト

8.1K・8畳の間取りのレイアウトをチェック!
☞8畳の1K、ベッドを縦に置いたレイアウト
☞8畳の1K、ベッドを横に置いたレイアウト
☞8畳の1K、ベッドをアシメントリーに置いたレイアウト

9.1K・9畳の間取り、各種レイアウト
☞9畳の1K、ベッドを縦に置いたレイアウト
☞9畳の1K、ベッドを横に置いたレイアウト
☞9畳の1K、ベッドをアシメントリーに置いたレイアウト

10.1K・10畳のレイアウトにチャレンジ!
☞10畳の1K、ベッドを縦に置いたレイアウト
☞10畳の1K、ベッドを横に置いたレイアウト
☞10畳の1K、ベッドをアシメントリーに置いたレイアウト

11.自分の部屋のサイズにあった、レイアウトを考えよう!

1.部屋、家具、そして生活動線のサイズを知ろう

1K・サイズを測る

1Kを快適に過ごすためには、部屋のサイズはもちろん、必要な家具や生活動線のサイズを知っておく事が重要です。
どんなに気に入った物件や、お気に入りの家具であっても、部屋に配置したら身動きが取れない状態では暮らす事が出来ません。

まず6畳や7畳、といった部屋のサイズが分かっていても、縦と横の長さは間取りや地域によって変わって来ます。自分の部屋のサイズをしっかりと確認しましょう。
もちろん窓やコンセント、備え付けの収納などの場所も要確認。これを怠ると、せっかくの家具を置きたい場所に置けない事も。

そしてベッドやテーブルなどの生活必需品の家具のサイズも縦・横・奥行き、高さもきちんと測っておきましょう。
そして自分が部屋の中でスムーズに動ける距離を分かっておくと、どんな大きさの間取りの部屋が良いのかが分かるはず。

キッチン以外の部屋はワンルーム、というサイズの1Kで暮らす際には、部屋内部の大きさ、必要な家具のサイズをしっかりと把握しておく事が大切です。

2.ベッドや必要な家具のサイズはどれぐらい?

1K・ベッドや家具のサイズ

大きめのベッドで手足を伸ばしてのんびりくつろぐのは、誰しも憧れるもの。けれど部屋のサイズに合わないベッドは置く事が出来ません。
他の家具や生活動線を妨げず、そして暮らす1Kのサイズにしっかり合ったベッドを選ぶよう、心がけましょう。

たとえば1人用のシングルベッドのサイズは縦が195センチ、横が90~100センチと言われています。
もし小柄な方でしたら、セミシングルと呼ばれるさらに小さなサイズ、縦195センチ、横80~85センチのタイプもおすすめ。
部屋が狭い場合には、僅か10センチの差も大きなものとなるので、自分の生活スタイルと部屋のサイズを考慮してから、家具をチョイスする事。

もちろんその他の家具も、部屋のサイズに合ったものを選ぶよう、注意が必要です。1Kの暮らしでは、キッチンを除いて、眠るのも食べるのも、仕事をするのも、くつろぐのも全てワンルームの中で行わなくてはいけません。
たとえば6畳サイズの1Kでは、ベッド、ダイニングテーブル、タンスやキャビネット、PCデスク、一人用ソファなどは全てを置く事は出来ません。

ベッド以外の家具を決める時は、その部屋でどのように暮らしていくのか、どんな家具が最も必要となるのか、自分のスタイルを熟考してから、置く家具を決めて下さいね。

3.備え付けの収納、サイズと場所を要チェック!

1K・備え付け収納
部屋を決める際に重要なポイントとなるのが、備え付けの収納です。
備え付けの収納がどれぐらいの大きさかによって、クローゼットやチェストなど、自分で持ち込む家具のサイズが決まります。

小さいサイズの部屋では、追加のクローゼットを置くスペースが無い場合も。反対に、大きめサイズの収納が予め付いている部屋だと、追加のクローゼットやキャビネットを置く必要がなく、その分ダイニングテーブルを置いたり、ソファを置く事だって出来るかも!

洋服の収納や、キッチン用品、本や雑誌などのスペースが必要な方は、備え付けの収納スペースのサイズを、必ずチェックして下さいね。

なお、備え付けの収納がある場合には、それが部屋のどの場所にあるかも要確認。収納前には家具は置く事は出来ません。
また収納扉を開くタイプのものではその開閉スペースも測り、その周囲にどんな家具をレイアウト出来るのか、しっかり把握しておきましょう。

4.生活動線って、どれぐらい必要なの?

