無理なく続けるフローリング掃除

絨毯や畳に比べて、掃除がしやすいフローリングですが、実は、一番汚れや細かいごみが目立つのもフローリング。
なので、小まめな掃除を必要とします。

今、掃除したばかりなのに、もうゴミが落ちている、小さなホコリがあるといった経験はありませんか。
それは、掃除方法に問題があるのかもしれません。
フローリングを綺麗に保つにはどうしたらよいのでしょうか。

目次

1.自分の家のフローリングはどの種類なのか理解して、掃除を始めましょう

2.フローリング掃除をする前に家具などのホコリを拭き取りましょう

3.最初に半乾拭きをしましょう

4.次に掃除機をかけてゴミやホコリを吸い取りましょう

5.最後に換気を行いましょう

6.拭き掃除を楽にさせるモップやアイテムは種類を把握して用途によって使い分けましょう。
☞ペーパーモップ
☞ぞうきんモップ
☞糸モップ

7.フローリング掃除にネックになりがちな配線コードはまとめて置き、フローリングから離れた状態にしておきましょう。

8.コンセントジャックの汚れには綺麗にしたあとに

9.フローリングに定期的に艶出しをしましょう
☞ワックス代わりになる艶出しの方法
・コーヒーかす
・米のとぎ汁
・みかんの皮の煮汁

10.フローリングの上にマットやカーペットを敷いている場合

11.まとめ

1.自分の家のフローリングはどの種類なのか理解して、掃除を始めましょう

フローリング
フローリングとひとくちにいっても、色々な種類があります。
その種類は、大きく3種類に分けることが出来ます。
複合(合板)フローリング無垢材(単層)フローリングシートフローリングの3種類です。
それぞれは性質が違うので、掃除をする際も気を付ける必要があります。

複合(合板)フローリングは、一般に多くの家で使われているフローリングになります。
合板フローリングは、文字通り、合板の上に色々な種類の板を組み合わせて作られているフローリングのことです。
ですので、様々な組み合わせが出来る為、3種類の中では一番種類が多いフローリングです。
ですので、耐久性も種類によって異なりますが、最近の家で使用されているものは、水拭きやちょっとした中性洗剤にも耐えることが出来るものが多いです。

そして、無垢材(単層)フローリングは、木から切り出して、製材と加工をしているフローリングです。
こちらのフローリングは塗装仕上げの内容によって掃除の仕方も変わってきます。
自然塗装の場合は、水に弱く、耐水性がないため、掃除の際に水拭きをしてしまうとフローリングが痛んでしまいます。
自然塗装ではない場合は、水や汚れに強いため、水拭きや中性洗剤での汚れ落としなどもすることが出来ます。

シートフローリングは、表面に木目柄のシートを張ったものになるので素材は木ではありません。
掃除の際は、そのシートの素材によりますが、水拭きが可能なものが多くみられます。
最近では、使用している家は少なくなっています。

そのことをふまえて、自分の家のフローリングをみてみるとどのタイプなのでしょうか。
自分の家のフローリングがどのタイプが分からない場合やわかっていても耐久性に関しては不明なところが多い場合は、どのような掃除方法が良いのでしょうか。

そのときにどのフローリングにも向いている掃除方法をこれからご紹介いたします。

2.フローリング掃除をする前に家具などのホコリを拭き取りましょう

テレビ台掃除
部屋を見渡して、テーブルやテレビ台、家具の上などのほこりをふいておきましょう。
ホコリは、そういったところから床に落ちてきて溜まるのもひとつの原因になります。

綺麗になったら、床に置いてあるゴミ箱や椅子など、移動出来るものはテーブルの上に乗せましょう。
掃除をする前にフローリングに極力ものがない状態にすることで、細かいゴミやホコリの逃げ場をなくし、一度で綺麗にしやすい環境を作ります。

そして、掃除をする時の順番を変えてみましょう。
掃除の順番といったら、まず一番最初に窓を開けて換気をして、次に掃除機をかけて、最後に時間があったら水拭きをするといったことが多いのではないでしょうか。

ですが、実はこのやり方は一番ゴミやホコリを取り除けない、部屋を綺麗に出来ないやり方なのです。
では、なぜなのでしょうか?

