民泊の世界版 airbnbの代行サービスって何?

4.結局、airbnb代行サービスって使うべき?使わないべき?

どっち?Airbnbのサイト自体はホストとゲストのマッチングを目的としたSNSです。そこに敢えてホストの代行サービスを有料で依頼するのですから、それに見合ったものでなければなりません。Airbnbの代行サービスの紹介をしてきましたが、結局のところ、airbnb代行サービスは効率化の有効な手段となるのでしょうか?

おもてなしの精神を大事に

Airbnbとはいえ、ビジネスとしてやっていくためにはホテルや民宿といった他の宿泊施設と競争していかなければなりません。ゲストの気持ちに立てるようなおもてなしの精神があるairbnb代行業者であれば、サービス利用に値すると感じます。一般的なホテルのような味気ないサービスしかできない業者であれば、最初は収益が上がるかもしれませんが、最終的にはホテルなどに宿泊客を奪われてしまう可能性もあります。他にはないホスピタリティーのようなものを持てる代行業者であれば、信頼できるのではと考えますが、利用料金との兼ね合いも考慮しなければなりません。

現状、代行を依頼できるのは清掃、内装管理のみ??

主観ではありますが、現在、airbnb代行を依頼できる内容というのは清掃のみなのではと感じます。一部ネットの情報などでは、ゲストへのプロモーションのためにホストアカウントを代行業者に渡したところ、アカウント利用停止などの状態になっていたとの報告もありました。アカウント管理とプロモーション、部屋までの案内などのゲスト対応などは自分で行う必要がまだまだあると考えます。掃除と内装管理については代行業者に依頼できる部分ではないかと感じます。

ゲスト対応やアカウント管理、プロモーションはマネジメントの部分ですので、外注するためには、よっぽど信頼できる業者である必要があります。本来はそういった部分はホテルでも従業員で対応することがほとんどであり、外注に出すリスクもあります。

これからのairbnbや地域拡大で代行業者が増える可能性も

現在、都内の一部地域や大阪のみでしか民泊の許可が出されていません。また、airbnbの代行サービスの利用者が少なく情報が少ないため、代行サービスを展開する業者がいい業者なのかというものの判断材料が著しく少ない状態にあります。それは、民泊やairbnbという言葉は聞いたことはあるけれども具体的にはよく知らないという人が多いからではないかと思います。

これから先、民泊営業可能な地域が増え、airbnbの代行サービスが定着してくれば、様々なサービスを展開する業者も出てくるのではないかと考えられます。今の代行サービスは不動産業者やハウスクリーニングを行っている業者が新規事業ということで行っているような業者が多く、普通のホテルと変わりないようなことが多く、味気ないものとなる場合が多いです。

例えば、イベント企画会社がairbnbの代行サービスなどを始めた場合、ゲストルームでのイベントや他の様々な体験などをセットにした代行サービスなどを始めることも考えられます。そんな異業種からの参入が代行サービスの幅を広げていくのではないでしょうか?

まだまだ発展途上の市場

発展途上Airbnb代行サービスの市場はまだまだ発展途上ではないかと考えられます。国家戦略特区による指定地域での利用を挙げていることから、政府としても注目しているairbnbはこれからも国内に浸透してくる可能性が十分にあります。これからの新しいビジネスモデルとして、国内経済の活性化に一役買うのではと期待されています。市場的には創成期であり、まだまだ発展途上であると考えられます。

5.国内のairbnbの代行サービス会社

では、国内のairbnbの代行サービス会社はどのような会社なのでしょうか?

民泊の一元サービス会社 「Zens」

ホームページ上からの会社概要やサービス内容などから、他のairbnb代行業者と比較しても、情報公開を行っていることも信頼できる業者です。インテリアコーディネーターやカメラマンなども在籍することから、ゲストハウスのリフォームやairbnbへの写真をアップする際にもプロの写真を掲載することができます。代行サービス業者の情報公開の多さが特徴です。

三種類のプラン別で選べる 「ミスタースイート」

多くのメディアにも登場している有名airbnb代行サービス業者です。一元管理を行うプロジェクトマネジメントから、需要予測や収益の最大化などのマーケティングコンサルのみのプランもあり、ユーザーが選べるプランが取り揃えられています。この業者は収益を最大化するための集客やマーケティングに力を入れています。

