ギトギト汚れが手軽に落とせる!ガスコンロの油汚れは重曹でお掃除

最近、スーパーやホームセンターの掃除用品売り場で見かけるようになった、「重曹」
古くから食品や医薬品にも用いられてきたという重曹ですが、昨今のオーガニックや健康思考もあり、掃除用品として人気が復活してきたようです。

重曹なら市販の台所用洗剤と違って小さなお子様や愛犬、愛猫のいるおうちでも安心して掃除ができますよね。

今回はお恥ずかしながら、ギトギト油汚れをためにためてしまっていた我が家で、はじめて重曹を使ったガスコンロ掃除をしてみたレポートです。
お掃除の参考になると思いますので、ぜひお目通しください!

目次

1.ギトギトのガスコンロ汚れの掃除は重曹で

2.コンロには直接重曹をふりかけよう

3.重曹スプレーを作ってみよう

4.キッチンの壁も美しく!

5.あまった重曹でついでにおうちをピカピカに

6.まとめ

1. ギトギトのガスコンロ汚れの掃除は重曹で

まず、用意するものです。
重曹材料

・重曹
・ゴム手袋
・キッチンペーパー
・着古したデニムを切った布

うちには重曹はなかったので、近くの100均ショップで買ってきました。
掃除用品コーナーに袋が置いてあります。

ついでに、ゴム手袋も購入します。
ゴム手袋をせずガスコンロ周りの掃除をしてしまうと、手が油でべたべたになってしまうので必ず用意してください。

あとは、あると便利かな?と思って準備したものですが、やっぱり用意してよかったです。
特にスプレーボトルは必須でした。

霧吹き等

・スプレーボトル
・マイナスドライバー
・使い古しか使い捨ての歯ブラシ

スプレーボトルは重曹スプレーを作るのに使います。
重曹スプレーは本当に便利に使えたので、スプレーボトルがない人は100均ショップで重曹を買うついでに購入されたほうがいいと思います。

それではいよいよ、うちの汚れに汚れたガスコンロ周りをお見せいたします。

コンロビフォー
お見苦しくてすみません…。もともと無精で、「吹きこぼれたけどあとでやるからいいっか~」「油がはねたけどあとで拭こう~」が、積み重なった結果がこちらです。
コンロアップ
特に一番使う、手前のコンロは油汚れでギトギト・ドロドロです。
でも、このギトギト油汚れが、このあと重曹ですっきり落ちるのです!

皆さまのご家庭はこれほどまでではないと思いますので、絶対にきれいになります。
万が一これよりひどくても、重曹を上手に使えば汚れは落とせるのです。

それでは前置きが長くなりましたが、さっそく重曹で掃除をはじめていきたいと思います!

2. コンロには直接重曹をふりかけよう

コンロ重曹
まず、汚れのひどい部分には重曹パウダーをそのまま直接ふりかけてしまいます。
こうすることで、重曹が油やたんぱく質の汚れを分解し、浮かせてくれます。

このまま20分ほど置きます。
20分経てば汚れが浮いてきて、キッチンペーパーで簡単に拭きとることができるようになります!

私は今回はしませんでしたが、ここでお酢を重曹に振りかけるとシュワシュワと泡が出てきて、一気に汚れが浮き上がるそうです。
汚れがひどい場合はそういう方法を試してみてもいいかもしれません。

コンロペーパー2
20分経ったら、キッチンペーパーで重曹ごと汚れを拭き取ります。
重曹パウダーに油汚れが混じり、キッチンペーパーにも汚れがべったりついてきてびっくりでした!
コンロペーパー1
重曹パウダーには研磨剤のような働きもあるので、軽くこするだけでひどい油汚れもこそげ落とすことができました。
柔らかい研磨効果なので、コンロに傷もつきません。

手前にあるのが油汚れのカスが混じった重曹。
こんなに簡単にあの頑固な汚れが落ちるなんて、重曹パワーは本当にすごいと思いました。
重曹水五徳
油汚れが落ちにくい五徳は外して、重曹を溶かしたお湯につけます。
このときの重曹の量の目安は、お湯1リットルにつき大さじ6~7杯。
20~30分ほどつけ置きすればいいでしょう。