その理由として、空気が流れやすくなってしまう事にあります。
空気が流れやすくなると、ゴミやホコリや舞い上がりやすくなり、綺麗に取り除くことが出来なくなってしまいます。

ゴミやホコリを取り除く為には、空気の流れを作らない、舞い上がらせないことが重要になってきます。
その方法として、順番を逆にしてしまうのです。

3.最初に半乾拭きをしましょう

半乾拭き
最初に湿ったぞうきんで拭くことで、細かいゴミやホコリがその場に定着し、舞い上がりにくくなります。
その時に役に立つのが、半乾拭きぞうきんです。

半乾拭きぞうきんとは何かというと、薄手の浴用タオルを使用し、タオルを二つ折りにして、半分だけ水で濡らします。
濡れた部分は、しっかり絞ります。
タオルをひらいて、湿った部分が内側に来るように乾いた部分で包むように重ねます。
そして、もう一度固く絞ったものを半乾拭きぞうきんといいます。

水拭きが難しいようなフローリングでも使用しやすいので、作り方を覚えておくと便利です。
その半乾拭きぞうきんでフローリング全体を丁寧に拭いていきます。

4.次に掃除機をかけてゴミやホコリを吸い取りましょう

掃除機
床に定着したゴミやホコリを吸い取っていきます。
掃除機をかけるときに、力をいれて大股でごしごしと手早くやりがちですが、このやり方だと細かいゴミやホコリがとれないのです。

掃除機にもかけ方があり、背筋を伸ばして楽な姿勢でゆっくりとかけていきます。
かける速さですが、90cmを5秒から7秒かけて掃除機をかけると細かいゴミもとれやすくなります。

フローリングの場合、ホコリが溜まりやすいところは、部屋のすみになります。
とくに四隅が吹き溜まりになるので、四隅は念入りに掃除機をかけましょう。

5.最後に換気を行いましょう

換気
ゴミやホコリを綺麗に吸い取り終わったところで換気をします。
この順番で行うことでよりゴミやホコリの溜りづらいフローリングになります。

6.拭き掃除を楽にさせるモップやアイテムは種類を把握して用途によって使い分けましょう。

掃除アイテム
毎日掃除機をかけたいけど、時間がないからとりあえずモップがけをしておこうという日もあると思います。
そんなとき、どのモップにどのような特徴があるか、分からず使っている場合も多いのではないでしょうか。

モップは以下の3種類に分けられます。
その用途や間取りによって使い分けるのも一つの手です。

ペーパーモップ

こちらはご家庭でお使いの方も多いのではないでしょうか。
クイックルワイパー等の使い捨てが出来る不織布です。
使い捨てなので、買い足しの必要はありますが、ぞうきんのように洗って干す手間がかからず便利です。

ぞうきんモップ

ひどい汚れのときも活用出来ます。
洗って干す手間はかかりますが、一枚で水拭き、半乾拭き、乾拭きと用途に合わせて使い方を変えることが出来ます。

糸モップ

学校の体育館などで使われています。
太く編んだ糸状のぞうきんで、隅々まで入り込むので、配線や複雑に入り組んだところも綺麗に掃除することが出来ます。
だた、ぞうきんに比べて、洗うのに少し手間がかかる難点があります。

お値段が少し高めですが、不織布の糸モップも販売されているので、洗うのが面倒な方は、使い捨ての不織布タイプもおすすめです。
ハンディタイプでしたら100円ショップでも販売しているので、試しに使ってみるのもおすすめです。

余談ですが、そんな多くの掃除道具を持ちたくないけど、簡単にフローリングのホコリを取りたい方や、毎回水拭きをして、掃除機をかけるのが億劫に感じる方、モップがけをしてもホコリが残りがちで気になる方などにおすすめの掃除方法があります。

それは、スリッパやモップのヘッド部分にストッキングを被せたものを履いてフローリングを掃除する方法です。
ストッキングの静電気でフローリングについたゴミやホコリがストッキングにくっつき、楽にほこりを取り除くことが出来ます。

7.フローリング掃除にネックになりがちな配線コードはまとめて置き、フローリングから離れた状態にしておきましょう。

配線
フローリング掃除で配線コードにやきもきさせられている方も少なくないのではないでしょうか。
床に置いておくと、配線コードにも細かいゴミやホコリが溜まりやすくなり、コンセント周りにも溜まってしまうと火事に原因にもなります。

掃除のときや安全面など考えて、長い目でみるとまとめてしまうことがおすすめです。
床埋め込みで収納出来るようにするタイプや巻きつけて収納するタイプなど色々販売されているようです。

特にこだわりがなければ、結束版とワイヤーネットで収納するのがおすすめです。
床掃除のときも楽ですし、配線コードの量が多くても収納することが可能なので、何かと使い勝手も良いのではないでしょうか。

出来れば、壁に設置したほうが良いのですが、小さな子供や動物を飼っていて、引っ張っていたずらする可能性がある場合は、立て掛けるようにすることをおすすめします。

8.コンセントジャックの汚れには綺麗にしたあとに

コンセント
フローリングに近くあるコンセントジャック。
床から近いところにあることもあり、ホコリも溜まりやすく、汚れもつきやすいのですが、掃除をするのを忘れがちになります。

そこで、活用したいのが、衣類や靴などに使用する防水スプレーです。
直接吹きかけると、配膳トラブルの原因となるので避け、キッチンペーパーなどにふきかけてから表面を拭くことで汚れ防止になります。

