10畳リビングでおしゃれに暮らそう! お手本にしてみたいインテリア実例集

週末に太陽が優しく照らすリビングルームで過ごす時間は、平日の仕事の疲れも忘れさせてくれる大切なひと時。お気に入りの家具で囲まれた居心地の良い部屋を眺めるだけで、ストレスだって飛んでいきます。
逆にどこか気に入らない、しっくりこない空間にいると、いつも不満が溜まってしまいそう。

10畳というサイズはリビングルームとしては充分な大きさですが、家具の配置やソファのサイズ、TVの位置がどうも何だか落ち着かない。そんな時にはおしゃれなリビングルームを参考に、インテリアについてちょっと考えてみませんか?
レイアウトやコーディネートを変えてみるだけで、いつもと同じ時間が全く違うものに変化する。
そんなワクワクするような素敵なリビングルームにしてみましょう!

10畳リビングルームのレイアウト

リビングルームはリラックスする場所であるのがメインテーマ。家族全員が長い時間を一緒に過ごす場所であるだけに、誰にとっても居心地の良いレイアウトにしたいもの。

リビングルームのメインの家具はみんなが一緒にくつろげるソファセットになります。ソファセットを配置する前に、ソファでどのような時間を過ごすのかをじっくりと考えてみましょう。

食事の後や、休日ののんびりとした時間、家族みんなが集うリビングで、皆の視線が向かう先はTVが主になるのではないでしょうか。TVの位置が決まれば、おのずとソファの配置も決まってくるもの。

リビングルームに入った時に、最初に視線が向かう場所、そして窓から差し込む光が邪魔しない場所をTVの場所と決めましょう。

おしゃれに飾ろう! TV周りのコーディネート

TVの居場所が決まったら、次はTV周りのディスプレイにチャレンジ!
TVは画面が付いていない時は真っ黒なので、存在感があることこの上なしのアイテムです。無機質なTVをどのように置くか、周りをどんな風にデコレートするかは、リビングルームの顔を作る作業とも言えるでしょう。

リビングルームで向かう視線の先にある場所に置かれるTVですから、ただセッティングするだけではつまらない。
好きなインテリアのテイストを決めてTV周りをおしゃれにコーディネートすれば、家族の誰もが家じゅうで一番好きな場所になるはず!

ここでは真似してみたくなるヒントがいっぱいの、TV周りのおしゃれなコーディネートをご紹介します。

本の整理整頓にも大活躍! 壁面収納

本好きな方なら溜まってしまったたくさんの本をどこに収納するかはとても大きな問題ですよね。次々に増えていく、大きさもまちまちな本や雑誌の収納にぴったりなのが壁面収納。TVもここに納めてしまえば、一気にものが片付きます。
こちらはリビングルームの壁一面を有効に使い、TVと本の収納を一緒に兼ねたコーディネート。壁の白さと収納家具のカラーリングを合わせ、中身を上手にディスプレイしているのですっきりとした統一感のあるレイアウトになっています。
壁面収納はそのサイズから、ぎっしり詰め込むと圧迫感は相当なもの。ディスプレイする時はこちらのコーデのように、バランスよく空間を作り上げると開放的な印象を与えてくれるでしょう。

コンパクトな壁面収納もあなどれない! 遊び心でキュートなリビングに

壁面収納が本や雑誌の収納に大活躍とは知っていても、部屋のタイプによっては大きなサイズの家具は置けない場合もありますよね。それでもTV上部の空間を有効活用できる壁面収納はコンパクトなものであってもあなどれません。
こちらは小さめの壁面収納を利用して、TV周りをすっきりとまとめたコーディネート。壁面収納の奥の部分をポップにカラーリングして、周囲の色との相性も抜群。明るく華やかなリビングルームになりました。

コンパクトな家具でも機能面はバッチリ、デザイン的にも遊び心をプラスすれば、小さな模様替えもすぐ出来る。大小どちらのタイプも壁面収納はディスプレイが得意な方におすすめしたいアイテムです。

