私は毎月約100組の無料メール相談、内10組～20組の対面相談を実施していますが2017年2月後半から現在にかけて大きな変化がありました。それは中古マンションを検討する方が大きく減ったことです。現在の新築マンション市況は高値であることはあきらかで、新築が欲しいけども予算が届かないため中古で・・・という方が多くなっていたのですが急激に中古検討者が減ったのです。その理由は2つあります。
①新築マンションの値引き額が大きくなっている
②竣工済みの新築マンションが増えている
(画像はイメージです)
「①新築マンションの値引き額が大きくなっている」に関しては近郊、郊外エリアの竣工済み物件で値引きしていないところはないのでは？と思えるくらい凄まじいことになっています。値引きしないことで有名な会社さんでさえも値引き販売をしています。私の相談者様で最高の値引き額を叩きだした方はなんと約2000万円！！もちろん定価が1憶くらいするマンションではありますが高級車が数台買える金額ですよ。
一般的な4000万円程度の価格帯でも0.5割～1割程度であれば当たり前のように引いてくれる状態です。新築マンションで値引きしてくれるならばあえて中古を選ぶ理由がなくなりますから中古マンションを探す方が少なくなって当然ですね。
「②竣工済みの新築マンションが増えている」に関しては金利面が一番大きいですね。中古マンションの魅力は購入から入居までが1ヶ月～3ヶ月程度ということが一般的ですからほぼ低金利で決め打ちすることができますが、完成が数年先の新築マンションの場合は入居直前の金利が適用されるため金利不安があります。しかしながら竣工済みの新築マンションであればどうでしょうか？中古よりもスムーズに入居できますから低金利で決め打ちすることができます。本体価格も引いてくれて、場合によっては諸費用も引いてくれて、さらには現物を見れる安心感があり低金利で決め打ちできる。。。それであれば新築マンションもよりおすすめしやすくなります。
相談者様の0.5割～1割程度が売却相談となっており、常に3～5件程度の売却中案件を抱えていますが購入希望者が新築マンションに流れていますからなかなか動かなくなってきました。正直売り時感は昨年末くらいまでであったと感じます。新築マンションが値引きしている以上はそれ以上に価格を抑えなければ中古は選ばれませんから価格競争に巻き込まれ始めている状況です。
私は昨年に自宅を売却しましたが今の市況で売りに出したら当時の価格では間違いなく決まりませんでした。売り時感がなくなった一方で買い時感が出ていますから購入検討者の方はチャンスです。これは新築だけでなく中古もです。先ほどもお伝えしたように動かない売り出し中のお部屋が増えており、焦っている売主さんが増えています。となれば過去の相場より強めに指値をしても決まる可能性が高くなっているということです。新築の価格が下がっているエリアであえて中古を指値して購入することでよりお得感ある買い物ができる可能性があるでしょう。
執筆者：マンションマニア マンションマニアの住まいカウンター(外部サイトに飛びます)
マンションサプリ 編集部 - 2017年04月07日
