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売り時はあるの?一年で一番マンション売却に有利な時期とは

賃貸の場合、進学や就職、転勤などの影響で1月~3月の間に物件が多く集まり、早くそして高い賃貸価格で成約できると一般的には言われています。 マンションを売る場合でも、賃貸と同じようにより早く、そして有利に売却ができる「売り時」というのはあるのでしょうか?

マンション・アパート賃貸の月別成約件数は?

月別

まずはマンションとアパートの賃貸の月別の成約件数を見てみましょう。

賃貸物件成約数グラフ

こちらは不動産情報サービスのアットホーム株式会社がまとめている、平成26年9月~平成27年8月までの、首都圏の月別の成約件数です。
データによると、平成27年1月~3月の成約件数が多くなっており、特に3月は30,000件を超え、最も成約件数の少ない平成27年8月の2倍以上になっています。 1年の中でこれだけ大きな山がこの1月~3月にできるのは、進学や就職、転勤などのタイミングで賃貸の契約を行う方が多いためだと考えられます。 世間で言われている賃貸物件は1月~3月に一番多く集まり、人気が集中するため賃貸価格も上昇するというのも、こちらのデータを見て頷けると思います。

マンション売買も一年で最も成約件数があるのは2~3月!しかし・・・

続いて公益社団法人不動産流通推進センターが首都圏の中古マンション売買の成約件数をまとめた「2015不動産業統計集」のデータを見てみましょう。

中古マンション成約数表

賃貸マンション・アパートの成約件数のデータと同じく、平成26年9月~平成27年8月の首都圏のデータを見てみると、 平成27年2~3月が3,000件を超え最も多く、次いで平成27年5~6月も3,000件を超える成約件数になっています。
しかし、月別の成約件数の差については全体数に差があるものの、賃貸の成約数のように月によって2倍も差がつくようなことはなく、穏やかな曲線を描いているのが分かります。
景気や税制改正などの影響、その街の注目度には常に目を向けておく必要がありますが、 マンションの売却については、この月だから通常より早く売ることができるという時期は、実はあまりないのです。

平米単価にも注目してみると・・・

成約物件数に続いて、成約した物件の平米単価にも注目してみましょう。
成約件数の一番多い平成27年3月でしたが、一番平米単価が高いのは平成27年の6月の1㎡あたり45.33万円です。 その他にも平成27年8月は、平成26年9月~平成27年8月の中で一番成約件数が少ない月ですが、平米単価では6番目になっており、成約件数と平米価格が比例しているわけではありません。 これによって、成約件数が多い月が必ずしも通常より有利な価格で売れる、というわけではないことがわかると思います。

「注目度≠有利に売却」 マンション売却で大切なこととは?

売却

今までのデータを見た通り、多くの物件があり注目度が上がっている時期だからといって、売却しようとする物件が、早く有利に売ることができるとは限らないことがわかったと思います。

また、マンション売買の成約数が賃貸の成約数よりも一年を通して穏やかな曲線を描くのは、進学や転勤など自身や家族のライフイベントにとらわれず、長い目線で物件を探している方が多くいるためだと考えられます。 住宅購入は人生において最も大きな買い物ですので、本当に気に入る物件が見つかるまで、じっくり探したいという方も多いのかもしれません。

つまり、マンションの売却は市場に出回る物件数や時期にかかわらず、売ろうとする物件を気に入る方がいれば、いつでも売却できるということになります。 そのため、時期に伴う市場の傾向を見るよりも、持っているマンションが現在の市場の中でどれだけの価値があるかを知ることが重要になってきます。 自身のマンションの適正価格を確認しながら「いつまでに売るか」「いくらで売るか」を自分の中ではっきりさせておく必要があります。

マンション売却を成功させるコツや売買の流れについて知りたい方は下記のページをご参照ください
「マンション売却を成功させるコツを不動産業者が徹底解説」

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