都内には高級住宅街と呼ばれる場所や高級マンションと呼ばれるマンションが数多く存在しています。そんな中で、実際にどのエリアが最も相場が高いのか、またはどのマンションの単価が最も高いのか、気になる方も多いのではないでしょうか。本日はマンションマーケット(※1)が独自で調査した、駅・沿線別の中古マンション坪単価データを基に、中古マンションの売買坪単価の最も高い駅TOP10を調べてみました。
今回は、マンションマーケットが独自に調査した沿線別・駅別価格を基に作成しています。沿線別・駅別価格は、都内各駅における一定期間（約3ヶ月間）の中古マンション平均坪単価（1坪≒3.3㎡あたりの価格）のデータをまとめたものです。それでは、さっそく見てみましょう！
※1マンション相場情報サイト「マンションマーケット」:https://mansion-market.com/
全国約10万棟のマンションの相場価格（資産価値）や、過去の価格推移、賃料相場等を公開しています。
第1位 汐留駅
・平均坪単価：434万円
・平均築年数：11.5年
※集計期間：2014年9月～2014年11月
栄えある第1位に輝いたのは港区にある汐留駅。汐留駅は銀座線とりんかい線ゆりかもめに属し、新橋駅と隣接しています。銀座までも徒歩圏内、南側には浜離宮庭園の広がるレジャー・観光スポットでもあります。しかしながら、いくら港区の人気スポットとは言え、この汐留駅が1位と言う結果には疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
汐留駅が第1位の理由として筆者が考えるに、まず汐留駅を最寄駅とする分譲マンションが少ない点、そしてそんな数少ないマンションの中に総戸数1000戸を誇り高単価で取引が行われる高級分譲タワーマンション『東京ツインパークス』があるため、ツインパークスの坪単価が汐留駅の平均坪単価を一気に引き上げているのではないかと思います。それが平均坪単価434万円という驚きの数字として表れているのではないかという結論に至りました。当初の予想を覆し、汐留駅が第1位を獲得するという予想外の結果となりました。
第2位 代官山駅
・平均坪単価：407万円
・平均築年数：24.8年
※集計期間：2014年9月～2014年11月
第2位にランクインしたのは東急東横線代官山駅。銀座一丁目駅と並び、山手線の外側に位置する駅からのランクインとなりました。代官山と言えば都内を代表する『お洒落な街』。駅周辺にはハイセンスなショップに素敵なカフェ、とってもお洒落な蔦屋書店と、若者から大人まで幅広く愛される街ですね。
マンションで言えば、やはり代表格は駅徒歩1分・商業施設と複合する分譲タワーマンション『代官山アドレス』。そして、高級低層マンションとして話題を集める『センチュリーフォレスト』。また、分譲ではありませんが住友不動産の手がける賃貸シリーズ『ラトゥール代官山』では、月額家賃が500万円を超えるお部屋もあったとか･･･。代官山の平均単価が高い事は認知していましたが、400万円を超える平均坪単価には筆者も驚かされました。堂々の第2位です。
第3位 神谷町駅
・平均坪単価：387万円
・平均築年数：14年
※集計期間：2014年2月～2014年4月
第3位にランクインしたのは港区に位置する日比谷線神谷町駅。神谷町駅と言えばオフィス街のイメージが強いですが、駅北側は虎の門、東側には愛宕、西側は六本木二丁目、南側は麻布台と、実は高級住宅地としても強い駅なのです。スポットとしてはその竣工が話題をさらった森ビルの虎ノ門ヒルズ、マンションで言えば『虎ノ門タワーズレジデンス』や『パークコート虎ノ門愛宕タワー』などの高級分譲タワーマンションが位置しており、アークヒルズ仙石山レジデンスも神谷町から徒歩圏内です。神谷町駅のランクインを予想した方は少ないのではないでしょうか？
第3位 麻布十番駅
・平均坪単価：387万円
・平均築年数：17.3年
※集計期間：2014年2月～2014年4月
神谷町駅と同率で第3位にランクインしたのは港区に位置する麻布十番駅。南北線と大江戸線の走る麻布十番駅は、麻布十番祭りで有名な下町らしさを残す商店街と、各国大使館やインターナショナルスクールをはじめとした国際色豊かな街並みが交差する特色のある街。六本木まで一駅の立地であり、六本木ヒルズまで徒歩圏内にありながらも充実した商店街があるという生活面での利便性も魅力的です。
