【中古マンション】今、最も売り時のエリアはどこ!?地域別成約単価を調べてみた

東京23区
2015年以降、中古マンションの価格上昇が取り沙汰されており、実際にマンションの売却仲介を行うマンションマーケット(※1)では、中古マンションの価格上昇を肌で感じる事も多くあります。

一方で2015年の秋以降、都心の高級マンションなどは価格上昇に陰りが見られ、「中古マンションの価格上昇は止まった」などの声も聞こえてきました。
そこで本日は、地域ごとの成約単価を調べ、今最も売り時(成約単価が上昇している)なエリアを皆さんにお伝えしたいと思います。

なお、本日ご紹介するデータは、東日本流通機構が公表している月例マーケットウォッチのデータをまとめたものであり、あくまでも価格を保証するものではございませんので予めご了承ください。

※1マンション相場情報サイト「マンションマーケット」:https://mansion-market.com/
全国約10万棟のマンションの相場価格(資産価値)や、過去の価格推移、賃料相場等を公開しています。

まずは地域を大別してみる

まずは地域のピックアップを行います。
個人的にはより細かくエリア分けしたかったのですが、東日本不動産流通機構では、都内23区を以下のように地域分類しています。

①都心3区

千代田区・中央区・港区、文字通り都心と呼ばれる地域を指します。

②城東地区

台東区、江東区、江戸川区、墨田区、葛飾区、足立区、荒川区を指します。

③城南地区

品川区、大田区、目黒区、世田谷区を指します。

④城西地区

新宿区、渋谷区、杉並区、中野区を指します。

④城北地区

文京区、豊島区、北区、板橋区、練馬区を指します。

このように分類された各地域の中古マンションの成約単価を追う事で、都内の中で今どこが値上がりし、どこが値下がりしているのかを可視化しようというのが本日の目的です。
では、早速見てみましょう。

都心3区は一旦値下がりも、今後の復調に期待?


まずは都心3区から。上記のグラフをご覧ください。
都心3区の中古マンション単価は2015年4月から10月にかけて大きな上昇を見せ、2015年10月には104万円/㎡に迫るところまで成約単価が上昇しました。
しかしながら、急激な上昇の反動か2015年11月・12月は大きく単価が低下し、12月には97万円/㎡を下回ってしまいました。ちょうどこの頃、「都心のタワーマンションはもう価格が上がらない」という声も多くなりました。
その後、2016年に入り100万円/㎡まで持ち直しており、今後の単価推移が注目されます。

今、最も「熱い!?」注目の城東エリア


続いては城東エリアです。
グラフを見て一目で分かる通り、城東エリアは2015年9月頃から単価上昇が著しく、2016年に入ってもその勢いがとどまることを知りません。
2015年2月には49万円/㎡だった平米単価は、以降ほぼ下がることなく2016年1月には約55万円/㎡にまで上昇しました。
間違いなく、今最も勢いのあるエリアだと言えるでしょう。

一定の単価をキープ。安定感の城南エリア


城南エリアの印象を一言で表すなら、「安定感に優れている」という表現になるでしょう。
他エリアに比べ、単価の乱高下が少なく、2015年3月には67万円台/㎡を記録したものの、他の月は約69万円/㎡~72万円台/㎡を行き来しています。
景気や市況に左右されにくいエリアと言えるかもしれません。

城東を追随?不安定ながらも上昇を見せる城西エリア


城西エリアは単価の乱高下が見られるものの、2015年9月以降は80万円/㎡を超える月が多く、2015年4月に74万円台/㎡だった単価は2016年1月には83万円台/㎡まで上昇し、不安定ながらも大きな上昇を見せているエリアです。
今後の推移にも期待が持てるのではないでしょうか?

安定しながらゆるやかな上昇を見せる城北エリア


最後は城北エリア。2015年3・4月の55万円台/㎡、56万円台/㎡から緩やかに上昇を続け2015年10月には60万円台/㎡を記録しました。
2015年12月以降は58万円台/㎡をキープしており、城南エリアと似た安定感のあるエリアだと言えるでしょう。

城東エリア・城西エリアが最も売り時!?

上記の内容を踏まえると、今最も中古マンション価格が上昇しているエリアは「城東地区」「城西地区」と言えるでしょう。
一般的に、中古マンション価格は都心部からドーナツ状に価格が波及すると言われています。
上記のグラフでも、2015年夏~秋頃に最高単価を記録した都心3区を皮切りに、その後徐々に他エリアへ価格上昇の波が広がっている事が分かります。
今「最も売り時」と言える城東地区・城西地区のマンションを所有している方は、この機会にご売却を考えてみてはいかがでしょうか?

一方で、2016年に入りこの1月2月は都心3区のマンション価格が再び上昇してきており、今後の都内の中古マンション価格がどのような推移を辿るのか、非常に興味深いところです。
また、今回は5つの地域に分類しご紹介しましたが、本来であればもう少し細かく地域を分類したほうがより密度の濃い内容をお届けできるかと思います。

本日の記事をご覧になり、より詳細な単価や価格、相場を知りたい方はマンションマーケットの簡易査定を是非利用されてみてください。
マンションマーケットのホームページでは、都内約3万棟のマンションの価格や相場情報をネット上ですぐに調べる事ができ、個人情報不要でご自宅の簡易査定まで行うことができますので、ご自宅の価格を知りたい方がいらっしゃいましたら、どうぞご利用ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

- 2016年03月10日