綺麗に掃除をした後に、定期敵に拭き取ることで綺麗な状態を維持することが出来ます。
そして、あまり使わないコンセントジャックにはカバーをしておくと、汚れ防止になります。

9.フローリングに定期的に艶出しをしましょう

艶出し
フローリングにホコリが溜まりやすい理由としてあげられるのが、静電気と汚れです。
静電気が発生することでフローリングに綿ホコリがくっつきやすくなり、そこに細かなごみやホコリもどんどん溜まりやすくなります。
そして、汚れがつきやすいと汚れたところにホコリが溜まりやすくなります。

ですので、定期的に艶出しをしましょう。

より効果があるのが、帯電防止剤入りのワックスがけを行うことで、静電気が発生しにくくなり、ホコリも溜まりにくくなります。
そして、ワックスとしてのコーティング効果で汚れもつきにくくなり、光沢感も出るので、より綺麗なフローリングを保つことが出来ます。

ワックスがけを行う際は、フローリングをよく乾燥させてから行いましょう。
水拭きなどで湿った状態だとワックスがフローリングに浸み込まなくなります。

ワックス代わりになる艶出しの方法

艶出し効果だけが欲しい場合は、ワックスの代わりに別のものを代用する手もあります。

コーヒーかす

コーヒーを淹れ終わったかすを乾燥させて、ガーゼなどの薄い布に包みます。
それで床を磨くことで、コーヒーの出がらしに残っているコーヒーの油分がフローリングの木材に浸み込み、光沢感が出るようになります。
その他、以下のようなものもワックス代わりになると言われています。

米のとぎ汁

使わなくなった古布などにとぎ汁を浸み込ませて、それでフローリングを磨きます。

みかんの皮の煮汁

みかんの皮を煮詰めて、煮汁を古布に浸み込ませて、それでフローリングを磨きます。

10.フローリングの上にマットやカーペットを敷いている場合

カーペット
フローリングだけでは足元が寒かったり、インテリアとしてもマットやカーペットなどの敷物を敷いている方も少なくないのではないでしょうか。

マットやカーペットには、目に見えなくても汚れや細かいゴミやホコリが溜まりやすいもの。
こちらもフローリングと同様に小まめな掃除を必要とします。

フローリングと敷物の間には、ゴミやホコリが溜まりやすいので、敷物を上げて月に二回程度は水拭きと掃除機をかけましょう。

敷物にも、しっかり掃除機をかけましょう。
敷物やソファーは、ダニの温床になりやすく、特にホコリはダニの栄養源となります。

敷物の掃除機のかけ方ですが、フローリングのときと同様に、力を入れず、ゆっくりかけるように心がけましょう。
手早くかけてしまうと、敷物の奥にいるダニを吸引することが出来なかったり、敷物にからまっているホコリが取れなかったりします。

そして、敷物はフローリングのときより丁寧に掃除機をかけましょう。
速さですが、90cmを10秒程度の時間をかけ、ゆっくり同じところを2往復することで、ダニもホコリもいつもより取れやすくなります。

敷物の場合は、ホコリが溜まる場所がフローリングと異なります。
人がよく通るところや人がよくいるところにホコリが溜まりやすく、ダニも同じところにいやすくなります。
ソファーの足元、テーブルの周囲、出来り口は特に念入りに掃除機をかけるようにしましょう。

その他、汚れが気になる場合は、掃除機をかける前に重曹パウダーをふりかけるようにしましょう。
重曹には、磨き粉や脱臭剤としての効果があるので、重曹をかけてから掃除機をかけると、さらさらとした肌触りになるのでおすすめです。

そして、ダニをより効率的に取り除く掃除のタイミングと対策の余談ですが、ダニは暗いところを好み、光や明るいところを嫌う特性があります。

ですので、明るい晴れた日の日中などは、敷物の奥に潜り込んでしまいます。
その状態で、掃除機をかけても奥にいるダニを取ることが難しくなります。

そこで、朝、カーテンを開ける前の薄暗い部屋の状態のときや夕方で日が落ちて部屋が暗くなったときに掃除機をかけたほうが、ダニが敷物の表面付近に出ている可能性が高いので、より取り除くことが出来ます。

そして、奥に潜り込んで出てこないダニ対策として、ダニ取りシートがおすすめです。
ホームセンターやドラッグストアでお買い求め出来ます。
掃除で取りきれなかったダニを取ってくれるのでおすすめです。

11.まとめ

いかがでしたしょうか。
たかがフローリング掃除、されどフローリング掃除。

フローリング掃除の場合、掃除の仕方、掃除用具の使い方で綺麗な状態に差が出ます。
一度、試してみてはいかがでしょうか。

- 2017年09月26日