野村不動産ソリューションズ(野村の仲介+)は、野村不動産グループの不動産仲介会社です。
東京都新宿区に本社をかまえ、首都圏を中心に関西・名古屋エリアなど87店舗の支店があります。
不動産売買の仲介業をはじめ、保険代理店事業・情報サイト運営事業など幅広く展開していますが、もっとも得意とする事業は「不動産の売却」です。
今回は、野村の仲介+の企業情報とサービス内容について解説します。
不動産売却において注目すべき特徴も紹介しますので、住まいの売却を検討している人はぜひ参考にしてください。
野村不動産ソリューションズの会社概要

野村不動産ソリューションズは、野村不動産グループの不動産仲介会社です。
前身は、2000年に野村不動産から分社独立した「野村不動産アーバンネット」。
2021年のグループ組織再編によって野村不動産法人営業本部と統合し、2021年4月から「野村不動産ソリューションズ」として営業を開始しました。
野村ブランドには60年以上の歴史があり、長年築きあげてきた実績と信頼は、野村不動産ソリューションズの営業スタイルにもしっかりと引き継がれています。
住宅新報による「2021年不動産売買仲介実績ランキング」では、野村不動産グループが4位を獲得しました。
会社名 | 野村不動産ソリューションズ株式会社 |
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本社所在地 | 〒163-0576 東京都新宿区西新宿1丁目26番2号 新宿野村ビル |
電話番号 | 03-3345-7778 |
設立日 | 2000年11月6日(2001年4月1日営業開始) |
代表者 | 代表取締役社長 前田 研一 |
資本金 | 10億円 |
従業員数 | 1,794名(2022年4月1日現在) |
宅地建物取引業者免許 | 国土交通大臣(5)第6101号 |
ホームページ | https://www.nomura-solutions.co.jp |
野村の仲介+とは?
不動産売買を考えている人は「野村不動産ソリューションズ」の会社名よりも、「野村の仲介+」という表記を目にすることが多いのではないでしょうか。
野村の仲介+とは、野村不動産ソリューションズが提供する住宅流通事業のブランド名です。
各支店の看板やインターネットの情報サイト・各種広告などでは、「野村の仲介+」と表記されています。
「野村不動産ソリューションズ=野村の仲介+」と考えて問題ありません。
野村の仲介+の事業内容

野村の仲介+では不動産仲介事業はもちろん、保険代理店事業や情報サイト運営事業なども取り扱っています。
各事業内容の特徴を詳しく見てみましょう。
不動産仲介事業
野村の仲介+の主軸業務は「不動産仲介事業」です。
顧客ごとに担当する事業部が分かれていて、専門分野に特化したスタッフのもとで安心・安全に不動産取引が行えます。
個人向け仲介

「流通事業本部」では個人の顧客を中心に、不動産売買の仲介業務を行っています。
「野村の仲介+」と書かれた店舗やネットの物件情報などは、流通事業本部の管轄です。
地域に密着した質の高いサービスを提供し、あらゆる不動産ニーズに対して仲介のプロが幅広く対応しています。
個人の住まいを売却・購入したい人は、野村の仲介+の店舗で相談しましょう。
企業オーナー・個人投資家向け仲介

「パートナー営業本部」では、中堅中小企業・企業オーナー・個人投資家などが抱えている不動産売買のニーズを的確にとらえて、複雑かつ難易度の高い案件にも対応しています。
顧客の事情や物件の特性に応じて、野村ブランドのグループ会社はもちろん、さまざまな提携企業ともチームを組んで課題解決にあたります。
法人向け仲介

総合デベロッパー・野村不動産およびグループ企業の総合窓口となって、あらゆる課題にワンストップで応える「法人営業本部」。
不動産売買をはじめ不動産開発にいたるまで、不動産に関わるすべてのサービスを提供し、法人顧客のニーズに幅広く対応しています。
シンガポールと香港にも拠点があり、日本国内のみならず海外にも広がるネットワークが強みです。
保険代理店事業
20社以上の保険会社代理店として、個人・法人のさまざまな顧客ニーズに合った保険商品を提供しています。
住宅売買や住み替えに役立つ「ファイナンシャルプランニングサービス」が魅力。
専門スタッフがお金の相談から保険の案内・契約手続きまで、一貫して手厚くサポートしています。
情報サイト運営事業
業界トップクラスのアクセス数を誇る不動産情報サイト「nomu.com(ノムコム)」や、事業用・投資用不動産情報サイト「nomu.com/pro(ノムコム・プロ)」などを運営しています。
多種多様な不動産情報を提供することで、顧客の不動産売買や住み替えをサポートしています。
野村の仲介+が得意とする事業は?

