作業部屋を北欧風にすっきりと。シック色のフェルトで作るウォールポケット

ついついこまごました小物を散らかしがちな作業スペース。
あなたはどうやって片づけをしていますか?

はさみやペン、ミシン糸の糸巻き、編み棒など、デスクの上やミシン周りがごちゃごちゃしがちな小物類は本当にいっぱいありますよね。
散らかったまま我慢して作業をしていると、集中力も落ちるし、そわそわして落ち着かないものです。

この機会にDIYで、散らかしてしまった作業部屋をきれいに片づけしてみませんか?

この記事では、散らかりがちな小物類がすっきり収納できる、便利な壁掛けウォールポケットの作り方をご紹介していきたいと思います。
ウォールポケットは何も収納がついていない壁面にも、省スペースで収納部分を生み出すことができる、かなり優秀なアイテムなのです。

作業スペースを移動させたい場合も、収納家具とは違って、手軽に壁から取り外して持ち運びすることもできるのが便利ですね。

しかも、DIYならデザインにこだわって、おしゃれなものにすることも可能です。
秋冬らしいツイード生地をベースに、シックな色のフェルト生地を使って作るので、作業部屋が一気にあたたかみのある北欧風の空間になりますよ!

目次

1.ウォールポケットの土台を作ろう

2.さまざまな色のフェルトを縫いつけていこう

3.毛糸のポンポンでふち飾りを作ろう

4.まとめ

1.ウォールポケットの土台を作ろう

生地
ウォールポケットのベースにする生地は、いろんな種類の糸で織られている、ミックスツイードのものを選びました。

これは、日暮里の繊維問屋街にある生地屋さんで見つけて買ったものです。
秋冬らしいブラウン×ベージュ系の色合いで、ちょっと厚手のウール素材のもので大変気に入っています。

もしもっと今年風にしたいなら、シックな色味のグレンチェック柄の生地をベースにするのも、今とっても流行っているのでおすすめです。

今回はミシン縫いをせずに作っていこうと思うので、ツイード生地はとっても優秀です。
何がどう優秀なのかは、あとからご説明します。

生地カット
生地はウォールポケットのできあがりをイメージして、お好みの大きさにカットしてください。

参考までに、私は60cm×45cmにカットしましたが、もっと大きくても、もっと小さくてもかまいません。

ツイード生地を切っていくときは織り目をよく見て、一番目立つ織り糸にはさみを沿わせていくと、ずれることなく真っすぐきれいに切れますよ。
糸の色が均一でわかりにくい場合は、生地から一本の糸を抜き取り、その抜いた線に沿って切っていくと直線がわかりやすいかと思います。

糸抜きアップ
ベースのツイード生地がカットできたら、次に端の処理をしていきます。
普通、端の処理は三つ折りしてミシンで縫いますが、今回はミシンを使いません。

ではどうするのかというと、端の糸をそれぞれ1cmくらい抜いていくだけです。
こうするとツイード生地の端っこがフリンジ状になり、簡単にはほつれにくくなります。

しかも見た目もフリンジのデザインでかわいらしくなるので、この方法で四辺とも処理をしていきましょう。
糸を抜くときは一気に進めようとせず、少しずつ丁寧に抜くとうまくいきますよ。

しかし、あまりにも目の詰まったツイード生地だと難しいかもしれません。
目の粗めな生地を使用するときれいにできます。

糸抜き
これが糸を抜き終わったところです。
四辺ともにフリフリのフリンジができました。

壁掛けするウォールポケットのフリンジ部分などはあまり触らないので、めったなことではほつれてきませんが、それでもどうしてもほつれが気になる人は、フリンジの根元にミシンステッチをかけると、ほつれ防止になりますので試してみてください。