1K・生活動線

部屋のレイアウトを考える際、必要なのが部屋のサイズと家具の大きさ。そして忘れてはならないのが、生活動線のサイズになります。
生活動線とは、人間が動作を行う際に必要な距離感の事を指します。たとえば椅子から立ったり、ベッドに腰かけたり立ち上がったり。

では、一人暮らしの場合には、どれぐらいの生活動線が必要なのでしょうか?
人間ひとりに必要な生活動線は約60センチからと言われています。つまり、ベッドやテーブルといった必要な家具と、壁やドア、他の家具とのスペースは最低60センチは確保しないと、暮らしにくい部屋になってしまうという事です。

部屋のレイアウトを考える際は、必ずこの生活動線の距離も意識して家具を配置して下さいね。
部屋の大きさ、必要な家具のサイズ、そして生活動線の距離が分かったところで、その部屋にぴったり合ったレイアウトを探してみましょう。

5.1Kとは

151022_スカイコート神田_間取り図

1Kとは、ワンルームにプラス、キッチンという間取りの事を指します。1DKと違う点は、キッチンにはダイニングテーブルを置くスペースはなく、純粋にキッチンだけであり、ワンルームの中で生活をしなくてはなりません。

このワンルームのサイズはさまざまで、6畳ほどから10畳ほどまで千差万別。また、部屋のかたちは正方形もありますが、主として長方形のかたちが多い間取りとも言えるでしょう。

1Kのレイアウトを考える際は、部屋のサイズ、窓の位置、備え付けの収納の位置とサイズを知り、またドアもどちらの方向へ開くのか、どれぐらいのスペースが必要なのか、しっかりと分かっておきましょう。

それでは各サイズの間取りを、ベッドを中心に考えたレイアウトをご紹介しましょう。
ここでは6畳~10畳までの1Kで、ベッドを横、縦、そしてアシメントリーに置いたレイアウトを、それぞれ上から、そして正面から見た構図で確認して下さいね。

今回6畳~10畳のレイアウトで利用した家具のサイズは、ベッドのサイズは195cm X 95cm というシングルベッドの標準サイズ。

タンスは横100cm X 奥行き55cm X 高さ80cm、PCデスクは横80cm X 奥行き55cm X 高さ70cm。それに付随したチェアが横40cm X 奥行き42cm X 高さ(椅子の背を含む)90cmとなっています。

本棚は 横75cm X 奥行き25cm X 高さ75cm という、どの家具も一人暮らし用のサイズとなっています。
なお、部屋のサイズが広くなり増えた家具は、その都度サイズを明記しています。

6.1K・6畳の間取り、各種レイアウト

6畳の1K、ベッドを縦に置いたレイアウト

6畳の1Kに住む方は、まだ荷物が少ない方や、一人暮らしは初めて、あるいはワンルームからのステップアップ、という方が多いのではないでしょうか。

江戸間や京間、中京間や団地間など、地域によって大きさに差はありますが、今回ご紹介している6畳は、どのレイアウトでも部屋のサイズは9.95㎡ となっています。
また、部屋の横幅は270cm 、縦は370cm 弱です。

こちらは6畳サイズ、部屋の形は長方形で、備え付けの収納付きの間取りに、ベッドを縦に置いたレイアウトです。
置いた家具はベッド以外はPCデスク、本棚、タンスになります。どれも生活動線として60センチ以上は確保していますが、6畳サイズではこれらの大きさの家具を置くのがぎりぎり、とも言えます。

もしPCデスクではなく、ダイニングテーブルが必要な方であれば、一人用サイズのダイニングテーブルだであれば問題なく置けるでしょう。
こちらのレイアウトは長方形というかたちを生かし、ドアから窓までの解放感を強調している点がポイント。そしてこちらがドア側から部屋を見た構図です。

1K6畳 ベッドを縦に置いたレイアウト

正面から見ると、ドアから窓までの視線の流れがスッキリとしているのが分かります。
また、6畳というサイズであれば、出来るだけ家具は低いタイプを使うのが解放感を感じさせるコツとも言えるでしょう。

