20畳リビングのレイアウトはどうすべき? 広さを満喫しながら暮らすインテリア実例集

広いリビングルームはすべての人の憧れ。その大きさが20畳もあれば、自分の好きな家具を迷うことなく置くことが出来るサイズで、インテリアも思いのまま!
でも実際に20畳という大きさを目の前にすると、広すぎる事が逆に難しい問題になってしまうことも。
リビングルームに必須なソファやセンターテーブル、キャビネットと言った家具、またはTVなどのAV機器を置いてもまだ部屋はなんだかがらんとして寒々しい… 20畳というサイズを使いこなすには一体どんなレイアウトにしたらいいの?
ここでは実際に広いリビングで家具を効果的に配置しているレイアウトと、もっと輝きを放つデコレーションをしているインテリア実例集をご紹介します。
今20畳のリビングで空間を持て余している方、将来の夢のリビングは20畳と決めている方のきっと参考になるヒントが見つかるはず!

最重要!間取りをしっかり把握しよう

20畳というリビングルーム、この広さを生かしてどんな家具を選ぼうかと考えるのは心躍る楽しい時間ですよね。でも家具を選んだり、どこに何を配置するか考える前に、部屋の間取りを把握しておく事は最重要とも言えるポイントです。
部屋の縦・横のサイズはもちろん、天井までの高さ、コンセントの位置、ドアや窓の位置やサイズもとても大切。
家具のサイズが部屋にきちんと合うものか、またソファから立ったり座ったりと言う生活動線のサイズもしっかり分かっておかないと、動きにくかったり、バランスが悪かったりと暮らしにくいリビングルームになってしまいます。
事前に間取りをきちんと把握し、後悔のないリビングルーム作りをしたいですね。

ソファのレイアウトはどうすればいい?

20畳リビングのレイアウトでは、部屋の主役とも言うべきソファはどんなサイズやデザインのものにするか、それをどこに置くかは誰もが思い悩む点ではないでしょうか。
20畳のリビングルームのサイズは約33㎡、4m x 8m が平均の大きさと言われていますが、家のタイプによってかたちはさまざま。キッチンやダイニングから続いている場合もあれば、独立したリビングルームや、あるいは部屋の内部に2階へと続く階段がある場合も。
しかしどのタイプのリビングルームにしろ、20畳の大きさがあれば、平均サイズが横幅215cmの3人掛けソファや、ふたつのソファを合わせたL字型ソファを置くことも充分に可能です。でも選びに選んで決めたお気に入りのソファのレイアウトはどんなものが一番ぴったりなの?
配置の仕方に悩むソファのレイアウト方法には実はコツがあったのです。

ヒントはフォーカルポイントと光の入り方!

リビングルームとはいったいどんな場所でしょうか。それは家族が集い、くつろぎながら落ち着いて過ごせる場所。家の中心とも言えるべき場所で、誰にとっても過ごしやすくリラックス出来る部屋です。
多くの場合、家族が揃ってソファに座り、視線が向かうのはTVではないでしょうか。お気に入りの番組を見たり、映画を一緒に楽しんだり。このTVの置き場所が決まると、ソファをどこに置けば良いのかが自然に分かってくるはずです。
TVの置き場所は、リビングルームのフォーカルポイントに置くと、部屋のレイアウトはバランスよくまとまります。
フォーカルポイントとは、その部屋に入った時に人の視線が自然に向かう場所。リビングルームの入り口で、どこに最初に視線が向かうのかを確認してみましょう。
またTVを置く時は光の入り方にも要注意。特に20畳の大きさがあるリビングルームでは窓が大きい場合があるので、時間によって日差しのせいでTV画面が良く見えない場合もあります。
フォーカルポイントと光、この2点に注意してTVの置き場所を決め、それからソファのレイアウトを決めましょう。