ウォールポケットの下の部分のフリンジだけ長くしたり、自由にアレンジしてください。

2.さまざまな色のフェルトを縫いつけていこう

フェルト色々
フェルトはお好きなカラーを数種類用意します。
今回はシックめの色味でそろえてみましたが、カラフルでもいいですね。

私は手芸用品店のユザワヤでフェルトを購入しました。
一枚100~300円くらいでした。
左端のピンクの水玉のものだけダイソーのフェルトで、シックな中のアクセントにいいかなと思って買ってみました。
ダイソーのフェルトには柄物も多くあったので、ぜひお好みのものを探してみてください。

フェルト生地は、切りっぱなしで端の処理をしなくてもほどけてこないので、ぶきっちょさんや面倒くさがり屋さんのDIYにもぴったりな、嬉しい素材です。
しかも、カラフルできれいな色が揃っているので、並べて見ているだけでも楽しくなりますね。

フェルトパターン
フェルトを大きめな四角形や三角形にカットしていきましょう。
丸形なんかにしてもかわいいと思います。
フェルトはさまざまな形にカットして、幾何学模様のようにするのが、このウォールポケットのデザインのポイントです。

フェルトパターン置き
さまざまな色のフェルトをカットしながら、先ほどのツイードのベースの上に配置していきましょう。

同じ色が一か所に固まってしまわないように、色や形のバランスを考えながら置いてみてください。
フェルトを置いてみると、なんとなくできあがりが想像できて、うきうきしてきました。

針と糸
ここでも、ミシンは使わずに手縫い針と糸で縫いつけていきます。

手縫いでわざとステッチを目立たせることによって、ウォールポケットがあたたかい雰囲気になってくれます。

ユザワヤで買ったグリーンのグラデーションに染め分けられている刺しゅう糸と、ダイソーの針セットを用意しました。
ダイソーの針セットの中には、針穴の大きい刺しゅう針も入っているので便利に使えます。

刺しゅう糸は太さがあるので、細い針には通すことができません。
必ず専用の刺しゅう針を使いましょう。

フェルト縫いつけ
刺しゅう糸で、ツイードで作ったベースにザクザクとフェルトを縫いつけていきます。

ステッチは大きめに、わざと目立たせるように縫っていきましょう。
私は8mm~10mmくらいの幅にしました。

ステッチが下手でも構いません。
逆にそのほうがいい味になってくれます。

目の揃った間隔が狭いステッチだと、機械的でミシンで縫ったのと何も変わりませんが、ザクザクッとした荒い縫い目には手縫いのあたたかみがあります。
ちょっと雑な感じかな?くらいのほうがかわいいです。

カットした全部のフェルトをこのステッチで縫っていくのですが、刺しゅう糸で手縫いするには結構根気が必要ですので、頑張って進めていきましょう。
刺しゅう糸がグラデーションカラーなので、縫い進めていくうちにいろんな色があらわれてくる楽しみもあります。

フェルト縫いつけ終わり
お疲れさまでした!
ツイードの土台に、フェルトを全部縫いつけ終わったところです。

このままではシンプルでちょっと寂しいので、さらにかわいくするために、毛糸で作るポンポン飾りを四隅につけていくことにしました。

3.毛糸のポンポンでふち飾りを作ろう

毛糸4つ
マスタード色、若草色、濃いグレー、濃いレッドの四色のカラフルな毛糸を四隅につけてポイントにすることにしました。
これらの毛糸は、ダイソーで買っておいたものです。

本当なら私はウールなどの天然素材の毛糸が好きなのですが、アクリル毛糸のほうが鮮やかなカラーが豊富にあるので、アクリル毛糸を中心に選びました。

このウォールポケットの場合は、カラフルなほうがいいと思います。
四隅とも違うカラーのポンポンにして、ポップで元気なイメージにしましょう。
毛糸とポンポンメーカー
毛糸のポンポンを作っていきます。
毛糸玉の手前にあるグリーン色のものが、「ポンポンメーカー」になります。

これは手軽に簡単に、きれいな形の毛糸のポンポンを作ることができる優れものです。
画像は手芸メーカーのハマナカの商品ですが、今では100均ショップでも売られているので、見つけたら買ってみるのもいいですね。
画像のポンポンメーカーは、直径3.5cmサイズの小さいものになります。

