【賃貸よりも購入のほうが簡単！？】マンションマニア氏が語る、物件のオトクな買い方、売り方とは

失敗したくない一世一代のマンション購入。一度失敗してしまうと多くのお金が消えてしまい、人生も変わってしまう…そんな不安からマンション購入に一歩踏み出せない。そんな方も多いかと思います。
それ以前に、そもそも「自分でもマンション購入は出来るのだろうか」、「そもそも選び方なんてものがあるのか」など多くの疑問があることでしょう。

そんな時１番役立つことは、”経験談”。特に、マンションの購入においては経験者の言葉がとても参考になります。とはいえ、マンション購入者となるとそう簡単には周りには見つかりません。

そこで今回、お話を聞いたのは普段はサラリーマンをしながらマンション評論家として活動しており、年間約80件、通算600件以上のマンションのモデルルームを内覧し、６回ものマンション購入経験がある、マンションマニア氏。多くの経験から導き出されるマンション売買に関する知識や価値の下がらないマンション選びのコツ、また、マンションに住む魅力などをお伺いしてきました。

マンション購入を考えている方、必見です！

初めてのマンション購入は20歳！？理由は「簡単だったから」

マンションマニア氏が初めてマンションを購入したのは、高卒で働き始めて2年目の20歳の時。和光市内の新築マンションだそうです。

マンションマニア氏：「一人暮らしのための家探しをしていたとき、”自分には買えないだろうけど見てみよう”と興味本位でマンションのモデルルームを見学し、そのまま購入してしまいました。その理由はマンション契約が予想以上に簡単だったからです」

マンション購入が簡単…！？そう言われても、購入時に発生する頭金などの諸費用や初期費用が高いだろうと思っている方も多いでしょう。
しかし実際は、クレジットカードの支払い等でトラブルを起こしていなければ、マンション購入は諸費用なしに購入することも可能なのだそうです。

マンションマニア氏：「だからこそ、所得が低い人にこそマンション購入が向いていると感じます。マンションを購入すれば、賃貸物件の家賃と同額かそれよりオトクにマンションに住むことができますから。さらに、その物件は資産にもなるため、いざという時の資金にもなります。また、仮に賃貸契約を交わす際には、必須条件である保証人や保証会社が必要ないことも簡単だという理由です。そのため、賃貸契約より手続きが簡単な場合があるんです」

マンションマニア氏が若くしてマンション購入に至った経緯。それは諸費用がかからず、保証人や保証会社もいらない。更には賃貸契約より簡単だと言うことがあったからでしょう。

価値の下がらないマンションは” 地域NO,1のマンション”！？

いくら契約が楽、資産になるといっても同氏のようにマンションの売買を繰り返すことは本当にできるのでしょうか？実際、マンション売買を繰り返すためには、住んでいるマンションを売って新しいマンションを買うために、価値が下がらないマンションを買う必要があります。

しかし、マンション自体の価値は人が住むこと、また時間とともに下がっていきます。
そのため、マンションは車のように購入した時点で中古品になってしまい、購入価格より２割ほど価値が下がるのが一般的です。
では、価値が下がらない物件の見極め方は何なのでしょうか？

マンションマニア氏：「その方法は”地域でNo.1のマンションを買うこと”です。 No.1のマンションは新築のタイミングで一気に購買にかけなければ成り立たないため、価格がそれほど高くありません。加えて、常に需要があるため、その価値は上がっていく場合が多いです。したがって、売却をしようとした時、その価格は購入した価格を上回ることもあります。つまり、売却や投資を考えてマンションを購入するなら、No.1のマンションを買えば得をする可能性がグッと上がります」

そしてマンションマニア氏は続けます。

マンションマニア氏：「そのため、インターネットが普及している今の時代、購入する前にインターネットで気になるマンション名を検索することは必須行為と言えます。マンションコミュニティのようなサイトを使えば、そのマンションの住民や入居予定の人の声を聞くことができるため、住民や近隣の人からのマンションの評価を知ることができます」

マンション売却のプロセスとは

では、今住んでいるマンションを売って、新しいマンションを購入したい場合、現在の家はどのように売却すれば良いのでしょうか。豊富なマンション売却経験があるマンションマニア氏は、マンション売却のプロセスを次のように語っています。

「それは、”自宅の価値を知ること”そして、”自分が買った時を思い出すこと”の２ステップです」

ステップ1. 自宅の価値を知ること

まず、「自宅の価値を知ること」とは、今の自宅の相場がどのくらいなのかを把握することです。

マンションマニア氏：「業者に頼んで査定をすると、成約価格といって、”同マンションが◯月×日に△△万円で売れた”という情報を教えてくれることもあるため、参考にしましょう。注意すべきは、仲介会社の中にはマンションをすぐに売却したいからと、本当の相場3000万円なのに2700万円と言われることもあります。そのため、マンションマーケットなどのインターネット査定サービスも活用していくつかの査定を行い、本当の相場を知りましょう！」

ステップ2. 自分が買った時を思い出すこと

相場を知ったら、次は「自分が買った時を思い出すこと」です。

マンションマニア氏：「マンションを購入する際、モデルルームを見て、そのマンションでの生活に心躍らせたのではないでしょうか。その気持ちを思い出すことが大切です。そして、自分の家を内覧しに来る人にも、その気持ちを与えられるように、”夢が見られるようにしてあげること”が大切です」

確かに、”部屋が乱雑で玄関を開けたら生活臭がする家”と、”モデルルームの様でいい匂いがする家”だったらどちらに住みたいでしょうか。答えはもちろん後者だと思います。

マンションマニア氏：「そのため余裕がある場合は、賃貸を借りて売却予定のマンションの部屋の生活感を極力排除したり、荷物をトランクルームにいれるなどして、空になった部屋にフレグランスを１本置くだけでも成約額に１００万円くらいの差が生まれることもあります。そのほかにも、壁紙を張り替えるだけで新築のように見えることもあり、張替えにかかった費用以上に良い価格で売却することも可能です」

マンションの魅力とは”そこで生まれるコミュニティ”

マンションに関するたくさんの情報を語ってくれたマンションマニア氏。彼はなぜ、これほどまでにマンションに魅力を感じるのでしょうか。

マンションマニア氏：「それは、マンションによって生まれるコミュニティが好きだからです。近年では、マンション内のコミュニティを売りにした物件も増えており、デベロッパーによっては、入居前の住民が顔合わせするパーティーもあるほどです。集合体で住むマンションは一戸建てよりコミュニティーが濃くそこでの”出会い”がマンションに住むメリットだと私は思います」

今の時代、人と人との関係性が希薄になってきています。一方でそれが”嫌だな”と感じる人もまた多くいることでしょう。
だからこそマンションは、コミュニティに参加する、しないといった、住民との関わり方を選べるというメリットもあるのです。