コンロ下や流し台下収納を有効に使いたい!すのこでDIYできる収納棚

現在はコンロ下や流し台下の収納スペースに合う収納用品が、ホームセンターやネットショップでたくさん市販されています。
でも、収納の高さや幅を希望通りに合わせたいというこだわり派ならやっぱりDIY

市販されている値段の安いものは耐荷重が少ないものも多くあり、また狭いキッチンには希望通りのサイズが揃っていないこともあります。
自分で作ることによって、サイズやデザインを考える楽しみもあります。

この記事は、実際にコンロ下収納を活用できていなかった私が、収納スペースにぴったりの棚をDIYしたレポートです。

少しでも皆さんのDIYや収納法のご参考になることができれば嬉しいです。

目次

1.有効活用できていなかったコンロ下収納

2.ダイソー、ホームセンターに行ってみよう

3.すのこ収納棚の作り方を解説します!

4.あまった木の板で作る仕切り板

5.まとめ

1. 有効活用できていなかったコンロ下収納

皆さんのおうちにもコンロ下や流し台下に収納スペースがあると思います。
これは意外と大きな収納スペースですが、狭いキッチンでは特に前にものを置きすぎたり、ついつい乱雑にキッチン用品を突っ込んだりして、有効活用できていないことも多いようです。

実際、私のうちでコンロ下収納は、あまり使わない鍋やフライパンを数個重ねていただけで、まったくと言っていいほど活用できていませんでした。
しかもコンロ下の収納扉の手前は、大きなごみ箱でふさいでしまっていました…。

料理もなんとなくしづらく、毎日不便を感じながらコンロを使っていました。
乱雑のままキッチンを使っていたので、いつかきれいに片付けたいと心のどこかでは思っていたのです。

キッチンが狭いことをすぐやらない言い訳にしていましたが、狭いなら逆にスペースを活用しないともったいない!と、一念発起。

今回コンロ下収納に、通気性の良さそうな木製のDIY収納棚を作り、少しでもコンロ周辺を有効活用することを決意したのです。

コンロ下ビフォー

うちのコンロ下収納スペースは、こんな感じ。

狭いため、引きの写真が撮りにくかったのですが、収納のサイズは高さ:44cm、幅:73cm、奥行き54cmとなかなかのものでした。
まあまあ大きいのですが仕切りがなく、使い勝手はよくありませんでした。
収納するには調理器具を重ねての収納しかありません。

ここにあまり使わないフライパンや調理器具を置きっぱなしにしていたわけですが、本当にもったいないスペースですよね。

そこでまずは準備段階として、コンロ周りの料理スペース手前で場所をふさいでしまっていた大きなごみ箱を移動させ、扉の開閉をスムーズに整えました。
その結果、コンロ前に立つことが容易になり、これで少しは料理がはかどりそう!と思えました。

2. ダイソー、ホームセンターに行ってみよう

コンロ下収納を作るために、まず向かったのは100均ショップのダイソー
キッチンの見えないところの収納にあまりお金はかけたくないので、100均ショップは強い味方ですよね。

ここでは扉の裏に取り付けられる網目の大きいワイヤーネットや、専用のワイヤーネット固定フック、それに調理器具等を引っかけるための金具を買いました。
いろいろなサイズの商品がありましたが、事前に扉の裏に収まるサイズを測り、40cm×26cmのワイヤーネットを選びました。

収納棚は通気性の良い木製のすのこを使って作ることに決めていました。
しかしダイソーで売っていたすのこは、サイズが小さいものしかなかったので断念し、ここでは購入しませんでした。

すのこ

次に向かったのは、うちの近くにあってよく行くホームセンター。
あまり大きなところではないので、チェーン店のホームセンターのように激安というわけではありませんが、近所なのでここに来てみました。

しっかりした桐すのこが二枚入りで税抜き580円。
もっと安いホームセンターもあるとは思いますが、じょうぶそうでサイズもよかったのでこれに決めました。

角材

次に、すのこの脚になる部分の木材
これは掘り出し物がありました。
182cmの長い板が、なんと税抜き238円。
ちょっとした傷や汚れがあるなどの訳あり品なのだとは思いますが、収納スペースの中なのでこれでじゅうぶんです。

