狭さを克服!6畳ダイニングキッチンを快適なスペースにするレイアウト

お気に入りのデザインを見つけると欲しくなってしまうキッチン用品。おしゃれなテーブルコーディネートには欠かせない食器やリネンにカトラリー、新しい料理にチャレンジしてみたいときに増えていくスパイスたち。
料理が好きな方は特に、ふと気が付けば、ものであふれかえってしまうのがキッチンですよね。ダイニングスペースと合わせて6畳というサイズだと、ついつい狭い、使いづらいと文句が出がちになってしまいます。
賃貸だから、元のデザインが好きじゃないから… と呟く前に、模様替えにチャレンジしませんか?
ここでは狭さを克服し、自分テイストに素敵に変えておしゃれに暮らしている人たちの6畳ダイニングキッチンをご紹介します。

1.ダイニングテーブルはどんなサイズを選べばいいの?
☞ポップでキュート!差し色で可愛くコーディネート
☞細長いテーブルを活用してみる
☞狭いダイニングで大活躍! バタフライテーブル
☞丸いテーブルは広めのスペースで

2.ここまで出来る! 大変身したキッチン・コーディネート
☞まるでおしゃれな映画のワンシーン!
☞ナチュラルな雰囲気が優しいキッチン

3.キッチン改装と一緒に収納スペースも確保!
☞ラックが大活躍! 男前インテリアでクールにキメる
☞爽やかさが魅力! 気持ちが明るくなるキッチン
☞シンプル&スタイリッシュなキッチン・コーデ
☞おしゃれなカフェのようなキッチン・コーデ
☞隠す収納のテクニック
☞キッチンツールも整理整頓
☞凄腕DIYでおしゃれなカウンターができました

4.今日から始めたい! プチリフォームでお気に入りのダイニングキッチンへ

1.ダイニングテーブルはどんなサイズを選べばいいの?

心をこめて作った料理を載せるテーブルは、ダイニングキッチンの主役です。どんなテーブルを置くかで、この部屋のイメージが決まってしまうほど重要なアイテム。
テーブルは購入前に、イメージを駆使してじっくり時間をかけて選びましょう。たくさんの料理を置いてゲストを迎えるのに大きなテーブルは素敵だし、デザインも豊富でさまざまなテーブルが販売されていますから、つい見た目重視で選びがちなテーブルですが、6畳サイズのダイニングキッチンではキッチンの大きさや、テーブル以外に置く家具のサイズとのバランスも考えなくてはいけません。
また、テーブルの周りには椅子とその出し入れ、そして立ったり座ったりと身体が動けるスペースが必要です。部屋を広く見せるためにも、人数分に合ったテーブルを選ぶように心がけましょう。

ポップでキュート!差し色で可愛くコーディネート

差し色に使った絶妙な色合いのグリーンがインパクトを放つ、ポップなダイニングキッチンがこちらです。小さいテーブルですが、二人暮らしなら充分なサイズ。
コンパクトなテーブルにしたことで、ダイニングキッチンも広く見せる効果もあり、その分空いたスペースを有効に使うことができますね。余分な色をあえて使わず、カラーリングを抑えたことで部屋を引き締めた印象にしています。
狭さが気になるダイニングキッチンでは、たくさんのものを置いたり、多くのカラーを使うとごちゃごちゃとしてしまいがち。こちらのコーデのように使うカラーを限定すると、すっきりとまとまるでしょう。

細長いテーブルを活用してみる

小さいテーブルが部屋を広く使えると分かっていても、2人以上の家族の場合はそうもいかない場合もありますよね。また、ゲストが多く訪れる家では少し大きめのテーブルが必要になることも。
でも正方形のテーブルはかなりの場所を取ってしまいます。そんなときは、細長いタイプのテーブルはいかがでしょう。こちらのコーデは細長いテーブルを用いて、限りあるスペースを上手く使った好例です。チェアをテーブルとは違うカラーリングにしたのも、壁の色とのバランスが抜群でメリハリが効いていますね。
木製のテーブルは、カラフルな色とも、落ち着いた色合いとも馴染むアイテム。模様替えが好きな方や、趣味が変わりやすい方なら、買い替えることのあまりないテーブルを選ぶ時は、こちらのコーデのようにベーシックなタイプがおすすめです。