TVボードとフレームでおしゃれ度をアップさせよう

広く解放感がある部屋に見せる効果を持つロータイプの家具は、部屋のサイズで悩んでいる人にとっては強い味方。
インパクトを放つ存在のTVを置く場合にも、ソファとの高さとの釣り合いも良い、低めに作られたTVボードが人気です。でもリビングにロータイプのTVボードを置く場合、周囲の空間が気になるところ。

見ていない時のTVの黒い画面が与える印象を打ち消すためにも、フレームで周囲をディスプレイするのはおすすめしたい方法です。
こちらは北欧テイストたっぷりの、優しい印象を与えてくれる木目調TVボードを使用し、周囲にはカラーや雰囲気を合わせたフレームでドレスアップ。TV画面とマッチするブラックが入ったフレームを利用して、おしゃれ感いっぱいのリビングルームになりました。

シンプルモダンが素敵! モノトーンのインテリア

TV画面が持つ色合いは実はかなり強いもの。いろいろアレンジしてみても、どうしても光沢のある画面の黒さが部屋の中で浮いてしまう… と悩んでいる方に是非見て頂きたいのがこちらのコーディネートです。

TVの黒い画面さえもインテリアの一部に取り入れてしまった、ブラック&ホワイトのモノトーンのコーディネートがとってもスタイリッシュ! TVボードにツヤを持つ家具を使っているので光沢を放つTVとの相性はばっちり。

周囲にディスプレイした雑貨やソファ、ファブリックに至るまで選び抜かれたものたちは、どれもお互いを引き立てながら個性を放つものばかり。
おしゃれな雰囲気の中でリラックスできる、大人のリビングルームにぴったりなコーディネートと言えるでしょう。

カラーリングのマジックを使ったポップなリビングルーム

せっかくの晴れた休日の一日、心が躍るようなリビングルームで過ごしてみたい! カラーリングを上手にこなせばリビングルームは見違えるように華やかな部屋へと変身します。

ちょっぴり無難な色合いに飽きてしまった方は、さまざまなカラーを取り入れたリビングルームに模様替えはいかがでしょう。
こちらは爽やかで優しいテイストのブルーの壁と、渋めのイエローカラーのTVボードがしっくりマッチ。TVの周囲に飾った雑貨もとてもキュートで、TVエリアが部屋の主役になっています。

今は賃貸にも対応してくれる剥がせるタイプの壁紙が多く出ているので、TV画面が目立つ白い壁から手持ちの家具にもぴったりフィットしてくれる壁へ、明るくイメージチェンジしてみませんか?

リビングの主役のソファ、どうコーディネートする?

TVの位置が決まったら、次は主役の存在であるソファのコーディネートを考えてみましょう。
10畳の平均サイズの部屋は3.64m X 4.55mと言われ、この大きさのリビングルームであれば平均の横幅が2.15mある3人掛けのソファだって置くことは可能です。

しかしソファから立ったり座ったりと言う生活動線は一人で60cm、二人で90~120cmは必要と言われています。と言う事は3人掛けのソファを置くと、10畳サイズのリビングでは部屋の10%がソファになってしまうという計算に。

ソファは買い替える事のあまりない大型家具ですから、購入前にはじっくりと検討してから選びたいもの。
リビングルームで過ごす時間をソファでのんびりしたいのか、あるいは広々とした空間で過ごしたいのか、最初に決める必要がありそうです。

ナチュラル&ヴィンテージが優しい風合いのコーディネート

リビングの部屋のかたちはさまざまですが、最近多く見かけるタイプがダイニングとリビングが続きの間としてひと部屋になっているもの。こちらはそのLDタイプの部屋を、ソファを使って間仕切り替わりにしたレイアウトです。

部屋のベースカラーである床の色合いと、ソファや家具のブラウンを基調とした優しい色調がベストマッチ。ヴィンテージ・テイストを感じさせる、ナチュラルな雰囲気たっぷりのあたたかいインテリアが魅力的です。

収納として多く使われているバスケットや、飾られたアンティーク調の雑貨の数々も、場を盛り上げる素敵なアクセントに。グリーンやファブリックの使い方もとても見事で、家族みんなが安心して一緒に時間を過ごせる空間に作り上げています。

主役のソファに一番目立つ色を!