6畳の1K、ベッドを横に置いたレイアウト

1K6畳 ベッドを横に置いたレイアウト

長方形の部屋でも、横の長さがベッドの幅以上あれば、ベッドを横に置いたレイアウトも楽しむ事が出来ます。
ただし、部屋の横の長さによっては、ベッド以外は何も置く事が出来ない場合も。そうなっても暮らしやすいかどうか、確認が必要となりそうです。

しかしこちらのレイアウトでは、部屋の入口付近に正方形に近いスペースが出来るところが大きなポイント。それを実感出来るのが、こちらのドア付近から眺めた構図です。

1K6畳 ベッドを横に置いたレイアウト

こうして見ると、ドアから入ったエリアはゆったりとした空間になっているのが分かります。
PCデスクの代わりに、ダイニングテーブルを置いたレイアウトでも、椅子の出し入れがしやすいレイアウトとも言えますね。
ただし、こちらのレイアウトではベランダへの出入りが不便になる事、窓のすぐ傍にベッドを設置した事で、外の気温を感じやすくなる事を注意点として知っておきましょう。

6畳の1K、ベッドをアシメントリーに置いたレイアウト

1K6畳 ベッドをアシメントリーに置いたレイアウト

ベッドをどのように配置するかで、まず頭に思い浮かべるのは、横に置くか、縦に置いたレイアウト。でも左右非対称、アシメントリーに置く方法も是非知っておいて欲しいレイアウトのひとつです。

部屋の中にメリハリを付けるには一番の方法で、また個性を発揮出来るレイアウトでもあります。
こちらはタンスを奥に配置し、ベッドをその隣に置いて、PCデスクはドアの近くに、そして本棚はタンスとは逆サイドに平行にして置いたレイアウト。

ベッドからベランダまでのスペースも確保し、ベッドの両サイドに空間を持たせ、かつ生活動線もしっかりと取れているのが分かります。

1K6畳 ベッドをアシメントリーに置いたレイアウト


アシメントリーのレイアウトは、正面から見た構図でも、家具の置き方がアンバランスなところが魅力的で、オリジナリティある部屋作りを目指す方にはぴったりの配置法であるのが分かります。
ベッドが部屋の隅ではなく、目立つエリアに置かれるため、ベッドカバーなどのファブリックはカラーリングを考慮して選びたいもの。

なお、部屋の横幅がベッドの横のサイズ、プラス60センチ以上ない場合には、このアシメントリーのレイアウトは向いていません。
6畳でアシメントリーのレイアウトにトライする方は、ベッドと生活動線の距離が確保出来るかどうか、必ず事前に確認して下さいね。

7.1K・7畳の間取りのレイアウトを考える

7畳の1K、ベッドを縦に置いたレイアウト

ここでは7畳の間取りのレイアウトをご紹介します。7畳のサイズも地域によってそれぞれ大きさが変わって来ますが、ここでは11.6㎡ としてご紹介しています。

横幅は320cm 、縦は約360cm の長さとしています。
家具は6畳の間取りに置かれた家具である、ベッド、タンス、本棚、PCデスク、椅子の他に、大きめの本棚(横82cm X 奥行き44cm X 高さ150cm )、ベッドサイドテーブル(横38㎝ X 奥行き38cm X 高さ50cm) が追加されています。

1K7畳 ベッドを縦に置いたレイアウト


以前はあまり聞かなかったサイズである7畳も、最近ではよく見かける大きさとなりました。6畳と7畳の部屋の間取り、家賃や立地なども考慮すると、どちらが良いか悩む方もいるかもしれませんね。

たった1畳分の差、と聞いてもピンとこない方もいるかもしれませんが、1畳は人間一人が寝転べるスペースがありますから、その差は思ったよりも随分と大きなものとなるはず。

たとえばこちらのベッドを縦に置いたレイアウト。6畳のレイアウトと同じ家具にプラス、追加の家具として大きめの本棚、ベッドサイドテーブルを置いていますが、まだ余裕を感じさせているのが分かります。
もちろん、本棚ではなく、似たようなサイズのクローゼットを置く事も可能です。

1K7畳 ベッドを縦に置いたレイアウト


同じくベッドを縦に置いたレイアウトを、ドア方向、正面から見た構図がこちらです。上から見た構図では、ちょっと分かりにくかった、入り口ドア付近のスペースがふんだんにある事が分かるはず。
大型の本棚を置いても、6畳の部屋に比べると随分と広さを感じられる間取りです。