狭いダイニングで大活躍! バタフライテーブル

ダイニングキッチンにはテーブル以外にも食器棚や本棚などのその他の家具があり、大きなテーブルは置けないと悩んでいる方におすすめしたいのが、バタフライテーブルです。
バタフライテーブルとはその名のとおり、蝶が羽を広げるように、テーブルを大きくすることのできる便利な製品。こちらはナチュラル感いっぱいの素朴な雰囲気のバタフライテーブルを置いて、周囲に飾ったヴィンテージ感あふれる雑貨やライトとの相性も抜群のコーディネートです。
このバタフライテーブルは広がる部分は小さめですが、僅か10cmでも左右に広がると、とても大きく感じるもの。普段は畳んでおいて、ゲストが来た時になど大きくすることができるので、狭いスペースではきっと大活躍してくれるはず!
バタフライテーブルは広がる大きさはさまざまなので、事前にサイズをチェックすることを忘れないようにしましょう。

丸いテーブルは広めのスペースで

6畳ダイニングキッチンというサイズに置く家具は、スペースを無駄にしないためにも直線でできた家具がおすすめです。ラウンドテーブルは四方に使わない部分が出てしまうのですが、丸みのあるフォルムは優しい雰囲気で部屋をあたたかな印象にしてくれるところが魅力的。
ダイニングテーブルを置くなら丸いかたちを! と決めている方もきっといるはず。おすすめレイアウトは、テーブルの周囲には家具をあまり置かないこと。
こちらのコーデは家具の少ないすっきりとした部屋の中に丸いテーブルを置いて、コージーで心地よさそうな空間にしています。グリーンを多く置いて、そのイメージに合ったガーデンチェアを用いたところはインテリア上級者ならでは。
ナチュラルテイストが好きな方の部屋にしっくり馴染む丸いテーブル、家具が少なくシンプルライフを心掛けている方は是非チャレンジしてみてはいかがでしょう。

2.ここまで出来る! 大変身したキッチン・コーディネート

デザインの素敵なテーブルを置いてみても、お気に入りのキャビネットに大切な雑貨を飾ってみても、どうしても納得のいかない備え付けのキッチンがインテリアを台無しに! と不満を抱える方も多いのではないでしょうか。
賃貸の場合だと、キッチンを業者に頼んでリフォームするわけにもいきません。でも6畳ダイニングキッチンのサイズでは、キッチンは部屋のどこにいても視界の中に飛び込んでくるもの。気に入らないキッチンを毎日眺めて過ごしていると、ストレスも溜まってしまいますよね。
ここでは備え付けのキッチンを、アイデアとセンスで斬新に変身させた見事なコーデをご紹介します。見ればきっとインスピレーションが湧き出て、プチリフォームにチャレンジしてみたくなるはず!

まるでおしゃれな映画のワンシーン!

6畳ダイニングキッチンとひと口に言っても、住居のタイプによってさまざまなお部屋が存在します。その中のひとつ、キッチンが独立しているタイプがこちら。狭いとクレームが出がちなキッチン周辺を見事に変身させた好例です。
キッチン内には置ききれなかった家電や収納家具を近くに置いて、使いやすいレイアウトに。ブルーをメインカラーとしたデコレーションはとてもバランスがよく、まるで海外のインテリア雑誌に出てきそうなワンシーン。
コンロ奥手に張ったモロッコテイストのタイルが個性を出していますね。棚の高さを合わせたことで、すっきりとした印象になっており、雑貨の飾り方もとってもおしゃれ。
アクセントカラーの使い方も見事で、センスの良さに脱帽! 色使い、収納やレイアウトに悩んだときは是非お手本にしてみたい、素敵なコーディネートです。

ナチュラルな雰囲気が優しいキッチン

こちらは古いタイプの台所をナチュラルな雰囲気を感じさせるキッチンに変貌させた素敵なコーディネートです。シンクやコンロ下の扉から、空調機まで好みのテイストに合わせてリフォームし、今までのイメージを一新。
白とダークブラウンを基調としたカラーリングは清潔感にあふれ、かつコージーで落ち着いた雰囲気に。合わせたダイニングテーブルから収納テーブル、棚まで趣味がぶれることなく、統一感あふれる部屋になっています。
雑貨の飾り方もセンス良く、見せる収納のテクニックもさすがですね。木目調の家具にアイアンテイストを入れて、あたたかなムードの中に引き締め効果がバッチリ効いています。
6畳ダイニングキッチンの場合、キッチンとダイニングのバランスはとても大切。好きなものだからと言って、それぞれが趣味が違うものを置いてしまうとまとまりがなくなってしまいます。
全体のトータルバランスを考えるときに、参考にしたいコーディネートですね。

3.キッチン改装と一緒に収納スペースも確保!