海外のゲスト対応に特化 「バトラー」

海外からの集客を狙うには英語でのairbnbアカウント登録から英語でのメールや電話でのやりとり、ハウスルールブックの作成など、英語が苦手だと感じる人のためのサービスが充実してます。こうした英語での対応のみであれば、1物件月額30000円という利用料金の安さも魅力です。

代行サービス会社に大きな違いは見当たらなかった

Airbnbの代行サービス会社は、対応できる地域に違いがあるぐらいで、それぞれのサービス会社に大きな違いはなく、どこの会社も同じような看板を掲げて営業しているような状態でした。どのサービス会社を選んでも同じようなサービスを受けるのであれば、できるだけ安いところにと考えてしまうのは分かりますが、そういった業者はホームページ上でも情報公開が十分でなく、契約内容が詳しく分かりづらいものとなっていることがあります。

これはまだまだ業界が活性化されていなく、地域に代行サービス会社が一社しかないような所もあり、メディアなどに登場するような業界大手の寡占状態にあるものと思われます。

6.これからのairbnb市場と代行サービス業界の動向

これからのairbnb市場とそれに付随する代行サービス業界は今後どのようになっていくのでしょうか?過去のairbnb市場推移より、これからの動向を探ってみました。

代行サービス会社の命運を握るairbnb市場

上記のグラフは日本国内のairbnbの登録件数の推移を示したものです。右肩上がりであった登録件数が鈍化していることがわかります。これは警察などによる違法民泊の取り締まりなどが影響しているものと思われます。違法民泊とは、旅館業法による届け出を出していない民泊業者を取り締まるものです。

ここでは、自分の家をairbnbなどで小規模に宿泊させるようなものはそうした違法民泊には該当しません。(基準はあいまいですが小規模であれば摘発の可能性は低いです)違法民泊の基準に、ホストの生活の本拠ではない物件で営業すれば、違法地域であれば摘発される危険性が増加します。

これは、airbnbの代行サービス会社が得意とする一元管理の物件に多く該当します。違法地域でない、かつairbnb登録物件が旅館業法に基づく届け出をしてあればこうした摘発の対象にはなりませんが、airbnb参入しようと考えている人にとっては摘発のリスクがあるということが二の足を踏ませているのではと予想できます。

登録件数が増えない業界に付随するサービス会社に未来はあるのか?

基準もあいまいで、摘発により顧客を失うリスクのあるairbnb代行サービス業者に未来はあるのか考えてみます。海外ではホテルなどのようにしっかりとした宿泊者台帳があるわけではないairbnbは、しばしトラブルや犯罪の素となることもあります。

そのため、経済成長を考えると規制を取り払って積極的に市場を開放したいairbnbですが、そう簡単にはいかないという難しい事情があります。これからの国の民泊規制などにも大きな影響を受けるairbnb代行サービス事業に名のある有名企業が参入してこないのは、不確定要素が多すぎるからと言えます。すべては国の規制動向に注視する必要があるでしょう。現在の規制の方向性ですが、残念ながら、届け出のないairbnbホストは取り締まるという規制強化の動きがみられます。そのため、これに付随するaribnb代行サービス業者も市場活性化には少し遠いものと思われます。

7.まとめ airbnbは個人対個人のもの 代行サービス業者は入れるのか?

Airbnbの理念に、「暮らすように旅する」とあります。もともと、airbnbは個人宅の一室をその国や地域の空気や生活を感じ、ホストファミリーとの触れ合いが、ホテルでの旅に飽きた人にウケたことで世界に広がっていきました。そうしたコンセプトから、ホテルのようなワンルームマンションを旅行客に提供するというだけであれば、価格面での優位性など特別な理由がなければホテルに負けてしまうのは当然です。

体験プランなどホテル宿泊にないような特別なプランとセットであれば集客を見込めると考えられますが、一元管理等の手がかからない物件ではなくなってしまいます。Airbnbによる遊休資産の活用による経済活性化などが期待されましたが、それによるトラブルが多く、国や地方自治体が規制強化の動きに入ったことはairbnb代行サービスにとっては大きなマイナスです。違法民泊による摘発対象の多くが、airbnb代行サービスを必要とするものであったことは市場の縮小をも連想させます。

しかし、まだまだ始まったばかりのairbnbやその代行サービスです。今のトレンドが突然変わる可能性も十分にあります。これからのairbnb周辺の業界をこれからも注視していきます。

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- 2016年12月07日