もし6畳と7畳のサイズの間取りで悩んでいたら、家具を多く置きたい方、あるいは荷物が多いという方、もしくは少しでも広い部屋が良いと思う方には、やはり7畳サイズの部屋がおすすめ。
たった1畳の違いでも、6畳との差は明らかであるのが分かります。

7畳の1K、ベッドを横に置いたレイアウト

1K7畳 ベッドを横に置いたレイアウト


こちらはベッドをベランダの窓に沿って、横に置いたレイアウト。部屋の横幅が320cm と大きな幅があるため、ベッドを置いて、対面にタンスを置いても、生活動線としての距離もしっかりと確保出来ています。

今回作成した間取りは、ベランダ以外に小さめの窓がふたつあるタイプなので、背の高い大型本棚が中央に来ているレイアウトですが、もし大型本棚を隅に置く事の出来る間取りであれば、室内にもっと引き締め効果を出してくれるでしょう。

1K7畳 ベッドを横に置いたレイアウト


7畳の部屋にベッドを横向きに置いて、ドアの位置から窓に向かって見た構図がこちらです。これを見ると、7畳というサイズに家具が色々入っていても、部屋の中央に大きな空間が取れている事が分かります。

部屋の横幅、縦の長さは部屋によって異なる事がありますが、今回の7畳ほどの大きさがあれば、PCデスクの代わりに、一人用ダイニングテーブルを配置するレイアウトも問題ありません。

また、ダイニングテーブルをローテーブルとして食事をする方法をチョイスするのも、7畳というスペースを広く見せ、かつそのサイズを思いきり有効活用出来そうです。
ベッドを横に配置しスペースを作り出すのは、余裕を持って食事をするエリアを作りたい方におすすめのレイアウトと言えるでしょう。

7畳の1K、ベッドをアシメントリーに置いたレイアウト

1K7畳 アシメントリーのレイアウト

そしてこちらが、個性があり、部屋にメリハリを付けたアシメントリーのレイアウトです。
ベッドの奥、窓際のコーナーにはPCデスクを置き、仕事のしやすい雰囲気を作り出し、また大型本棚を他の家具とは水平に置いた事で、視線の向きが一定ではなくなり、部屋に活気のあるムードをもたらす効果を放っています。

1K7畳 アシメントリーのレイアウト


こちらは7畳の部屋にベッドをアシメントリーに置いたレイアウトを、部屋の前方から見た構図。
部屋の手前、後方のどちらにも空間を取り、また背の高い家具を窓際の壁に沿って配置した事で部屋がスッキリとして見え、家具の多さも気にならず部屋を広く見せる視覚効果も存分に発揮しています。

しかし6畳と同じく、7畳の部屋のアシメントリーのレイアウトは、横幅のサイズがしっかりと取れているかどうかの確認が必要です。
横幅があまり長くない部屋では、ベッドの対面に家具を何も置く事が出来ない場合もあり、その時は室内に置く事の出来る家具の数が限られます。

また、こちらのような長方形のかたちをした部屋では、アシメントリーでもベッドを縦に置く事は出来ません。
ベッドをアシメントリーのレイアウトにチャレンジする時は、サイズの問題がないかどうか、部屋の長さ、家具のサイズとともにチェックして下さいね。

8.1K・8畳の間取りのレイアウトをチェック!

8畳の1K、ベッドを縦に置いたレイアウト

1K8畳 ベッドを縦に置いたレイアウト

8畳の大きさは、これもまた江戸間や京間などの地域によって違いがありますが、ここでは部屋の長さ、縦・横ともに360cm 前後と、ほぼ正方形のかたちをしています。

置かれた家具は、7畳に置かれた家具と同様でサイズも同じ、ここへ直径90cm、高さ 74cmの丸いダイニングテーブル、そしてそれに合わせたサイズ幅40cm、奥行き 44cmのスツール椅子を追加しています。

このダイニングテーブル、スツール椅子は一人暮らし用の小さめサイズ。これらの家具を置き、ベッドを縦に置いたレイアウトです。

正方形のかたちをした部屋は、ベッドなどの縦に長い家具を置くとバランス的に難しいと言われていますが、8畳という大きさであれば、ベッドを縦に置いても中央に充分な空間があり、ここへダイニングテーブルを置く事が可能です。