TVの正面にソファを置くレイアウト

こちらはリビングルームのフォーカルポイントにTVを置き、その正面にソファを置いたレイアウト。ソファの上にかけられた鏡に反対側のTVサイドが映っていますが、TVの左右にはシンメトリーに棚を置き、雑貨を飾ってバランスの良いコーディネートになっています。
また、ソファのサイドに同じデザインのテーブル、そして異なるフォルムのライトを置いて、少し遊び心も演出。ひとつだけのソファを置いた事で、広さを生かした解放感のあるレイアウトになっています。
人がソファに座り、TVを心地よく見る事の出来る距離は130cm以上と言われています。こちらのソファの置き方であれば、瞳にも優しく落ち着いてTV画面を見る事が出来、ゆったりとした時間をリビングルームで過ごせるでしょう。

TVのサイドにソファを置くレイアウト

優しいウッディカラーが目を惹く、あたたかな雰囲気いっぱいのソファをTVのサイドに置いたレイアウトがこちら。
部屋のベースカラーとなる床の色合いと良くマッチするカラーリングのソファやTV台を選んだ事で、統一感を感じさせるリビングルームになっています。
L字型のソファを選んでサイドにセッティングしているので、ごろりと横になってTVが見られるくつろいだムードがたまりません。
TVを中心に両脇、もしくは片側にソファを置く方法は、リビングルームが細長いかたちになっていると良く似合うレイアウト。広いリビングルームの特徴をさらに生かしてくれるでしょう。
ゆっくりとした風通しの良い空間づくりを目指す方におすすめしたい方法です。

TVの周りにソファを置いたレイアウト

こちらはフォーカルポイントにTVを置いて、その周囲にソファを配置したレイアウトです。20畳と言う広さを誇るリビングルームだからこそ出来る配置方法と言えるでしょう。
ソファをTVの周りにぐるりと置くのは、家族やゲストが集まった時に心地よく過ごせるレイアウト。また、サイドに置く小さめのソファは個性的なものを選んだりとセンスの見せどころでもあります。
こちらのコーディネートはデザインが異なるソファを選び、それぞれがお互いの個性を尊重し合いバランスよくまとまっています。
清潔感あふれる白を基調としたカラーリングはエレガントさを感じさせ、ラグやテーブルと言ったソファ以外のものも、部屋の雰囲気作りに大活躍。インテリアのセンスの良さを伺わせるコーディネートです。

広さを有効活用! ソファエリア以外のレイアウト

誰もが羨む20畳のリビングルーム。でも実際に住んでみると、想像以上の大きさに一体どうコーディネートすればいいのか悩む方もいるようです。
ソファやセンターテーブル、TV台を置いてみても、まだまだ残る大きな空間。あんなに夢見ていた広い部屋も、何だかがらんとしていて殺風景に感じることもあるかもしれません。
せっかくの20畳というサイズのリビングルームですから、その広さを思いきり満期出来るように有効に使いたいですよね。
広いリビングルームにソファ以外の家具を置くのであれば、ソファのエリアをリラックスする場とし、空いたスペースは活動する場として考えてみましょう。
小さなテーブルを置いて会話や夜のドリンクを楽しんだり、デスクを置いてワークスペースに。あるいは音楽を聴く場所、本を読むエリアなど、趣味を楽しむ場などにして、新たな居場所を作り上げることをおすすめします。

室内でも自然を楽しむ! 我が家だけのボタニカル・ガーデン

室内であってもグリーンは大切な癒しのアイテム。部屋にひとつあるだけで、与えてくれるリラックス効果は絶大です。大きい葉を茂らせるタイプの観葉植物は、部屋のサイズによっては置くことが難しい場合もありますが、20畳もあるリビングルームであればノープロブレム!
こちらはリビングルームの奥に空いたスペースを利用して、さまざまなグリーンを置いたことで、室内にいながら爽やかな空気を感じられる、自然の恵みがたっぷり入った部屋になりました。ソファに使った華やかなカラーリングも、緑との相性は抜群です。
窓から入る日差しを浴びて、部屋は明るく五感に響く心地良さ。数々のグリーンたちも、大きな部屋でとても居心地が良さそうです。