野村の仲介+がもっとも得意とする事業は、「不動産の売却」です。
60年以上にわたる野村ブランドの歴史の中で、数多くの不動産仲介実績と経験を築きあげてきました。
実績に基づいた確かなノウハウと独自のネットワークを活かして、多くの不動産売却をサポートしています。
また野村の仲介+は、業界では数少ない「買換サポート」を行っている会社でもあります。
注目すべき野村の仲介+の特徴を紹介しますので、業者選びに迷っている人はぜひ参考にしてください。
担当者の手厚い対応

野村の仲介+では、仲介担当者が売主の要望をていねいにヒアリングして、一人ひとりに合った最適な売却プランを提案してくれます。
1つの方法にこだわることのない、幅広い販売戦略と手厚いサポートが野村の仲介+の強みです。
担当者は売却成立だけを目指すのではなく、売却したあとに売主が「どのような生活を望んでいるのか」というところまで踏みこんで、親身に相談に乗ってくれます。
住み替えや相続・権利関係などの複雑な問題も、ていねいにサポートし解決策を提案してくれます。
実際、利用者が感じた仲介担当者の満足度は94.5%。
担当者の手厚い対応は、顧客からの高評価につながっているといえるでしょう。
社内外の幅広いネットワーク

野村の仲介+は、野村不動産グループならではの外部ネットワーク・社内ネットワークを活かした売却サポートが強みです。
独自のノウハウと業界内の旬な情報を巧みにあつかい、高品質な仲介業務とサービスを提供しています。
インターネットを活用した集客

野村の仲介+は、インターネットを最大限活用した集客が得意です。
運営する不動産情報サイト「nomu.com(ノムコム)」は、会員登録者数25.5万人(2022年1月時点)で、13年連続業界No.1の利用者数を誇ります。
インターネット経由の問い合わせから契約が成立するケースは、野村の仲介+全体の50%超え。
野村の仲介+に売却を依頼すれば、物件情報をノムコムに掲載してくれるので、買主探しを効率的かつ効果的に行えるでしょう。
バラエティ豊かな販売ルート