もし部屋にPCデスクは必要ない、あるいはダイニングテーブルでPC作業をする、という生活スタイルの方であれば、もう少し大きめのダイニングテーブルや、ゲスト用に椅子を増やす事も可能であるのが分かります。

1K8畳 ベッドを縦に置いたレイアウト


そして8畳にベッドを縦に配置し、部屋前方、ドアの位置から部屋を眺めた構図がこちらです。
新たにダイニングテーブルを追加しても、ドアからベランダまでのゆったりとした空間、また、部屋前方にも生活動線を邪魔しないスペースがしっかり確保出来ています。

1Kという間取りでは、睡眠、食事、リラックスや仕事・勉強などといった生活に必要な動作を全てひと部屋で行う事になりますが、8畳というサイズであれば、ベッド、ダイニングテーブル、PCデスクなど異なるシーンに必要な家具を置く事が出来るのが分かります。

1Kに住む際、寝るためだけの部屋ではなく、ゆっくりとした食事の時間を取ったり、家で仕事や勉強をこなしたいと思っている方にとっては、8畳であれば必要な家具を置け、さらにゆとりを持てるサイズと言えるでしょう。

8畳の1K、ベッドを横に置いたレイアウト

1K8畳 ベッドを横に置いたレイアウト


こちらは8畳の部屋にベッドを窓側に沿って横に置いたレイアウト。
ベッドから備え付けの収納まで、265cm というスペースが出来るので、ここにダイニングテーブルを置いてゆったりとしたくつろぎエリアに出来る配置法です。

料理が好きな方は、作った料理はPCデスクではなくダイニングテーブルでゆっくりと楽しみたいと思うもの。そんな方におすすめのレイアウト法と言えるでしょう。

しかしダイニングテーブルは一人用でも椅子のサイズと生活動線の距離を入れると、意外と場所を取るもの。
ダイニングテーブルを置いても、備え付けの収納の扉や、あるいは入り口付近のドアの開閉に問題はないか、椅子を出し入れするスペースに問題はないか等の確認を、忘れずにして下さいね。

1K8畳 ベッドを横に置いたレイアウト

こちらはベッドを横に置いたレイアウトを正面から見た構図ですが、ダイニングテーブルを置いた場所の反対側の壁に沿って、残った全ての家具をレイアウトすると、家具の大きさや色合いによっては圧迫感を感じる事も。

特に本棚やクローゼットといった背の高い家具を並べる場合には注意が必要です。持っている荷物の量にもよりますが、部屋を広く見せたい場合には、出来るだけロータイプの家具を選ぶのがおすすめ。

また、こちらのタイプのような正方形のかたちをした部屋に、長方形のベッドを横に置くレイアウトはサイズによっては少々難易度が高く、過ごしやすい部屋作りとなるよう注意が必要です。

8畳の1K、ベッドをアシメントリーに置いたレイアウト

1K8畳 アシメントリーのレイアウト

部屋にオリジナリティな雰囲気を出してくれ、生活スタイルのシーンを区切る役割を持っているレイアウト、ベッドをアシメントリーに配置したのがこちらです。

ドア付近からみたこの構図では、PCデスクで仕事・勉強をするスペースが奥に配置され、しっかりと集中出来そうなイメージ。

また、ダイニングテーブルのエリアも充分に余裕のある空間のように見えますが、こちらの同じレイアウトを上から見た構図をご覧下さい。

1K8畳 アシメントリーのレイアウト

室内前方、ドアや備え付け収納のエリアにダイニングテーブルとスツール椅子を置いていますが、意外にもスペースがあまりない事に気付かれるかと思います。

実はこのレイアウトでは、ダイニングテーブルの周辺に、一人の生活動線の最低距離である60cm は取る事が出来ておらず、おすすめレイアウトとは言えません。
と言うのも、この8畳は正方形に近いため、長方形のベッドの縦のラインを壁に沿って置かない場合には、残りのスペースが随分と限られてくるからです。

もしこちらの間取りのように8畳の正方形のかたちをした部屋で、アシメントリーのレイアウトを目指す場合には、ベッドを横、縦に置くレイアウトよりも家具を減らすか、小さいサイズにするなどの工夫が必要。
部屋のかたちが正方形、そしてアシメントリーとふたつのポイントをクリアする、高度なテクニックを要求されるレイアウトと言えるでしょう。

