【北川景子主演:家売るオンナ第3話】ゴミ屋敷よりも営業マンを悩ます部屋とは…!?

家売るオンナ第3話「真夏の現地販売会!ミニマリスト男とゴミ屋敷女の恋!?」が放送されましたが、皆さんご覧になられましたか?
北川景子演じる三軒屋万智の口癖が、テーコー不動産で働く他の営業マンにも移ってきていましたが、「GO!」が流行語になる日はくるのでしょうか・・・

第2話の引きこもりとは打って変わって、第3話では「ゴミ屋敷」と「ミニマリスト」がキーワードです。どちらも最近のHOTワードですが一体どんなストーリーなのでしょうか。早速あらすじをチェックしてみましょう!

・・・「GO!」

(ドラマを見たい方は、日テレオンデマンドhulu、8月3日までは日テレ無料(TADA)でご覧になれます)

「家売るオンナ」第3話のあらすじ

※ネタバレしておりますのでご注意ください。

テーコー不動産新宿営業所で働く万智(北川景子)のもとに、夏木桜(はいだしょうこ)からマンションを売却したいとの依頼がくる。訪問査定に訪れた万智がみたのは、足の踏み場もないほど物があふれ、まるでゴミ屋敷状態の部屋。桜は物を捨てられない女性だった。

ちょうど同じ頃、万智は住み替えを希望する保坂博人(中野裕太)からも住み替えの相談を受ける。保坂の家を訪れた万智と庭野(工藤阿須加)は、家具や生活用品がほとんどない閑散とした部屋をみて驚愕する。保坂は必要最低限のものしかもたない、極度のミニマリストだった。ミニマリストの保坂にとって広い一軒家は不要。6畳ワンルームの部屋を希望する保坂に、万智は桜のマンションを提案し、すぐに内覧をすることに。

内覧で顔を合わせた保坂と桜は呆然とする。なんと二人は元恋人だったのだ。久々の再会に運命を感じた二人はヨリを戻し、保坂は桜のマンションを買うという。翌日、早速部屋の片付けを始める保坂と桜だったが、どうしても物を捨てられない桜と、物を捨てたい保坂の意見は相入れず、再び破局してしまう。保坂に桜のマンションを買うのはやめると言われ、肩を落とす庭野に万智は「二人は再びくっついて、必ず私から家を買う」と断言し、早速作戦を実行にうつす。

後日、万智は美加(イモトアヤコ)と本多(宅間剛太)が担当する3階建ての一軒家を保坂に紹介し、現地販売へ案内する。保坂はワンルームを希望していたにも関わらず、一軒家の提案を受け不審に思いながらも家にはいると、3階で桜が大量の荷物と共に保坂を待っていた。

万智は、1階の3畳の部屋を保坂に、3階を桜の部屋、そして2 階を二人の生活空間とすることを提案。この一軒家は、価値観が全く異なる二人でも共に生活できる住まいとして相応しいと、万智は二人に告げる。保坂はこの家を買うと決め、二人で一緒に暮らすことに。互いに愛情はあるものの、価値観の違いから一緒になれずにいた二人に、適切な家を提案することで障壁を取り除き売り上げに繋げた万智は、またもや一人勝ちをおさめたのだった。(次回へ続く)

不動産の裏話は、業界の人に聞いてみよう

不動産業界第3話では「現地販売」で一層売上をあげようとするテーコー不動産新宿営業所の話や、ゴミ屋敷のように物にあふれた家など、実際に行われているところを見かけるものや、現実にもありそうなことがたくさん取り上げられていましたね。
ということで今回も、不動産業界に身を置く方々にホントの話を聞いてみました。

<ご協力いただいた方々>
Aさん(不動産業界歴6年)
Bさん(不動産業界歴8年)
Cさん(不動産業界歴4年)

現地販売だと、家が通常より安く買えることってあるの?

現地販売―3話では、千葉雄大演じる足立が現地販売で1億円のサンルーム付きの一軒家を売っていましたね。現金支払いのため1000万円値下げしていましたが、そんなことはあるんですか?

「“現金支払いだから安くなる”ということはまずありません。ただ、営業トークとしてはよくあることだと思います」(Aさん)
営業マンにとっては、その物件を現金で購入しても住宅ローンを利用して購入しても関係ありません。そのため通常は、支払い方法によって価格が変動するということはなく、ドラマにあったような“現金だったら値下げします”というのは完全な営業トーク。これは購入希望者に特別感・お得感を感じてもらうための手段なのだそうです。言われてみれば、足立も大分お客の身なりをチェックしていましたよね・・・!その時点で、売り方を考えていたのかもしれません。

「現地販売特価というと特別安く売りだされているイメージがありますが、売れ残れば現地販売終了後に更に価格を下げて販売することもあります」(Bさん)
現地販売を行うことについては不動産会社によっても方針に違いがあるようで、大手の不動産会社だとお得というよりも売れない物件を売るために現地販売することが多いんだとか。また売主のお客と営業マンは売りたい希望の価格と、売ってもいいと思える最低価格を事前に決めていて、営業マンは希望価格に沿うように販売価格を出します。
現地販売特価だからと言って最低価格で売り出しているとは限らないので、現地販売が終わった後に更に価格が下がるということが起きるのです。
そのため「現地販売=お得」というわけでは必ずしもないということでした。

部屋を見て「これじゃ内覧ができない・・・」と思った時ってある?