住宅の面では、元麻布・南麻布などの高級住宅地を有し、マンションでは森ビルのヒルズシリーズ（元麻布ヒルズ・六本木ヒルズ）、三田一丁目の『パークコート麻布十番ザタワー』、『シティタワー麻布十番』などが代表格。元麻布や南麻布には外国籍富裕層向けの高級低層マンションも多く存在しています。
第5位 銀座一丁目駅
・平均坪単価：368万円
・平均築年数：11.5年
※集計期間：2014年2月～2014年4月
第5位には初の中央区から有楽町線銀座一丁目駅がランクイン。銀座一丁目駅は有楽町駅・銀座駅から歩いてすぐの場所に位置し、東京駅までも徒歩圏内。銀座と言えば日本を代表するファッション（文化）と食の街ですよね。不動産の観点から言えば、有名なのはその地価公示。常に日本トップクラスの地価を誇るその『銀座ブランド』は誰もが知るところ。住宅の面で言えば、商業色の強いエリアなので大規模マンションは少なく、10階～15階建てくらいのマンションが比較的多い印象でしょうか。地上25階建て分譲タワーマンション『銀座タワー』などは目立つ存在だと言えますね。渋谷・港区勢に割って入る堂々のランクインとなりました。
第6位 広尾駅
・平均坪単価：367万円
・平均築年数：17.8年
※集計期間：2014年2月～2014年4月
日比谷線の広尾駅が第6位にランクイン。広尾駅は駅の東側を港区・南麻布、北側を港区・西麻布、西側を渋谷区・広尾という高級住宅街に囲まれています。お洒落なブティックやカフェなど、国際色豊かな街並みも特徴的であり、外国籍の富裕層が多く住む街としても有名です。ザハウス南麻布や麻布霞町パークマンションといった高級マンションの他にも、広尾ガーデンヒルズのような高級ビンテージマンションも広尾駅が最寄となります。
第7位 外苑前駅
・平均坪単価：360万円
・平均築年数：16.7年
※集計期間：2014年2月～2014年4月
続いては銀座線・外苑前駅がランクイン。外苑前駅は駅の南側を港区・南青山、北側を渋谷区・神宮前と2つの高級住宅街を有する駅です。渋谷・表参道、赤坂・六本木等へのアクセスも良く、駅から少し離れると閑静な住宅街が広がっています。外苑前駅の代表格はやはり高級分譲タワーマンション、青山ザタワーでしょう。その他にもザ神宮前レジデンスなどの高級マンションも外苑前駅が最寄です。
第8位 赤坂駅
・平均坪単価：359万円
・平均築年数：18.3年
※集計期間：2014年2月～2014年4月
港区、千代田線に属する赤坂駅。周辺にはミッドタウンや赤坂サカスなどの多くのスポットを有し、ビジネスや食の街としても人気の『大人の街』。由緒ある高級住宅地としても有名であり、赤坂タワーレジデンストップオブザヒルなどの高級分譲タワーマンションから、築数十年を経過した大規模ビンテージマンションまで様々な種類のマンションが多く存在していますね。
第9位 六本木一丁目駅
・平均坪単価：358万円
・平均築年数：20.2年
※集計期間：2014年2月～2014年4月
港区、南北線に属する六本木一丁目駅が第9位にランクイン。外資系企業や大手企業が多く入居する泉ガーデンタワー、外国籍富裕層が多く入居する賃貸棟の泉ガーデンレジデンス等をはじめとした、オフィス＆レジデンスの街。近年では三井不動産のパークコート六本木ヒルトップや森ビルのアークヒルズ仙石山レジデンスの竣工など、多くの開発が注目を集めた駅でもあります。
第10位 明治神宮前駅
・平均坪単価：335万円
・平均築年数：7.5年
※集計期間：2014年2月～2014年4月
渋谷区に位置し、表参道や青山、原宿や渋谷まで徒歩圏内の明治神宮前が第10位にランクイン。千代田線・副都心線が利用可能、ハイセンスかつファッショナブルな街ですが一歩通りを入ると静かな住宅街もあり、大規模マンションは少ないものの低層で中規模の高級マンションが多く存在しています。
以上、中古マンション駅別坪単価ランキングをご紹介しました。駅別坪単価の第10位～第6位では、いずれも渋谷区・港区に位置する駅ばかりとなりましたね。また、汐留駅の1位を予想できた方はほとんどいないのではないでしょうか？
今回は集計期間を2014年2月～4月と区切っているため、集計期間によってはこの順位は異なる事と思いますが、どれも高級住宅街を有する駅ばかりですね。また機会がありましたら、こういったランキング形式の市況レポートをお届けします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
マンションサプリ 編集部 - 2015年03月02日
