【北川景子主演:家売るオンナ最終話】決して他人事ではない”立ち退き騒動”。万が一の場合は…?

ついに昨夜、最終回を迎えた「家売るオンナ」。皆さまご覧になられましたでしょうか?

最後のお話は「さらば三軒家万智!進退をかけた最後の家爆売り!」。全ストーリーの中でも最高視聴率の13%を記録しました!
全ストーリーを通して好調なドラマだったようで、惜しまれながらの最終話だったのではないでしょうか。

さて最終話では、屋代課長お気に入りのBARちちんぷいぷいが立ち退きの危機!?
テーコー不動産営業所のメンバー総出でちちんぷいぷいを守るべく、動き始めます・・・!
そして、白洲美加(イモトアヤコ)は「家売らないオンナ」から「宅間のオンナ」になりました。気になる方は本編をご覧くださいませ。
日テレオンデマンドhulu、9月21日までは日テレ無料(TADA)でご覧になれます。

それでは早速あらすじを見ていきましょう!ラストGO~~~!

家売るオンナ最終話のあらすじ

※ネタバレしておりますのでご注意ください。

いつものように朝礼を行うテーコー不動産に、BARちちんぷいぷいのママ・こころ(臼田あさ美)が押しかけてくる。ビルの取り壊しのため立ち退きを迫られたと屋代(仲村トオル)に泣きつくこころ。悩んだ末、ちちんぷいぷいを守るためにはテナントを埋めてビルごと売却するしかないと考えた屋代は、営業所のメンバー総出でテナント探しに奔走することに。

一方の万智(北川景子)は、国際コンクールで優勝経験のある元バレリーナ・望月葵(凰稀かなめ)の家探しの依頼を受ける。葵は事故が原因で歩けず入院している娘・カンナ(堀田真由) のために、バリアフリーの家を探していた。しかしバリアフリーといえど形態は様々。直接カンナと話がしたいと、万智はカンナが入院する病院まで会いに行くことを決める。

後日、カンナが入院中の病院を訪れた万智だったが、「新しい家はいらない、ずっと病院にいる」と言って家の購入に否定的なカンナ。実はカンナの治療はすでに終わっており、歩けるはずなのに歩こうとしないことを、万智は葵から打ち明けられる。さらに、高額な入院費を含むあらゆる生活費は、シンガポールにいる夫・健一郎が支払いをしているという。健一郎はシンガポールで別に女性がおり、その罪滅ぼしのためか、葵とカンナのためにお金だけはいくらでも出してくれるのだった。

その後、再びカンナの元を訪れる万智。カンナは自らが歩かない理由を、高額な入院費を夫に請求することで夫へ復讐している葵のためだという。しかし万智は、事故でバレエのコンクール出場の夢が経たれてしまったカンナに同情するも、葵を言い訳に歩けないふりをすることで、夢への再挑戦から逃げている、とカンナを一喝する。

頑なに歩くことを拒むカンナに、万智は広場で踊る葵の姿をおさめたビデオをみせる。日本を代表するバレリーナとして活躍していた葵が、結婚・出産を機に世界進出をあきらめたこと。将来有望だといわれていたのに、事故で夢を絶たれてしまったカンナを気遣いバレエを封印していること。それでもバレエを忘れられず複雑な思いを抱えながら夜な夜な踊っていることを伝える。

一方、サイトウビルのテナント探しが軌道に乗り始めた矢先、本社から「ビルの案件から手を引け」と屋代に連絡が入る。サイトウビルがある場所は本社直轄のエリアで、再開発を進めているとのことだった。会社の指示には逆らえないと、ビルの売却をやめようとする屋代だったが、万智はお構いなし。クビは覚悟で自らがサイトウビルを売却すると宣言する。万智は最初からビルの部屋の状況は確認済みで、望月親子に売却しようと考えていたのだった。

しばらくして、葵とカンナを連れてサイトウビルの内覧へ行く万智。バリアフリーでもなくただの古い部屋に落胆する葵を万智は1階の部屋へ連れていく。そこは広々としたスペースに大きな鏡が壁一面にあり、バレエをするにはもってこいの部屋だった。万智は2人に、2階で暮らしながら1階でバレエ教室を再開することを提案する。家の購入については、すでにシンガポールで夫に確認をしていた万智は、その場で夫と電話をつなぎ、10億円での購入の承諾を得る。それまで歩こうとしなかったカンナだったが、万智の言葉を受け、一から夢に向け再挑戦する決意を固める。

無事にサイトウビルの売却を決め、BARちちんぷいぷいを守ることに成功した万智。1年後、屋代とともに田舎で「サンチー不動産」を開業するのだった。

不動産の裏話は、業界の人に聞いてみよう

不動産業界10話では屋代課長お気に入りのBARちちんぷいぷいの立ち退き騒動が発端のストーリーでしたね。家にいるよりちちんぷいぷいにいる時間の方が長いと言われていた屋代課長。(どんだけ~)
無事に一棟売却に成功し、ちちんぷいぷいを守ることができました。

そこで本日は、立ち退きを命じられたらどうする!?というテーマを中心に、いつものように不動産業界に身を置く方々にお話を伺いました。

<ご協力いただいた方々>
Aさん(不動産業界歴6年)
Bさん(不動産業界歴8年)
Cさん(不動産業界歴3年)

急に立ち退きを迫られたら応じないといけないの?