小さなホームセンターなので木材のカットサービスがなく、長いまま車に乗せて持ち帰りました。
木材をカットしてくれるホームセンターも多いので、あらかじめ店内でカットしてもらえば、帰ってからあとの作業も楽だし、コンパクトになって持ち帰りやすくていいと思います。

のこぎりがうちにない人や、木材をカットする自信がない人にも、ホームセンターのカットサービスはオススメ。
正確にきれいに切れます。
車がない場合は、カット済みのものを宅配してもらえるサービスなどもありますので、それを利用するのもいいでしょう。

ホームセンターでカットしてもらう場合は、事前に寸法を測って、切ってもらう長さを決めておきましょう。
私は自分でカットすることにし、のこぎりや金づちはもともと持っていたので、今回は購入しませんでした。

3. すのこ収納棚の作り方を解説します!

すのこ角材

使うものは、すのこ一枚長い板一本
他に用意するものは、のこぎり金づちくぎ定規目印をつけるためのボールペンなどです。
のこぎりで木材をカットするとき木くずが出るので、ガレージで作業をしましたが、もし室内でするなら床に新聞紙を敷いてください。
あとの片づけが楽になります。

すのこ端カット

コンロ下収納のスペースの横幅は73cm。
購入したすのこの長さは75cmで少し長かったので、すのこの両端を同じ長さずつ少しだけカットしました。
切る長さを正確に測って、ボールペンで印をつけます。
その印に沿って、木にのこぎりを直角に当てて切るとずれにくいです。

のこぎりの歯が細かいほうがきれいに切れます。
荒いものの場合は、後でやすり掛けが必要になりますので、このあと説明します。
ここでひとつ問題が起きました。

私はゆとりを持たせて短めにカットしたほうがいいと言ったのですが、デッドスペースをできるだけ作りたくないという夫はすのこ幅を収納スペースギリギリのサイズでのカットを強行しました。
これが、のちほどご説明しますが、結構大変なことになります。

すのこ端やすり

このすのこは4枚板のものだったので、両端の8か所をカットしました。
歯が粗めののこぎりだったので、木工用やすりか紙やすりで切り口のバリを落とし面取りします。
収納スペースに入れるものなので、そんなに神経質になってツルツルにきれいにしなくても大丈夫だと思います。

足カット

次に、すのこ棚の脚になる長い板をカットしていきます。
脚の長さを決め、ここでもまた印をつけて脚4本を切ります。

脚の長さがバラバラになると、ぐらついてしまうので、面倒くさくても印はちゃんとつけてください。
印があると、まっすぐに切りやすいのでつけたほうがいいと思いました。

印をつけてカットしても、長さの差が若干出てしまうことがあります。
その場合は長い部分をやすりで削り落とし微調整をすると、がたつきがなくなります。

角材足4本

4本の脚がカットできました。

角材足やすり

木工用やすりか紙やすりで切り口をきれいにします。

すのこくぎ打ち横2

それでは、くぎを打っていきます。
くぎは真っすぐに打ち込んでください。

 ここで裏ワザ。
画像のように狭い部分にくぎ打ちするときは、受け手にも金づちを持って押さえ込むようにして打ち込むとやりやすくなります。

すのこくぎ打ち上

横からのくぎは打ち終えました。
じょうぶにするために、すのこ側(上側)からもくぎを打っておきましょう。
くぎの本数を増やしたい場合は、増やしてもかまいません。

棚完成

これで、すのこに脚が4本付き、すのこ棚が完成しました!
今回は印つけが功を奏し、がたつきは出ませんでしたので脚のやすり掛けはしませんでした。
喜び勇んでキッチンに持っていきます…が、ここで大問題が発生しました。

