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築年数の古いマンションでも売却は可能

古いマンション

マンションを売却するにあたって、自身が所有しているマンションの築年数を気にする方も多いと思います。
マンションには法定耐用年数というものがあり、耐用年数とは、簡単に言うとそのマンションが利用に耐えられる期間という事です。
鉄筋コンクリート造(RC)もしくは鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC)マンションの耐用年数は47年となっています。

参考:RC造とSRC造の特徴と比較について

築年数の古いマンションは売却しづらいのか?

国土交通省が平成25年に発表した資料によると、日本の住宅市場において中古住宅の流通シェアは約13.5%となっており、 欧米諸国と比べて中古マンションの流通数・シェア率ともに、圧倒的に少ないという数字が出ています。

近年では中古住宅市場を活発化させるような動きも見られますが、日本はまだまだ新築住宅に依存しており、中古住宅市場が未成熟と言えます。

そんな中、築年の古いマンションを売却する事に不安を覚える方もいると思います。
果たして築年数の古いマンションでも買い手が付くのか?

結論から言うと、築年数の古いマンションでも売却は可能です。
仮にRC造のマンションで築年数が50年を経過し耐用年数を超えているものでも、マンションの価値が0になる事はありません。
(当然、マンション価格には土地の値段も含まれていますので)

リノベーション市場の活性化

例え築年数の古いマンションであっても、近年顕著に見られるリノベーション市場の活性化により、築年数が古いマンションの需要は一定数以上を確保しています。

実際に国土交通省も平成22年の成長戦略会議において、中古住宅市場の成長戦力の1つとして、リフォーム・リノベーション市場の活性化を挙げています。

また、リノベーション市場の活性化に伴ったマンション購入者の価値観の多様化もあり、高い金額で新築マンションを買うよりも、 古いマンションをお得に買って自分好みの部屋にリノベーションするほうが良い、そう考える購入者も最近は少なくありません。

さらには、築年数の古いマンションの中でも、特に規模が大きく厳格な管理体制の中で築年数を経過したものについては、 新築・築浅マンションからビンテージマンションと呼ばれるものへと、その価値を移行していったマンションもあります。

ビンテージマンションと呼ばれるものはそれほど多くありませんが、築年数が経ったマンションが持つノスタルジックな雰囲気や、 新築マンションにはない空気感を好む人が多数いる事も事実です。

大切な事は価格設定を間違えない事

築年数の古いマンションを売却する上で最も大切な事は、売却価格設定を間違えない事です。

上述の通り、築年数の古いマンションであっても一定数以上の需要があります。
もちろん、新築マンションや築浅マンションに比べるとその需要は少ないものの、価格設定を間違えなければ売却は可能なのです。

通常、マンションの査定方法においては減価償却の観点からではなく、取引事例比較法を用いる事が多くあります。
取引事例比較法とは、簡単に言うと近隣の似たようなマンションや同マンション内で、過去に取引があった住戸の価格を参考にして査定価格を出すというものです。

しかし、築年数の古いマンションにおいては、各住戸により室内の状況が大きく異なります。
新築当時からほとんど手を加えていないお部屋もあれば、まるで新築物件のようにリノベーションが施されているお部屋もあります。
ですので、一概に過去や近隣の似たようなマンションの取引事例と比較するだけでは、正しい査定価格を出すことはできません。

さらにはお部屋の中のみではなく、共用部の修繕状況等も重要な要素となります。
耐震補強やエレベータの取り換え工事の有無、屋上の防水工事の有無などによって、査定価格はもちろん、マンションに対する購入者の印象も異なってきます。
ですから共用部の修繕・改修状況まで総合的に詳しく調べる必要があります。

それら全てを加味した上で適正な売却価格を出し、そのマンションに適した売却活動を行う必要があるのです。

参考:適切な価格で売却に出すことが必要

まとめ

  • ◎築年数の古いマンションでも売却は可能
  • ◎リノベーション市場の拡大、価値観の多様化により一定の需要がある
  • ◎大切なことは価格設定を間違えない事

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