新聞折込チラシやポスティング・オープンハウスやDMでの来店促進など、さまざまな形で展開する売却活動が、野村の仲介+の強みです。
売却する物件の近隣エリアには、目に留まりやすい広告展開と販売活動を実施。
遠方から住み替えを検討している購入希望者も取りこぼさないよう、同時に「nomu.com(ノムコム)」でも物件をアピールしてくれます。
また野村の仲介+では、約41万件の見込み顧客がいる「顧客マッチングシステム」を導入。
売りたい人と買いたい人の条件を照らし合わせて、「その物件を待っている人」に効率的にアプローチできます。
野村の仲介+はバラエティ豊かな販売ルートによって、より早くより高く売れる可能性を高めてくれるでしょう。
充実の売却サポート
野村の仲介+には、大切な資産である不動産を安心・安全に取引できるよう、さまざまな売却サポートサービスがあります。
各種サービスには適応条件があるので、詳しくは野村の仲介+の公式ホームページで確認してください。
あんしん設備補修
「あんしん設備補修」とは、売却前に専門家が住宅設備を検査・補修して、引き渡し後に万が一不具合が発生した場合はアフターサポートが受けられるサービスです。
- 事前検査費用:野村の仲介+が負担
- 事前検査時の補修限度額:最大5万円/戸
- アフターサポート期間:最長5年
- アフターサポート限度額:設備機器ごとに最大10万円
不動産売買契約に基づく売主の「住宅設備に対する補修責任期間」は通常7日間。
野村の仲介+に依頼すればもしものリスクが軽減するうえ、買主には「アフターサポート付きの物件」として付加価値をつけてアピールできます。
(8日目から最長5年間は、買主に設備補修サポートが引き継がれます)
あんしん建物補修
「あんしん建物補修」とは、売却前に建物の主要な部分を検査・補修し、引き渡し後に不具合が発生した場合はアフターサポートが受けられるサービスです。
- 事前検査費用:野村の仲介+が負担
- 事前検査時の補修限度額:最大5万円/戸
- アフターサポート期間:最長5年
- アフターサポート限度額:最大500万円
売却後にトラブルになりやすい例には、「雨漏り」「シロアリ被害」「構造耐力上主要な部分の腐食」「給排水管の故障」などがあります。
売主は「契約不適合責任」を負うので、引き渡しから3か月間はこれらの不具合が見つかった場合、修繕費用を負担しなければなりません。
野村の仲介+のあんしん建物補修は、このような売却後のトラブルを回避できる、売主にとってメリットの大きいサービスです。
先ほどの「設備補修」と同じく、建物補修のアフターサービスも物件の付加価値なので、買主へのアピールポイントになるでしょう。
(4か月目から最長5年間は、買主に建物補修サービスが引き継がれます)
ホームステージング
「ホームステージング」とは、マンションや戸建てにインテリアコーディネートを加えて、中古住宅をモデルルームのように魅せるサービスです。
物件の魅力を引き出す演出で購入希望者にアピールし、好印象を与えることで売却活動をスムーズに進める効果があります。
ホームクリーンアップ
「ホームクリーンアップ」とは、プロの技術で室内の片付け・掃除をして、きれいになったお部屋をプロカメラマンが撮影するサービスです。
- 2名のプロスタッフが片付けることで室内をスッキリ広く見せる
- 気になりやすい水回り5か所をクリーニングして物件の印象アップ
- プロカメラマンが撮影する魅力的な画像で広告効果もアップ
売却活動をスムーズに進めるためには、なによりお部屋の第一印象が肝心。
野村の仲介+の「ホームステージング」や「ホームクリーンアップ」を利用すれば、プロの手で住まいを素敵空間に演出してくれるでしょう。
買換サポート
野村の仲介+では「売る」「買う」を同時に行う売主を対象に、「買換保証」と「つなぎ融資」が受けられます。
買換保証
一定期間内(原則90日〜1年以内)に売却ができなかった場合、事前に約束した金額で野村の仲介+が購入するサービス。
つなぎ融資
自宅の売却が終わるまでの間、住み替えに必要な資金を一時的に融資するサービス。
買換サポートのメリットは、次の3つです。
- いくらで売れるか確実にわかるから資金計画が立てやすい
- 売却前でもほしい物件があれば逃さず購入できる
- 売り急ぐことなく高値の売却を目指せる
大手不動産会社でも「買換サポート」を行っている業者は少ないため、希少なサービスです。
住まいを買い替える売主にとって、野村の仲介+はメリットが大きい会社だといえるでしょう。
買取サポート
「買取サポート」とは、野村の仲介+が中立的な立場に立って、売主に最適な買取業者を紹介してくれるサービスです。
(先ほどの「買換サポート」とは異なり、野村の仲介+が買い取るわけではありません)
不動産を売却する人の中には、「売却することを周りに知られたくない」「早く現金化する必要がある」など、さまざまな事情を抱える人も少なくありません。
業者買取は個人の買主に売却するよりも価格が下がってしまうのがデメリットですが、周りに知られることなく、早く現金化するには向いている方法です。
野村の仲介+に相談すれば、売主に事情も考慮したうえで、最適な売却方法を提案してくれるでしょう。
野村の仲介+の弱点は?

野村の仲介+の弱点は、対応エリアが狭いこと。
首都圏・関西圏・名古屋エリアに87店舗の支店がありますが、ほかの大手不動産会社と比べると店舗数の割に対応できるエリアは少なめです。
(「三菱地所ハウスネット」は店舗数45店舗で、首都圏・中京・関西・広島・福岡エリアに対応)
また、野村の仲介+の評判を調査する中で、いわゆる「悪評」がほかの会社に比べて少ないと感じました。
担当者がとても優秀な会社なので高評価が多いのは当然ですが、口コミの数自体が少ない印象を受けます。
よい評価も悪い評価も把握したうえで業者を決めたいと考える人にとっては、情報量が少ない点はデメリットになるかもしれません。
これらの弱点を考慮すると、野村の仲介+エリア外の人やほかの業者と比較してみたい人には、一括査定サイトで複数の業者から査定を取ることをおすすめします。
中でも「すまいvalue」は、野村の仲介+をはじめ大手不動産会社6社が共同で運営しているので安心して利用できます。
- 野村の仲介+
- 三菱地所ハウスネット
- 住友不動産販売
- 三井のリハウス
- 東急リバブル
- 小田急不動産
少しでも高く売却するためには、複数の業者から査定をとって比較することも大切です。
すまいvalueなどの査定サイトを活用して、納得のいく不動産取引を目指しましょう。
野村の仲介+の主な支店一覧