リビングルームの主役の家具と言えば何といってもソファです。その主役に一番目立つ色を使ったらどうなるの? そんな疑問の答えを出してくれているのがこちらのコーディネートです。

部屋に入った瞬間に目を奪われる、鮮やかでありなからどこか渋さを感じさせるイエローカラーを使ったソファ。ちょっとためらってしまいそうな、ポップで派手な色合いを上手に使いこなすのは、カラーリングに長けたインテリア上級者の高度なテクニックですね。

ファブリックに用いたカラフルな色合いも、リビングで過ごす時間が楽しくなりそうなものばかり。こちらのコーデは壁が白くベーシックなところが、逆に部屋のカラーリングを引き立てています。

壁は白と決めている方は、こちらのコーディネートように家具の色で遊んでみるのも楽しいかも!

2人掛けソファで広い空間を自分好みにディスプレイ

大きいサイズのソファでごろりとするのは皆の憧れ。でもそんなに大きなサイズのソファ、本当に必要? 10畳サイズのリビングであれば、2人掛けや2.5人用ソファを置けば部屋は広く使えます。

こちらは2人掛けのソファを置いて、残った広いスペースをおしゃれにコーディネートした好例。コンクリート風の壁紙にしっくり馴染んだ木目調の家具やグリーンの使い方も見事で、風通しの良い、いつまでも過ごしていたいカフェのような空間に。
こちらのようなレイアウトなら、もうひとつ椅子も置けるスペースが出来ますね。

リビングで追加で置くチェアはソファと対になる必要はありません。個性を生かした自分好みの椅子を置けば、きっとインテリアのセンスアップを助けてくれるはず!

L字型ソファでのんびり出来るリビングルームへ

大きなスペースを取られると分かっていても、家族全員でソファに座ったり、あるいは手足を伸ばして横になりたい方の中には、大きいソファがリビングルームの絶対条件という場合があるかもしれません。

そんな時におすすめしたいのがL字型のソファ。コンパクトなものから、大人二人が余裕で寝そべる事の出来るサイズまでタイプはさまざまなものから選べます。

こちらのコーデはL字型ソファをコーナーに置いて、無駄なスペースを出さないレイアウト。L字型であれば部屋の隅に置いたり、間仕切り代わりとしても使えるため、中央に置くよりも部屋を広く使えるところがポイントです。

ソファを置いた際にありがちな、コーナー部分にデッドスペースを生み出さないのが嬉しいですね。ゆったりソファをお探しの方にはきっと役に立つアイテムです。

インテリアの総仕上げ! リビングルームは照明で決まる

レイアウトも考慮して、お気に入りの家具を配置してみても今ひとつしっくり来ないリビングルーム。厳選した雑貨のディスプレイも納得出来るものなのに、何かが欠けているような気がする…。

そんな時には光の使い方を変えてみると、また違った景色がリビングルームの中に広がります。
インテリアのキーポイントとも言える照明の使い方。これをどう使いこなすかで、最後の仕上げが決まります。リビングルームを煌々と照らす直接照明だけで済ませてはいませんか?

リビングでは長い時間、家族みんなが過ごすため、欲しい灯りがその都度変わってくることもあるはず。さまざまな灯りに対応出来て、インテリアにも役立つライトがあれば部屋の印象はがらりと変わりそう!

