湾岸エリアの成約相場傾向まとめ2009年〜2013年|豊洲・東雲・有明

湾岸エリア相場

国土交通省が提供している土地総合情報システムというものがあるのですが、こちらの公開情報から「豊洲・東雲・有明」エリアの2009年〜2013年の成約相場をまとめてみました。

土地総合情報システムってなに?

レインズに取引価格情報は、国土交通省が不動産の取引当事者を対象に実施したアンケート調査の結果などをもとに、物件が容易に特定できないように加工した上で四半期(3ヶ月)ごとに公表するものです。

なお、公表する価格は、数値の丸め以外は一切補正を行っておりません。不動産の取引価格は、面積や形状、前面道路の状況などの個別の要因によって変化することはもちろん、同一の不動産であっても、取引の行われた事情などにより、価格が異なることがあります。本情報をご覧になる際には、これらの点に十分ご注意ください。

といったもので、取引価格(成約価格・売却価格)を公開しているものです。不動産取引において、近隣物件の成約情報はとても大事な情報なのですが、いかんせん公開されている情報がぼやけてしまっていて、全然使えません。。。非常に残念です。

ですので、今回は「豊洲・東雲・有明」エリアごとの大まかなトレンドを掴めるようにデータを加工しました。

※条件:2009年〜2013年の成約相場 / 成約年月を横軸、成約㎡単価を縦軸にプロット / 近似曲線を追加 / 第一四半期→1月に変換してグラフ化

豊洲エリアの成約相場

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サンプル数は243件でした。見ていただくとわかるように大きな成約㎡単価の下落はありません。何件かあり得ない金額で成約しているものがありますが、競売物件や関係者取引の記載はありませんでしたので、おそらくデータの間違いかと思われます。豊洲エリアで、5.7万円/㎡、19万円/坪のマンションなんてあり得ませんからね…。

東雲エリアの成約相場

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サンプル数は152件でした。5年間で少しですが(4万円/㎡、13.2万円/坪)下落しているように見えます。豊洲と比較すると成約単価の開きが10万円ほど小さく感じます。

有明エリアの成約相場

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サンプル数は53件でした。ちょっとサンプルとしては少な過ぎますね…。傾向としては東雲と似ていて、少し下落傾向です。まだマンションも少ないので、全体傾向を掴むにはもう少しデータが欲しいところです。価格の幅が大きいので個別要素がけっこうありそうなマンションの売却なのでしょうか。

まとめ

全体傾向をざっくりと知るには、これぐらいのデータでいいのかもしれませんが、住宅は個別要素が強いので、もっと細かい情報(マンション単位)に分解して見てみる必要がありそう。ただ、他の戸建エリアと比較した場合、大規模マンションが密集しているエリアなため、トレンドは掴みやすいかと思います。

オリンピックが決まり、さらに発展が期待される湾岸エリア。今度はマンションごとにデータを分析していきたいと思います。マンションごとの相場価格を確認したい方は、ぜひマンションマーケット(※1)をご覧ください。

※1マンション相場情報サイト「マンションマーケット」:https://mansion-market.com/
全国約10万棟のマンションの相場価格(資産価値)や、過去の価格推移、賃料相場等を公開しています。

- 2014年06月05日