野村の仲介+の支店は、首都圏・関西圏・名古屋エリアに87店舗あります。(2022年6月現在)
主な支店情報は、次のとおりです。
店舗名 | 住所 | 電話番号 |
---|---|---|
本店営業部 | 東京都新宿区西新宿1丁目26番2号 新宿野村ビルB2階 | 0120-199-380 |
御茶ノ水営業部 | 東京都千代田区神田駿河台2丁目1番 ヒルクレスト御茶ノ水2階 | 0120-761-571 |
日本橋営業部 | 東京都中央区日本橋二丁目2番6号 日本橋通り二丁目ビル11階 | 0120-691-380 |
麻布営業部 | 東京都港区麻布十番2丁目11番5号 アクシアフォレスタ麻布1階 | 0120-703-320 |
渋谷営業部 | 東京都渋谷区渋谷2丁目15番1号 渋谷クロスタワー9階 | 0120-554-281 |
池袋営業部 | 東京都豊島区東池袋1丁目5番6号 ビック池袋東口ビル5階 | 0120-331-921 |
赤坂センター | 東京都港区赤坂3丁目9番18号 赤坂見附KITAYAMAビル4階 | 0120-935-730 |
品川センター | 東京都港区港南一丁目9番36号 NTT DATA品川ビル(アレア品川)1階 | 0120-936-685 |
上野センター | 東京都台東区上野二丁目7番13号 JTB損保ジャパン上野共同ビル6階 | 0120-689-715 |
豊洲センター | 東京都江東区豊洲四丁目1番23号 ワタベビル | 0120-974-786 |
吉祥寺営業部 | 東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目10番31号 NMF吉祥寺本町ビル3階 | 0120-210-399 |
三鷹センター | 東京都武蔵野市中町1丁目12番10号 武蔵野タワーズ タワーズモール1階 | 0120-005-041 |
調布センター | 東京都調布市布田4丁目18番地1 ハラビル2階 | 0120-142-103 |
横浜支店 | 神奈川県横浜市西区北幸1丁目11番11号 NMF横浜西口ビル3階 | 0120-821-032 |
川崎営業部 | 神奈川県川崎市川崎区駅前本町3番地1 NMF川崎東口ビル5階 | 0120-998-814 |
横浜元町センター | 神奈川県横浜市中区山下町84番地5 メトロタワー山下町5階 | 0120-990-086 |
たまプラーザセンター | 神奈川県横浜市青葉区美しが丘5丁目1番2号 東急美しが丘5丁目ビル2階 | 0120-512-005 |
港北ニュータウンセンター | 神奈川県横浜市都筑区中川中央一丁目30番1号 プレミア ヨコハマ6階 | 0120-951-510 |
浦和営業部 | 埼玉県さいたま市浦和区高砂2丁目3番19号 新高砂ビル1階 | 0120-990-066 |
大宮センター | 埼玉県さいたま市大宮区仲町一丁目124番地2 OZビル1階 | 0120-691-375 |
川口センター | 埼玉県川口市本町4丁目3番1号 サンケイビル1階 | 0120-757-080 |
船橋センター | 千葉県船橋市本町5丁目4番5号 プラウドタワー船橋1階 | 0120-525-258 |
柏センター | 千葉県柏市柏1丁目2番37号 柏駅東口ちば興銀ビル5階 | 0120-616-636 |
大阪支店 | 大阪府大阪市北区梅田2丁目1番22号 野村不動産西梅田ビル9階 | 0120-365-580 |
野村の仲介+に関するよくある質問

野村の仲介+に関するよくある質問をまとめましたので、業者選びの参考にしてください。
野村の仲介+はどんな人におすすめ?
野村の仲介+は、次のような人におすすめの不動産会社です。
- 歴史のある大手不動産会社で安心・安全に売却したい人
- 販売ルートや売却活動の多面さを重視したい人
- 「売る」と「買う」を同時に行いたい人
野村の仲介+の魅力は、優秀な仲介担当者が行う多面的な売却活動、そして充実した売却サポートです。
サービス内容もバランスがよく、「かゆいところに手が届く」不動産仲介会社だといえるでしょう。
野村の仲介+の年収は?採用はしている?
野村の仲介+の現在の求人募集(総合職/売買仲介コンサルタント)では、予定年収を「450〜650万円」としています。
野村の仲介+は2019年から3年連続で「健康経営優良法人2021(大規模法人部門(ホワイト500)」に選ばれており、働きやすい企業であるといえるでしょう。
まとめ
今回は、野村の仲介+の企業情報とサービスの特徴について解説しました。
不動産売却が得意で、さまざまな手法で積極的に売却活動を行ってくれます。
担当者の対応についても評価が高く、充実した売却サポートが魅力です。
野村の仲介+に依頼すれば、大切な住まいを安心・安全に売却できるでしょう。
ただし対応エリアが狭いという弱点もあるので、エリア外の人は「すまいvalue」などの一括査定サイトを活用して、ほかの業者を検討してみましょう。