9.1K・9畳の間取り、各種レイアウト

9畳の1K、ベッドを縦に置いたレイアウト

1K9畳 ベッドを縦に置いたレイアウト

こちらは最近増えてきている9畳サイズの部屋の構図です。6畳、8畳といったサイズはだいたいこれぐらい、と頭の中で理解出来る方も、9畳という大きさではピンと来ない方もいるかもしれませんね。

今回の9畳の間取りのサイズは、14.92㎡ となり、横は360cm、縦は 414cm という大きさで作成しています。

家具は8畳の部屋からダイニングテーブル、スツール椅子のセットを取り除き、代わりに横幅117cm X 奥行き 49cm X 高さ44cm という大きさのコーヒーテーブルを。
そして 横幅68cm X 奥行き83cm X 高さ(背もたれの部分を含む)100cm というサイズのアームチェアが追加されています。

ベッドを縦に置き、さらにコーヒーテーブルとアームチェアを並びに置き、さらに生活動線もしっかり確保出来ているレイアウト。9畳というサイズだからこそ出来るとも言えます。

1K9畳 ベッドを縦に置いたレイアウト

また、正面から見た構図では、ベッドと反対側の壁に沿って配置された家具との空間もバッチリ取れている事が分かります。

ベッドから正面に置かれたタンスまでの幅は207cmもあり、またコーヒーテーブルから大型本棚までの距離は153cm。
食事とともにリラックスする場所にも出来るコーヒーテーブルを置いてもまだ余裕を感じさせるレイアウトであり、家での時間をくつろいだもので、ある程度の空間を欲している方におすすめのサイズの間取りと言えるでしょう。

9畳の1K、ベッドを横に置いたレイアウト

1K9畳 ベッドを横に置いたレイアウト

こちらはベッドをベランダ側の窓に沿って横に配置し、その横にコーヒーテーブルとアームチェアのセットを置いたレイアウト。

ベッドを縦にしたレイアウトと似た雰囲気を持っていますが、ベッドからドアまではかなりのスペースが取れるので、コーヒーテーブルの周辺にゆったりとした空間を作りたい方におすすめなレイアウト。

また、9畳というサイズなので、ベッドから対面にあるタンスにも1m 弱のスペースが取れ、開放感を感じさせるレイアウトになっています。

1K9畳 ベッドを横に置いたレイアウト

正面から見た構図でも、家具の置き方に縦・横のちょうど良いリズムが生まれ、またドアからベランダの窓までの視線もスムーズ。
9畳サイズの長方形のかたちをした部屋にぴったりフィットしているレイアウトと言えるでしょう。

もちろん家具の大きさを変えたり、コーヒーテーブルとアームチェアから、ダイニングテーブルへ変えてもくつろげるサイズと配置であるのが分かります。

9畳の1K、ベッドをアシメントリーに置いたレイアウト

1K9畳 アシメントリーのレイアウト

部屋の縦・横の長さもたっぷりあるサイズである9畳の部屋で、難易度の高いアシメントリーにチャレンジしたレイアウトがこちらです。

ベランダの窓の近く、部屋の奥のエリアにコーヒーテーブルとアームチェアを置き、コージーなエリアを作り上げたレイアウト。一見とても居心地が良さそうに感じられます。

1K9畳 アシメントリーのレイアウト

しかしこちらのレイアウトですが、ベッドをドアの開閉に問題がない位置に置くと、コーヒーテーブルから窓、そしてベッドまでの距離は50cm も取れないレイアウトになってしまい、残念ながら生活動線を考慮するとアシメントリーに配置するのは難しい事が分かります。

この構図で使用したコーヒーテーブルは横幅が117cm ありますが、もう少し小さめサイズであれば大丈夫でしょう。
もしアシメントリーのレイアウトを目指す際には、テーブル左右に60cm の動線距離を取れるよう、横幅80cm~ほどの小さめサイズのテーブルでチャレンジして下さいね。

10.1K・10畳のレイアウトにチャレンジ!