立ち退きBARちんぷいぷいの立ち退き騒動。今回はお店でしたが、一般にお住まいの方でも“立ち退き”を迫られた場合、どうしたらいいんでしょうか?

「基本的に借り手は守られていますので、不当に追い出すことは難しいです。ドラマのようなテナントだと風当たりは強くなりそうですが・・・(苦笑)」(Aさん)
持ち家の場合はもちろん、賃貸の場合も正当な理由なく賃借人を追い出すことは認めてられておらず、借地借家法にも明記されているとAさん。家賃の滞納や契約違反をして改善が見られないなどの場合を除いて、居住人に非がない場合は無理やり家を追い出すことはできないようです。

「知り合いが以前、JR線の開設のため立ち退きさせられていたことがあります。その時も立ち退き料をもらって引っ越していましたね。」(Bさん)
Bさんの知り合いの方は実際に立ち退きを経験されていたそう。街の開発で立ち退きを命じられることは決して珍しいことではないようです。たまに、こんなところに!?といった場所に戸建てがあるのをご覧になったことはありませんか?立ち退きを最後まで拒んだ家は勝手に撤去することは不可能ですので、それを囲う形でL字型やコの字型の設計になっているマンションも多くあるそう。どんなにお金を積まれても引っ越したくないという方は、強引にでも住み続けることは可能のようですが、住み心地としてはどうなんでしょうか・・・

「立ち退きは“お金で解決”がほとんどです。賃貸であれば賃料の半年分くらいはもらえると思います。」(Aさん)
非がないのにタダでは出ていけない、ということで多くのケースはお金で合意をとるようです。確かにドラマでも屋代課長が「お金はもらえるから引っ越したら?」と提案していたと思います。実際その通りで、法律的な定義はありませんが、賃貸の場合だと相場で賃料の半年分くらいの立ち退き料の支払いや、立ち退きまでの○ヵ月分家賃無料、といった提案をうけるのではないかとのこと。持ち家の場合ももちろん同じく、都や区から立ち退き料をもらうことが可能です。

「不動産業者であれば、開発後の”等価交換” を目的として、あえて開発エリアのマンションを購入し所有者になっておくこともあります。」(Bさん)
大規模開発の場合、かなり前から計画が進んでいるので、不動産業者はあえて開発エリアの築古マンションを購入するそうです。マンションの所有者になることで、開発によるマンションの解体に伴い、等価交換として開発後の新築マンションを格安で買う権利をもらう、といった不動産業界での商売はあるようです。業界人であれば開発の情報も早いうちに得られることもあり、こういった商売も可能ですね。

個人が一棟丸ごと購入することにメリットはあるの?

ビル一棟BARちちんぷいぷいを守るため、屋代課長が下した決断は“一棟売却”。ビルの空室を埋めて物件としての価値を高めた上で、ビルごと売却するというものでした。
ドラマでは万智が担当した葵が夫の協力のもと、10億円でビルごと購入しましたが、個人の方が一棟丸ごと家を買うことにメリットはあるのでしょうか。

「不動産投資の視点からいうと、同じ予算であれば一部屋で買うよりも一棟で買ったほうが賢い選択だと思います。」(Aさん)
なんと、一棟購入は個人の方でも断然アリだそうです。その理由は賃料収入のリスクヘッジになることと、節税効果だとAさん。一部屋で購入した場合、部屋のみに関しては購入者の自由ですが共有部分に関しては管理組合の管轄になるため、購入者は口出しできません。しかし一棟丸ごと購入し、すべての管理を自らで行えるようになることで、増改築や修繕・維持管理費などの経費を好きな時に好きなタイミングで計上することが可能になります。家賃収入と合わせてコストを最小に抑えることができれば大きなメリットですね。もちろん管理は楽ではない上、リスクもあるため安易な決断はお勧めしませんが、不動産投資を考えている方は選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか?

「家売るオンナ」を見終えた感想をお願いします!

感想ついに最終回を迎えた「家売るオンナ」。
同じ不動産業界に身を置く営業マンとして、万智の姿はどう映ったのでしょうか?

「ドラマなのでもちろん着色された部分はありますが、三軒家万智の営業は不動産屋の本質をついていたと思います。一番良かったと思うのは、万智が仲介したお客様が最後に喜んでいる姿まで描かれていたこと。これこそが不動産営業に本当に必要な力です。若い人にぜひ見てほしい・・・(笑)」(Aさん)

「不動産営業だけでなく、すべての営業マンに通じる姿勢だと思います。お客様からの信頼を得ること、言いなりではなく良い提案をすること、誰よりもお客様のことを考えていること、などなど、営業として必要不可欠な要素が備えているのが、まさに三軒家万智でした。」(Bさん)

「いつか“私に売れない家は、あまりありません”ぐらい言えるようになりたいです。」(Cさん)

第1話から続けてレポートさせて頂きました「家売るオンナ」シリーズですが、いかがでしたでしょうか。お付き合い頂きました皆様、本当にありがとうございました。

次の舞台は「サンチー不動産」であることを期待しつつ・・・

GO~~~!

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- 2016年09月15日