ポンポンメーカー巻きつけ
ふたつのポンポンメーカーの凸部分と凹部分を重ね合わせて、画像のように持ちます。

指で糸の端を押さえ、半円に毛糸を均等に巻きつけていきます。

右に左に往復しながら、巻く力の強さをあまり変えずに巻いていくことがきれいに仕上げるポイントです。
きつく巻きすぎたり、ゆるく巻きすぎたりすると、きれいなポンポンにならないので、程よい加減をキープして巻きます。

巻き終えたら毛糸をカットし、ポンポンメーカーを持ち替えて、反対側にも同じように巻きつけていきましょう。


毛糸を巻き終えたら、ポンポンメーカーを円形になるように合わせます。

二か所のストッパーを下げて、固定します。

ポンポンメーカー結び
ストッパーの部分のほうからポンポンメーカーのふたつのすき間にはさみを入れ、巻いた毛糸をカットします。
はさみは刃先のとがった、よく切れるものを使います。

ポンポンメーカーのすき間に結び糸を二重に巻き、しっかりと二回以上結びます。

ポンポン黄色
ストッパーを外し、ポンポンメーカーをそっと外します。

ポンポンの毛先をカットして形を整えたら、できあがりです。

ポンポン4つ

同じ方法で、四色のポンポンを作りましょう。

ポンポンメーカーに均等な力で毛糸を巻きつければ、毛先がそろわないことはあまりありませんよ。

ポンポン縫い
ツイードの土台の四隅に、作ったポンポンを手縫いで縫いつけます。

ウォールポケットの全体を見て、色のバランスが良くなるように計算し、ポンポンをつけてみてください。

ポンポンはポンポンメーカーがあれば簡単に作れるので、たくさん作って、数を増やしてつけてみても楽しいかと思います。

完成壁掛け
ポンポンがついたら、これでウォールポケットのできあがりです!

カラフルだけどちょっとシックな、雰囲気のあるウォールポケットに仕上がってくれました。

完成撮影
はさみや編み棒、糸巻き、作業をするときにかけるBGM用のCDなどをどんどん入れてみました。
壁には画鋲で上端二か所を留めただけですが、意外と重めのものを入れても平気でした。

これをかけるだけでインテリアの北欧風なアクセントにもなってくれ、作業部屋に散らかっていた小物類もたくさん入るので、大満足のDIY作品になりました。

4.まとめ

今回は、北欧風でシック色な壁掛けウォールポケットの作り方をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
細かいものが散らかりがちな場所に下げておくと、とっても便利に収納スペースが作れるアイテムです。

ついつい引き出しにしまうのが面倒になってしまう小物類は、壁にかかったウォールポケットに入れていくと、簡単に周りをすっきりさせることができます。

この記事では、ミシンなどを置いている作業部屋にかけるウォールポケットをテーマに製作しましたが、もっともっとカラフルにして子供部屋にかけてあげたり、デニムなどで作って、ご主人の書斎用にプレゼントにしてあげたりするのもいいですね。

デニムもほつれにくい素材なので、端の処理が簡単にできますし、一度ウォッシュをかけて端をダメージっぽくしたり、スタッズやリベットをつけたりするとかっこよく仕上がるでしょう。
はかなくなったデニムをリメイク素材として使用するのも、とても流行っていますのでおすすめです。

子供部屋にかけるウォールポケットの場合は、ダイソーなどの100均ショップに水玉や北欧風な柄物のフェルトもあるので、そういったプリントのものを多めに活用してみるのもかわいらしいと思います。

フェルトの色や形によって、いつも入れるものの位置を決めておいてあげると、片付け上手なお子様になってくれるかもしれませんね。
このウォールポケットならミシンも使わずにできるので、お子様にフェルトをカットしてもらったり、安全な太めの針で刺しゅう糸ステッチをしてもらったりすれば、もっと味のある素敵な作品に仕上がると思います。

ぜひ参考にして、親子一緒に楽しんで作ってみてくださると嬉しいです。

- 2018年01月06日