10畳の1K、ベッドを縦に置いたレイアウト

1K10畳 ベッドを縦に置いたレイアウト

10畳と聞けば、誰もが「広い部屋」というイメージを持っているのではないでしょうか。
たとえダイニングルームがない1Kという間取りであっても、ひと部屋が10畳というサイズであれば、ひと部屋やダイニングの小さい1DKよりも快適に過ごせる大きさであるかもしれません。

そんな10畳の部屋に家具を配置したものがこちらです。部屋の広さは16.56㎡、横370m、 縦450mで作成しています。
家具は9畳で使われていた家具ものからアームチェアを取り除き、代わりに、横幅150cm X 奥行き 67.8cm X 高さ(背もたれの部分込み) 72.1cm のサイズのソファを設置。

そして8畳のレイアウトで使われたダイニングテーブルとスツール椅子を2客、使用したレイアウト。
これだけの家具を置いてもなお、余裕を感じさせる広さです。

1K10畳 ベッドを縦に置いたレイアウト

1Kと聞くと、一人暮らし用の間取り、と思いがちですが、10畳のサイズであれば、家具の制限は出て来ますが、二人暮らしも出来るサイズと言えるでしょう。

また、衣類や持ち物の多い方で、収納家具を多く必要な方や、食事をする場所とリラックスエリアを作りたい方の希望も叶えられるサイズとレイアウトであるのが分かります。

10畳の1K、ベッドを横に置いたレイアウト

1K10畳 ベッドを横に置いたレイアウト

こちらは同じ10畳にベッドを横にしたレイアウト。縦のレイアウトと比べて、違った点に気付かれた方もいるかもしれません。
実はこのベッドを横にしたレイアウトでは、ソファを入れる事は出来ませんでした。

長方形のベッドを横にすると、同じく長方形のソファは、縦にしても横にしても配置する事が出来ず、代わりにダイニングテーブルとスツール椅子2客、そして横幅 138.5cm X 奥行き 45.5cm X 高さ 62cm のTV台が置かれています。

1K10畳 ベッドを横に置いたレイアウト

ダイニングテーブルや収納が必要な方は、ベッドを横にしたレイアウトでも問題はありませんが、リラックス用にソファが欲しい、という方もきっといるはず。
ソファのようにベッドと同じ長方形のものを配置する際には、どこにベッドを置くのかが非常に重要なものとなって来ます。
部屋のかたちやサイズをよく考慮して、ソファを置けるレイアウトとなるよう、ベッドの置き場所を選んでして下さいね。

10畳の1K、ベッドをアシメントリーに置いたレイアウト

1K10畳 アシメントリーのレイアウト

最後にハードルの高いアシメントリーのレイアウトをご紹介します。
10畳という大きなサイズの部屋ですが、ベッドを横に配置したレイアウトと同じく、やはりソファを置く事は出来ませんでした。

また、ダイニングテーブルも椅子の出し入れをプラスし、さらにテーブル周囲の生活動線を取るのはギリギリの距離となります。

1K10畳 アシメントリーのレイアウト

二人暮らしも出来るサイズと言える10畳ですが、ダイニングテーブルや家具の量を考えると、アシメントリーはやはり難しいレイアウトであるのが分かります。

それでも今までのレイアウトから脱出し、気分を一新してくれるアシメントリーのレイアウト、挑戦するには家具の量を少なくしてトライするのが一番です。

11.自分の部屋のサイズにあった、レイアウトを考えよう!

1Kレイアウト・まとめ

今回は1Kという限られた間取りの中で、6畳から10畳という広範囲のサイズから、ベッドをメインとする各レイアウトをご紹介しました。
しかし前に述べたように、ひと口に6畳や8畳、と言っても地域によって大きさが変わり、また柱や壁の厚みや、窓やドアの位置もそれぞれの部屋で異なります。

また、ベッドやデスク、テーブルなど決まったサイズではないので、自分の部屋の大きさで、持っている家具のサイズに合わせてレイアウトを考えたい、という方もきっといるはず。

そんな時に役立ってくれるのが、今回のレイアウトの作成で使用したSweet Home 3D  sweethome3d.com です。
部屋の間取りも家具のサイズも自由に作成する事が出来、かつ3Dでチェックする事が出来るので、これから新たな部屋に引っ越しをする方や、模様替えを考えている方の強い味方となってくれるでしょう。

1Kという間取りで、どんなサイズの部屋が良いのか、またレイアウトで悩んだ時は、是非今回の記事を参考にして下さいね。

- 2017年05月29日