キッチンの悩み事は数多く、狭い、使いづらいなどの声も上がりますが、一番と言っていい問題は収納スペースが少ないこと。キッチンでは鍋やフライパンなどの調理器具以外にもスパイスなどの調味料、保存食なども収納が必要になり、料理好きな方は特に、年々増えていくものの収納場所に頭を悩ますところですよね。
いかに使いやすい収納をするかで、キッチンの居心地の良さは変わって来ます。よく使うものは近くに、使用頻度の少ないものは奥や高いところに。
セオリーは分かっていても、収納スペース自体が少ないキッチンで、いつも片付かないとお悩みの方は必見! ここでは自らキッチンを使いやすく改装し、更に収納スペースを確保したコーディネートをご紹介します。

ラックが大活躍! 男前インテリアでクールにキメる

賃貸に住んでいる方は、引っ越しの際は原状回復となるため、新たな棚やラックを作りつけることが出来ずに、収納と言えば新しい家具の購入と考えていませんか?
こちらはコンパクトなキッチンの中で、コンロの周りに上手く収納個所を作り、かつ流行りの男前インテリアでまとめたおしゃれなコーディネートです。
ラックを上手く使い、傷を付けずに新たな収納を追加。普段よく使うものを周囲に配置し、使いやすいキッチンに変わりました。ベースカラーとなった板壁と、アクセントカラーのマットなブラックが見事に調和し、サインボートも素敵なワンポイントになっています。
収納と聞くと、つい実用オンリーになりがちですが、キッチンも好みのインテリアでまとめれば、毎日の料理もきっと楽しくなるはず!

爽やかさが魅力! 気持ちが明るくなるキッチン

備え付けのキッチンが部屋の奥に設置されていたり、近くに窓がなかったりすると、少し暗い雰囲気になりがち。また、シンクやコンロ周りに使われているスレンレスの素材が持つ無機質なイメージを払拭したいときにおすすめなコーディネートがこちらです。
壁をモザイクタイルでカバーしたことで、キッチンが一気に明るく爽やかな印象になりました。ラックを置いたことで収納個所が増え、料理するときに必要な器具を周囲に置いて、とても使いやすそうです。スタッキングすると場所の節約になる鍋の蓋を別に収納するのは是非真似したいアイデア。
薄いブルーをメインに、グラデーションの深い青をアクセントカラーに使い、全体に涼しげな透明感があふれていて、キッチンでの作業も心浮き立つようなコーディネートです。

シンプル&スタイリッシュなキッチン・コーデ

部屋の雰囲気をモダンインテリアやシンプル系にまとめている方は、キッチンエリアも同じテイストにしてみましょう。こちらはすっきりとしたシャープな印象が特徴的な、大人のキッチン・コーディネート。
キッチンはものがあふれやすい場所ですが、見せる収納の数を減らし、厳選したものを置き、カラーリングと素材をまとめたことで、調和のとれたキッチンになりました。板壁の色合いと、ラックのカラーの相性もばっちりです。
キッチンではよく使うものを外に出すケースが多いですが、調理台が小さかったりすると使いにくいだけでなく、見た目もごちゃごちゃとしてしまいます。
どうもキッチンが片付かないと思っていた方は、本当にその場に出す必要があるのかどうか考えてみましょう。料理を作る場であるキッチンだからこそ、シンプルで清潔感あふれる場所にしたいですね。