そのあとはスポンジで普通に洗います。
油汚れが浮き、ぽろぽろと剥がれ落ちました!
ここでマメ知識です。

大きめな鍋やたらいがあればそれでつけ置けばいいのですが、ない場合は大きいゴミ袋を使います。
つけ置きしたあとは、そのまま捨てることができるのでとっても便利です。

3. 重曹スプレーを作ってみよう

重曹水作り
用意しておいたスプレーボトルで、重曹水を作っていきます。
水かぬるま湯200mlにつき、重曹小さじ3杯を目安に入れます。

画像のようにコピー用紙などで漏斗を作り、重曹を入れるとこぼさずに入れられます。
重曹を入れたスプレーボトルはよく振って、重曹を溶かしましょう。
これで重曹水スプレーのできあがりです!
コンロデニム1
軽めの汚れにはこの重曹水をスプレーし、使い古しのデニム布で軽くこすり取ると落ちてくれます。
デニムのデコボコ面が汚れをからめとってくれ、綿なのでコンロの表面に傷もつけにくいです。

ふきんと違って毛羽も出ませんので、拭いたあとがきれいです。
人気TV番組「あのニュースで得する人損する人」の、家事えもんがやっていた方法です!

ここで注意ですが、新品のデニムだと藍色が落ちてついてしまいます。
必ず使い古しの色あせたデニムを使いましょう。
コンロデニム2
デニムで軽くこすり取った状態です。
コンロ台はすぐにピカピカになり、デニム布に真っ黒の油汚れがごっそりついてきました!
細かい部分の汚れは、使い古しの歯ブラシでこするときれいになります。
マイナスドライバーデニム
次に細い溝に入った汚れや、こびりついた頑固な汚れの落とし方。
マイナスドライバーにデニム布を巻き付けます。

コンロの細い溝の部分や頑固な汚れは、このデニムを巻き付けたマイナスドライバーで掃除します。
力がマイナスドライバーの先端に集まるため、少ない力で磨くことが可能になります。
マイナスドライバーも、家事えもんが秘密道具としてやっていた方法。

※マイナスドライバーはとがっているのでコンロを傷つける恐れがあります。
必ずデニム布を巻き付けた状態でおこないましょう。

これでほとんどの油汚れや焦げ付きを、すっきりきれいに落とすことができました!
コンロアフター
これがコンロを掃除したafter画像です。
Beforeとの違いをご覧ください!
すごくきれいになってびっくりです。

焦げ付きも油汚れもすっかり落ちて、引っ越したてのときのようにピカピカのコンロ台に生まれ変わってくれました。

4. キッチンの壁も美しく!

実は、汚れていたのはコンロ台だけではありません。
コンロ台をかこっているタイルの壁も、油汚れでドロドロになっていました。
壁ビフォー
銀色のレンジガードはあまり好きではないためしていなかったのですが、こんなに壁が汚れているとは…。

※画像では本来の色をわかりやすくするため、あらかじめ左側のタイルだけ磨いてみましたが、右のほうはかなりドロドロに茶色くなっています。

ついでに、ここも重曹水で磨いてみることにしました。
壁ペーパー
スプレーボトルに入れていた重曹水をまんべんなくスプレーし、少し経ったあとキッチンペーパーで軽く拭き取っていきます。

タイルということもあり、するすると油汚れが落ちていきました。
キッチンペーパーについた汚れを見ると、本当にギトギト…。
壁クロス
汚れを落としたあとは、「マイクロファイバークロス」で拭き掃除しました。
キッチンペーパーでは落ちなかったしつこい汚れも、これで落ちます。

マイクロファイバークロスとは、髪の毛の100分の1の細さの極細化学繊維で織られた布のこと。
汚れをしっかりとかき出してくれ、素材も傷つけないので拭き掃除にはぴったりなんです。

今は雑貨屋などで画像のようなかわいい柄物マイクロファイバークロスも手に入りますし、100均ショップでも売られていますのでかなりオススメします。
壁アフター
Beforeの壁と見比べてみてください。
その違いは一目瞭然ですよね?

大げさですが、新品のタイルに張り替えた?と思えるほどの変りぶり。
キッチン全体が、見違えるようにきれいに変身です!