ここではリビングルームで上手に灯りを取り入れて、素敵にデコレートしているコーディネートをご紹介します。

ムードあふれる照明で、大人のリビングルームへ

自宅で夕食の後はワイン片手に映画鑑賞。大人の素敵な夜の過ごし方ですが、その時にリビングルームの照明があまりにも明るいと、気分も興醒めしてしまいます。

ムード満点の中でゆっくりとした時間を過ごせる部屋にするのなら、こちらのコーディネートはきっと参考になるに違いありません。TVの後ろ側に照明を当て、映画館のように画面を際立たせるテクニックを用い、エレガントでシックなインテリアにもぴったりマッチ。

こちらのコーディネートのように、天井に取り付けられた主照明だけでなく、スポットライトやダウンライトを効果的に使うと、毎日見ているいつもと同じリビングルームが、夜は姿を一変します。

夜はゆっくり落ち着いて、大人の時間を過ごしたい方におすすめの照明の使い方です。

灯りもライトもインテリアの一部になったコーディネート

灯りを効果的に使うなら、その役目を担うライト自身もインテリアの一部として使いたいもの。こちらは照明のテイストをインダストリアル系で揃え、ライトのマットなブラックが部屋の引き締め効果も与えているコーディネートです。

インテリアに使われた抑えたトーンのカラーリングや、木目調の家具との相性もぴったりで、微妙なニュアンスを部屋に生み出しています。こんな風に少し光を落とした柔らかい灯りの中でなら、落ち着いた時間を過ごせそう。

部屋のコーナーは主照明の光が行き届かず、暗くなりがちな場所。ここに光をどう当てるかで部屋の印象は随分と変わって来ます。
こちらのコーディネートのように、お気に入りの間接照明で新たな光を作り出したいですね。

壁は新たに光を生み出す強い味方

光を生み出すのに役に立つのは照明だけではありません。光を反射してくれる壁は灯りをクリエイトする時の強い味方。
賃貸の場合には特に主照明が部屋の中央に取り付けられている場合が多く、光源によっては灯りが部屋の隅々まで行き渡らない事もあり、部屋の中央以外は何となく暗い印象に。

そんな時に活躍するのが、忘れてしまいがちな壁の存在です。ここに小さなライトを置けば、白い壁に反射して、淡く優しく変化した新たな光が部屋を照らしてくれるでしょう。

こちらはロータイプの家具に合わせて低い位置にライトを置いて、目に優しい灯りを作り上げたコーディネート。TVを低いポジションに設定しているので、ソファに座って画面を見る時は丁度良い光が室内にもたらされます。

既に壁に沿って家具を置いていて、上手に壁を活用出来ない場合は、窓やカーテンを利用してみるのもおすすめです。

好きなコーナーを目立たせる! アクセントになる間接照明

好きな雑貨を置いたセクションや、ここは自宅のキーポイント、となる大切な場所は照明を使ってライトアップしてみましょう。昼間リビングに差し込む太陽の光の中では気付かない、素敵なアクセントになること間違いなし!
こちらはコーナーのエリアをフロアスタンドとダウンライトを使ってスポットを当てた素敵なコーディネートです。アジアンテイストで揃えた家具も、ライトの効果でぐっと引き締まった空間に。

灯りを上手に暮らしの中に取り入れて、美しく洗練された雰囲気のある部屋になっています。

お気に入りのコーナーがリビングルームにある場合、部屋の一部になっているのはもったいない事。こちらのコーディネートのように光を使って更に際立つ存在にすれば、大好きな雑貨たちや特別なコーナーも、夜にもきっと輝くはず!

皆が集まる10畳リビング、おしゃれにコーディネートしてみよう!

10畳という大きさであれば、好きなソファやお気に入りの家具を置いて、気持ちの良い場所に設える事が出来るリビングルーム。でもリビングルームは家の中でも大きなサイズの家具の集まる場所でもあるため、最初によく考えずにコーディネートしてしまうと、後に不都合が出て来ても、なかなか家具の買い替えが出来ないことも。

ソファやTVボードと言ったリビングルームの印象を決定付ける家具は、間取りやサイズなどを熟考した上で、購入に至りたいですね。

また、部屋を美しく彩る照明の存在を上手に活用すれば、皆の過ごしやすいリビングルームにきっとなるはず!
レイアウトやコーディネートに悩んだ時は、是非今回の実例集を参考にしてみて下さいね。

- 2016年09月12日