おしゃれなカフェのようなキッチン・コーデ

賃貸住宅のキッチン・エリアではビスを打ったり穴を開けたりできないため、追加の棚が付けられない場合、ラックは強い味方です。でも好みの素材は木材、という方はラックの質感が好きになれない場合もあるかもしれません。そんなときにおすすめなのがディアウォール。
置きたい場所のサイズに合わせた2 X 4 (ツーバイフォー) 材の上下にディアウォールをはめ込み、棚は自分の欲しい高さに設置するだけ。どこも傷つけることなく立派な棚の出来上がりです。
こちらはキッチン周りにディアウォールを使用したで棚を設置、収納したスパイスの入れ物はガラス瓶で統一。一緒に飾ったアンティークの雑貨がとても可愛いアクセントに。
空調機もシンク上の収納扉も見事に変化を遂げて、見えにくい天井近くの壁もキュートにカラーリングされています。まるでおしゃれなカフェのように変身したキッチン、どの場所を見てもリフォームのヒントがいっぱいです。

隠す収納のテクニック

お気に入りの調理器具や雑貨を表に出して見せる収納は素敵ですが、コンロのそばに置くのは油汚れが気になるという方もいるかもしれません。あるいは綺麗に片付いたキッチンで料理をしたい、という方も。
そんなときは隠す収納のテクニックさえあれば、キッチンエリアはいつもスッキリ! いつの間にか増えてしまうスパイス類は出しやすい位置の引き出しの中に入れて、コンロやシンク周りを整理しましょう。
スパイスはメーカーによってボトルやラベルが違うもの。入れ物容器を揃えてみると収納した引き出し内部も見やすく取り出しやすくなります。
こちらは空き瓶の蓋に黒板塗料を塗って、そこにチョークで中身を明記したものにスパイスを入れ、引き出しに納めてみたもの。入れ物容器をすべてお揃いにするのも人気ですが、空き瓶の再利用ならコストもかからずエコなやり方。
溜まったスパイスたちのおすすめ収納法です。

キッチンツールも整理整頓

さまざまなかたちをしており、大きさもまちまちなキッチンツール。よく使うものだけど、キッチンエリアに出しておいたり、上から吊るしたりという「見せる収納」にはちょっと抵抗を感じる方も、引き出し内部に入れてみたら、サイズが大きくて入りきらなかった! なんて場合もあるかもしれません。
そんなときは収納扉の内側を利用してみましょう。ここはあまり気が付かないデッドスペース。キッチンのすべての収納扉は合わせてみるとかなりの面積になりますから、これを活用しない手はありません。
賃貸で扉に釘を打てずにフックが付けられない場合でも、吸盤式のフックを使えば大丈夫。ぺたっと貼り付けるだけなので、使用しないときは跡を残さずすぐに取り外しができます。
キッチンツールは料理には欠かせないアイテムで、お菓子作りが趣味な方は特に、いつの間にかに増えていくもの。置き場所に困ったらトライしてみてくださいね。

凄腕DIYでおしゃれなカウンターができました

収納法を変えてみても、キッチン周りを使いやすく改装してみても、それでもしまう場所がない! 断捨離がブームと言っても、お気に入りの鍋や食器、キッチンツールにカトラリー。
時間をかけて集めてきたものばかりだから、そう簡単に捨てられないものがあるかもしれません。収納場所がなければ収納家具の購入を、となりますが、その前に見ていただきたいのがこちらのコーディネートです。
DIYでキッチンカウンターを作り上げ、収納場所が増えただけでなくダイニングキッチンはおしゃれなカフェに早変わり! このカウンター、なんとカラーボックスを利用して作り上げたというのですから驚きです。
シャビーシックな雰囲気を大切に、キッチン、カウンター、椅子などがすべてしっくり馴染んでいますね。DIYはしたことがない、木工を扱うのは苦手、という方は古い家具を再利用するのも手。
細身のタイプの机や、リサイクルの棚だってペイントすれば立派なカウンター代わりになることも。こちらのコーデを参考に、是非小さなDIYからスタートしてみませんか?

4.今日から始めたい! プチリフォームでお気に入りのダイニングキッチンへ

キッチンは料理をする場所、ダイニングは食事をする場所。どちらも生活する上で欠かせない重要なエリアです。6畳というサイズの中にキッチンとダイニング、ふたつの場所が入っているので、サイズや使い勝手など、不満な点も多々あるかもしれません。
でも暮らしの中の大切な場所だからこそ、心地よい時間を過ごせる場所にしたいですよね。収納法やプチリフォームなどで、少し変えるだけで大きく印象が変わるダイニングキッチン。
どんな部屋にしようかイメージがまだつかめていない方は是非今回の記事を参考に、素敵なダイニングキッチンに変身させてくださいね。

- 2016年09月02日