もうあんなに汚さないぞと決意。
重曹水を入れたスプレーボトルはキッチンに置いておいて、気づいたときにこまめに重曹お掃除をおこなうつもりです。

5. あまった重曹でついでにおうちをピカピカに

重曹はジップ付きの袋で売られているので保存はできますが、結構な量があまりました。
でも、重曹はコンロ掃除だけに使えるのではありません。
実にさまざまな使用方法があるのです!

その① お皿洗いやコップの茶渋落としに。

キッチンの流し台に重曹を常備しておき、白いお皿の汚れが気になってきたら使います。

毎回洗剤で洗っていても、白いものは特にだんだんと汚れが蓄積されていくもの。

スポンジに重曹パウダーを少量取り、お皿をていねいに磨きます。
しばらく置いたら洗い流すだけ。
これで、白いお皿の汚れやこびりついた茶渋も真っ白にきれいになります。

その② 電子レンジ内の掃除に。

電子レンジ
電子レンジも油や食品の飛び散りなどで汚れやすい場所ですよね。
これをきれいにする方法もあります。

重曹を水に溶かし、ふきんを浸します。
絞ったふきんを電子レンジに入れ1分温め、そのままふきんが冷めて触れるようになるまで放置します。
そのふきんを使って電子レンジ内部を拭き取ると、汚れが落ちますよ。

食品を入れるところなので、害があるかもしれない洗剤を使わなくて済むのも嬉しいですよね。

その③ 部屋の壁や家具にも。

タバコのヤニ汚れがついた壁や、ほこりが積もった家具の拭き掃除にも重曹はぴったり。
キッチン掃除で使った重曹スプレー(水200mlに重曹小さじ3杯を溶かしたもの)を雑巾やマイクロファイバークロスに吹き付け、それで拭き取ります。

直接重曹スプレーしなければ家具を傷めることはありませんが、高級な家具などで心配な場合は、シミにならないかどうか目立たない場所でテストしてからが安心でしょう。
落としにくいタバコのヤニ汚れまで落とせ、すっきりきれいになります。

その④ 換気扇の掃除にも。

年に一度の大掃除で、一番やっかいなのが換気扇。
換気扇のベタベタ汚れは酸性なので、アルカリ性の重曹で中和できます。

まず、水と重曹を1:2の割合で混ぜ、重曹ペーストを作ります。
この重曹ペーストを換気扇に塗ると、こびりついた油汚れを浮かせることができます。

あとはスポンジを使って、きれいに洗い落とせばすっきり。
細かい部分の汚れは、使い古しの歯ブラシなどでこすってみましょう。

その⑤ いろいろなものの匂い消しに。

ごみ箱
重曹には嬉しいことに、消臭作用もあります。
生ごみには直接、重曹パウダーを振りかけるだけ!
これで悩みの種だった生ごみの匂いが中和されます。

ほかにも靴箱に紙コップなどに入れた重曹を置いておいたり、冷蔵庫や排水溝掃除に使ったりしても、いやな匂いの消臭になりますよ。

ペットのトイレには重曹スプレーを振りかけるのが匂い消しに有効。
ペットが粗相をしたあとも洗剤ではなく、無害な重曹スプレーで掃除してあげましょう。
ペットグッズやキッチン周りのものの匂い消しには特に、安全で無臭な重曹が使いやすいですよね。

その⑥ 調理器具の頑固な汚れ落としに。

焦げフライパン
またまた家事えもんがTVでやっていた方法です。
重曹で、長年の焦げ汚れがこびりついた鍋などの調理器具の汚れ落としもできるそうです。
クレンザーやたわしでこすると傷がつきますし、あまり使いたくないので重曹がオススメ。

大きな鍋を用意し、水200mlに対して重曹大さじ1を入れます。
10分煮込み沸騰させ、そのまま1時間~一晩おいておきます。
着古しのデニム布に重曹をつけて磨くと、ピカピカによみがえるそうです!

※アルミ製品は変色するので、重曹は使用しないでください。

6. まとめ

このように、万能に活躍してくれるのが重曹です。
昔から食品や医薬品にも使われていた重曹ですから、安全に使えますし、値段がお安いのも嬉しいですよね。

キッチンに重曹を常備しておくと、家じゅうに使えるしとっても便利。
ぜひ重曹をお掃除に取り入れて、ピカピカの快適空間を手に入れましょう!

- 2017年09月06日