中古マンションを購入する時に覚えておきたいことが、共有部分と専有部分があるということです。 特に、中古マンション購入にはリフォーム前提であることも多く、事前に十分チェックしてから購入することをおすすめします。
マンションは一つの建物内に複数の住居が存在する集合住宅です。玄関を入った居住部分のみが「専有部分」となります。 一方、エントランス、廊下、エレベーター、駐車場など住人が共用で使用する部分が「共用部分」です。
実はちょっと意外ですが、ベランダや玄関扉の外側、サッシも共用部分です。これらは自由にリフォームできない部分なのです。
住むのは専有部分だけだから・・・と、どうしても居住部分を重点的にチェックする人が多いです。 しかしマンションの場合は、共用部分にも所有権があるので、劣化がひどい場合には修繕計画が近々ある可能性もあり、費用負担の可能性もあります。
共用部分も専有部分も購入前には注意して確認することが大事です。
共用部分とはいえ、毎日のように使用する部分です。安全に、そして安心した快適な生活を送れるように購入前には十分にチェックすることが大切なのです。
そこで共用部分のチェックポイントをご紹介していきます。
中古マンションを購入する場合には、経年劣化により壁や天井に多少のひび割れや汚れなどがあることが多いでしょう。 しかし、その劣化の状況を見ることで定期的にメンテナンスが実施されているかが分かります。
あまりにもひび割れや壁のタイル剥がれなどが目立っている場合には、近々大規模修繕計画がある可能性もあります。
マンションは十数年経過するごとに「大規模修繕工事」で共用部分の補修工事が行われます。 そのため住人は修繕積立金を収めるのですが、工事の資金が足りないと一時金で徴収されることもあります。 こうした工事が直近で終わっているのか、あるいは計画されているのかについても、把握しておくようにしたいものです。
住人が共用部分をきれいに使用しているかも重点的に確認しておくといいでしょう。 ゴミ置き場が汚い状態だったりすると、規約を無視している住人が多かったりしてトラブルのもとになることもあります。
マンションは一般的にオートロックであることが多いですよね。防犯カメラの有無や火災時の避難通路なども確認しておくようにするといいですね。
実際に毎日生活する部分ですから、専有部分である室内は十分にチェックをしておくことが望ましいです。
キッチンや浴室、トイレなどは実際に水を流して確認してみるといいでしょう。 「排水の状態はいいか」「水の流れはどうか」などリフォームが必要なのか、そのまま使えるのかをチェックしてみることをおすすめします。
室内には扉がたくさんあるでしょう。スムーズに開けるか、きつくないかを確認することも必要です。
マンションは気密性が良いため、風通しをよくして住んでいないとカビが発生することがあります。 特に冬には室内で水蒸気が多いと、結露ができて壁や天井にカビが発生することがあります。 壁紙の剥がれがある場合にはカビが内部にまで達して劣化していることもあります。
専有部分とは言っても、100%自由にリフォームできるわけではありません。建物の構造によっては壁を取り去る間取りの変更ができないマンションもあります。
また、配管の状態によっては水回りの配置の移動ができないなどということも・・・。こうした情報は管理組合に確認することができます。
マンションの売却価格をより詳しく知りたい方、具体的に売却を検討されている方は、お気軽にご相談ください。
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