ドア外し

実際にこの記事を読んで、コンロ下収納のすのこ棚を作ってくださる人のために、失敗談も書いておきます。
実は先ほどの私の悪い予感は大当たりしてしまいました。

デッドスペースを作らないようにすのこ幅をギリギリでカットしたため、脚がつっかえてどのように向きを変えても収納スペースに入らないという緊急事態。
結局、収納スペースの扉のビスを外してすのこ棚を収め、また扉をつけるという面倒くさい作業が必要になってしまいました。

すのこ棚は一回入れたらめったなことで出し入れするわけではないですが、時間も手間もかかる余分な作業をしなければならなかったので、皆さんはじゅうぶんお気を付けください。
脚の折り曲がらないすのこ棚は、収納するときのことを考えて、スペースに余裕を持たせてカットすることをオススメします。

さて、失敗はありましたが無事すのこ棚を収めることもできました。
下の段には鍋やボールを置き、上段にはフライパン類を収納することができます。

すのこ棚の手前は少し空いたので、いただきもののコーヒーや缶詰、インスタント食品などの収納スペースにしました。
棚をつけることによって置き場の総面積が増え、調理器具類は多くの量が置けるようになったし、保存食品も手に取りやすく整理することができました!

ネット

最後に収納スペースの扉の裏に、ダイソーで買っておいたワイヤーネットを取り付けて収納を作ることにしました。

ワイヤーネットの固定フックは本来タイル用のものだったため、車用の脱脂スプレーで扉の裏を脱脂し貼りつけました。
ご自宅にあるもので脱脂する場合は、薄めたキッチン用中性洗剤で拭き、乾いた布で洗剤の成分を拭き取ります。
マニキュア用のリムーバーなどの強力なもので脱脂をしようとすると、扉の塗料がはがれてしまいます。

おたま掛け

ワイヤーネットを取りつけ、おたまやフライ返しなどのキッチングッズがしまえる、便利な収納ができました。

ここでも失敗点がまたあり、ダイソーで購入した幅が広いスチールフックが、おたまなどに開いている小さい引っかけ穴に入らなかったことです。
急遽うちにあったS字フックでことなきを得ましたが、うちにある全部のキッチングッズの引っかけ穴はこのスチールフックには通りませんでした。

パッケージにはおたまのイラストが描いてあるのに…なぜなんでしょう?
事前に引っ掛ける調理器具の穴の大きさを確認しておけばよかったです。

4. あまった木の板で作る仕切り板

角材仕切り板

182cmもあった木の板は、すのこ棚の脚を4本つけてもまだ余りました。
せっかくなので余った板で、コンロ下収納の横側にビルトインされている引き出しの間仕切り板を作ることにしました。

ここには、乾燥めん類や顆粒だしなどのよく使う食材を入れているのですが、日常的に使うだけに乱雑になりがちで、整理したいと常々思っていたところです。
あまり細かく仕切ってしまうと大きめな箱や袋などはかえって入れにくくなるので、Tの字になるように引き出しを測って板を二本にカットしました。

角材仕切りくぎ打ち

これは、二か所をくぎ打ちするだけなので簡単にできます。
毎日頻繁に手を入れる場所ではあるので、トゲが刺さって怪我をしたりしないように、先ほどのすのこ棚よりも念入りにやすりがけを行いました。

角材仕切りビフォー 

引き出しに仕切り板をはめ込んだところです。
Tの字にしたので、引き出しにくぎ打ちなどしなくても板が倒れるようなことはありません。

すのこ棚もそうですが、賃貸住宅の方でも気軽にチャレンジしやすいと思います。
シンプルな形状で引き出しが三か所に区切られ、以前よりも使いやすそうになりました。

角材仕切りアフター
右側の長いスペースにはパスタや蕎麦などの乾燥めん類を入れ、奥にはコンソメキューブやチキンスープの箱、手前によく取り出す乾燥わかめや顆粒だしの大袋などをすっきりきれいに収めることができました!

5. まとめ

コンロ下や流し台下にある収納スペースは、デッドスペースにしておくにはもったいない場所。
上手く使えばキッチン用品や保存食品もどっさり収納することができます。

棚を置くことによって、かなり収納力を増やすことができますよね。
この記事が、皆さんのDIYの参考になれば幸いです。

- 2017年08月31日