広いリビングにしつらえた、作業もはかどるワークスペース

家の中でのデスクワーク、お子様の小さいご家庭ではすぐ目の届く場所で作業をしたいと思う方もきっといるはず。そんな時は書斎ではなくリビングルームにワークスペースを作るのはいかがでしょう。
こちらはリビングルームの空いたエリアを利用して、ワークスペースを作り上げた好例です。機能美を追及した壁面収納を施し、それに似合ったシンプルなデスクを置いて、ソファエリアのインテリアを邪魔しない、落ち着いた空間にしています。
リラックスと活動という、ふたつのエリアをリビングルームに作る時、どちらのサイドも主張が強すぎるとせっかくの広い部屋もごちゃごちゃとした印象を与えがち。
こちらのようにどちらかをメインとし、もうひとつはサブに回るカラーリングを用いると、リビングルームの広さを壊す事のないコーディネートになるでしょう。

読書好きの方におすすめ! リーディングコーナーを作る

ペーパーレスの時代になっても、読書好きの方ならきっとまだ、たくさんの本が家にあるのではないでしょうか。
大きなリビングルームにたくさんの本を収納するのは、読書が趣味の方ならきっと夢見たことのあるレイアウト。もし広いリビングルームをお持ちなら、本棚だけでなく読むエリアも一緒に作ってみましょう!
こちらは天井まである本棚の前に小振りなソファをふたつ置いて、リーディングコーナーを作り上げたコーディネートです。本が上から下までぎっしり詰まっていると圧迫感のある壁面の本棚も、真ん中に雑貨をディスプレイした事で、抜け感のある居心地の良い空間に。
ひと部屋をふたつのエリアに分ける場合、大活躍してくれるのがこちらのコーディネートのようにラグを使った方法です。メリハリを利かせ、場所を区切る素敵なアクセントになってくれるでしょう。

リビングルームでホームバーをオープン!

少しだけ空いてしまったリビングルームのスペース。どう使いこなすかはセンスとアイデア次第ですが、あまりぎゅうぎゅう詰めになってしまうのは、せっかくの広さを台無しにしてしまいそう。
ゆったりとした空間を生かして、更に大人が過ごす居心地の良い場所にしたい方は、リビングルームにホームバーを作ってみるのはどうでしょうか。
こちらのコーディネートはソファの後ろに細長いテーブルを置いて、スツールを合わせて気軽に自宅でバー気分が楽しめそうなレイアウト。キッチンとリビングが分かれている場合は特に、食後のお酒などをたしなむ時にきっと大活躍してくれるはず!
またゲストの多いご家庭ではディナーから食後酒、そしてソファでのくつろぎの場への導線がスムーズに運ぶでしょう。
大きめのソファを選んでしまっていても、こちらのコーディネートのようにスマートなテーブルやチェアを選べば場所も取らず、美しい統一感が出るに違いありません。

照明を使って20畳リビングを美しく彩ろう

暮らしの中で欠かせないアイテムで、部屋を美しく彩ってくれるのが灯りです。どんなサイズの家に住んでいても、照明はインテリアを考える中で非常に重要なポイントになりますが、20畳のサイズのリビングルームであればなおさら。
20畳リビングルームはその大きさから、ひとつのライトで全体を照らすのは不可能です。数種類のライトを選び、部屋を好みの明るさにしなくてはいけません。
また、リビングルームは家族みんなが集う場所。くつろぎタイムや憩いの時間、夕方や夜など、それぞれ違う灯りが必要な場合があるので、さまざまなシチュエーションに対応出来る照明が求められる場所でもあります。
工事をしなくては取り付けられないライトを選び、後に暗すぎる・明るすぎるなどの問題が起きてしまっても手遅れ、と言う事にならないように、照明選びは慎重に行いたいもの。また機能面だけでなく、デザイン性でもインテリアの雰囲気を損なわないものが欲しいですよね。
ここでは広いリビングに照明を使い、おしゃれ度アップに見せているコーディネートをご紹介します。

インダストリアル系アイテムでクールにキメる!