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―ドラマでは「ゴミ屋敷」のような足の踏み場のない部屋が出てきましたが、「このままでは内覧ができない」という部屋の売却依頼がきた場合、どう対応していますか?

「売主から買主へ部屋を引き渡す時、基本何もしないままのことが多いのですが、内覧者が嫌悪感を抱くレベルだと判断した場合のみ、売主さんに手直しをお願いすることがあります」(Aさん)
その家をどう使うかは持ち主の自由のため、少し片付いていない程度では、営業マンから何かお願いすることは、実際にはほぼありません。ただ、内覧のお客が怪我をしてしまう可能性があるほと散らかっている場合などは、指摘して直してもらうことがあるようです。嫌悪感を抱くような状態ほどではない場合は特に何も言わず、購入希望者を案内します。
また、基本売るためにリフォーム等をお願いすることも基本ないそうですが、こちらも明らかに嫌悪感を抱かれてしまう状態の場合は、リフォームをおすすめすることがあるのだそうです。
つまりお家を売る際に営業マンに何か言われた時は、傍目からみると相当まずい状態なのかもしれません。(笑)

「あと“ペットを飼っている”と言われると正直身構えます。(笑)汚れがひどい場合は、まずその調整から始めないといけなくなるので・・・」(Cさん)
以前「ペット部屋」のあるお家を担当したことがあるCさん。ペット専用の部屋とあって汚れの状態がひどく、案内できないのではないかと思ったそうです。ペットを飼っているすべてのお家に当てはまることではないものの、通常のお家に比べると汚れや臭いがついてしまっていることが多く、営業マンを悩ませるようです。

「前に担当した家の玄関に、お札や宗教的な装飾品が玄関に飾られていたことはあります。内覧の際は、自分の体でさっと隠して内覧者に見えないようにしました。(笑)」(Bさん)
ゴミ屋敷以外に、お題に上がったのは個々の趣味・嗜好に関するもの。売るためとはいえ、個人の主観でお客様の家に“ケチをつける”わけにはいかない、というのが営業マンの共通した意見でした。さらに宗教という一層デリケートなものだったためBさんは売主に対して何も言わず、さりげなく内覧で隠すことにしたそう。何だかゴミ屋敷よりも対応が難しそうな気がするのは筆者だけでしょうか・・・。

知人間のお家の売買ってよくあるの?

知人同士―今回の売主・桜と買主・保坂は元恋人関係。結果的に保坂が買ったのは桜のマンションではありませんでしたが、実際知人同士での不動産売買はよくあるんですか?

「先日、知人同士の売買を担当しました。仲介業者の立場としては、個人間で勝手に話を進められてしまうことが一番怖かったですね。後々、言った・言わないの問題が出てくる可能性があるので・・・」(Aさん)
ちょうど少し前にお客が知人同士の売買を担当したというAさん。知人同士ゆえに、仲介業者を介さずに直接連絡を取り合ってしまうことも多々あったそう。いくら知人同士であっても不動産売買はあくまで交渉事。私情を挟まず冷静に判断するためには、仲介業者にお願いしたほうが安全のようです。万智のように恋仲まで取り持ってくれるかはわかりませんが・・・(笑)

「知人同士での取引でも、最終的にはプロの仲介業者に頼む方が良いと思います。ある程度契約の意向を固めた段階で業者に依頼すれば、仲介手数料の価格交渉もできると思います」(Bさん)
双方が合意し、契約書などの手続きだけの状態であっても仲介業者に依頼した方がいいというBさん。住宅の登記など複雑な書類も多く素人では手に負えないことがあるので、後々のトラブルを回避するためにも、仲介業者を使うというのはベターな手段のようです。
また、契約する相手が決まっていて契約書などの手続きのみをお願いする場合は、一般的な仲介手数料(売買価格×3%+6万円)ではなく、値下げの交渉も可能だそう。営業さんのお仕事であるお客を探す手間が省けるのですから、すこし強気に交渉しても、嫌がられることはなさそうです。

次回の依頼主はカリスマ料理研究家。どんな風に家を売りさばくのか楽しみですね。そして、仲村トオル演じる屋代課長と万智に恋の予感!?どちらも目が離せませんね!次回も引き続きレポートしたいと思います。

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- 2016年07月28日