こちらはインダストリアルなライトが部屋の印象をクールにキメているコーディネートです。
メインには大きめのペンダントライトを用い、ソファの両サイドには場所を自在に変える事が出来るスタンドライトをセッティング。どちらもマットなブラックを使い、ヴィンテージ・テイストで揃えた家具を引き締める効果もバッチリです。
間接照明として使うライトは、場所や灯りを調節出来るものを選ぶのがおすすめ。
こちらのコーディネートのように、ソファに座って読書をする際に手元を明るく照らしたり、あるいはソファ上部の壁を照らしてスポットライト代わりに使えば、アートギャラリーのように絵画を美しく彩ってくれる役割もこなしてくれますよ。

さまざまなライトを駆使してぬくもりのある部屋に

広いリビングルームではひとつの主照明では足りないけれど、間接照明との組み合わせが難しい。光を自在にコントロールするにはどんな照明を用いたらいいのか悩んでいた方に見て頂きたいコーディネートがこちらです。
さまざまなライトを使い、どんなシチュエーションにも対応出来て、かつインテリアとしても雰囲気抜群のコーディネート。
大人の雰囲気を作ってくれる事から最近人気のダウンライトですが、直接目に当たると眩しいため、ソファのあるリビングには使いづらいと敬遠していた方も、こちらのコーディネートのようにTVエリアの上に設置すれば、ムードたっぷりのホームシアターに。
壁の近くに置いた間接照明からは、光が壁に反射して優しい灯りを生み出しています。
幾つかの照明を使いこなす時に、取り入れたいヒントがいっぱいのコーディネートです。

部屋の主役はシャンデリア

大好きな家具や雑貨で設えたインテリアを照らしてくれる照明は暮らしの中の名脇役と思われがちですが、逆にライトを主役にしているコーディネートがこちらです。
部屋に入った瞬間に目を奪われる、フェミニンさとエレガントさを持ち合わせたシャンデリアが部屋全体のイメージを決定づけています。
シャンデリアはサイズによって部屋に付けると大きすぎてバランスが悪くなる事もありますが、20畳サイズのリビングルームなら大丈夫。
こちらのコーディネートのように、家具との兼ね合いを考慮して選んだシャンデリアであれば、きっとリビングルームの中央で華麗に花開いてくれるはず。
シャンデリアを主照明とし、足りない光を間接照明で補えば、部屋を引き立て、優雅な雰囲気を演出してくれるでしょう。

照明と壁を使い、新たな光を作るテクニック

こちらは主照明に多方向へ光を送るライトを使い、ひとつでバランス良く周囲を照らしたコーディネートです。足りない光は窓辺や壁際に置いた間接照明で上手にカバー。
白い壁や大きな窓も光を反射し、夜でも過ごしやすく、目に優しい明るさの部屋になっています。ライトもインテリアとぴったりマッチしたものを選んで、まとまりのある過ごしやすい空間へ。
広いリビングで光を上手く使いこなすには、こちらのコーデのように壁を利用するのは賢い方法。部屋の中で暗くなりがちな四方の隅や足元に間接照明を置くと、光が多面に反射して新たな灯りを生み出し、かつ幻想的な雰囲気を作り上げてくれます。
また、広いリビングルームでは多方向に灯りを送ってくれる照明は大活躍! 天井に直接付けるシーリングライトではデザイン性が気になるという方に、是非考慮してほしいアイテムです。

家じゅうで一番お気に入りの場所にしたい! リラックス出来るリビングルームへ

家の中で家族みんなが集まる場所、ゲストを招き入れる場所、そして心からくつろぐ事の出来る場所であるリビングルーム。どんなシチュエーションの時も、リビングルームは家の中で一番の居心地の良い空間にしたい部屋ですよね。
すべての人の憧れである20畳と言う広さもちょっぴり空間が気になってしまう… 広さを上手に活用し、誰もがリラックス出来る部屋にしたい時は、今回の素敵な暮らしをしている実例集からヒントをもらってくださいね。

- 2016年09月26日