【北川景子主演:家売るオンナ第7話】離婚に伴う持ち家の売却、一番大変なのは仲介業者!?増える離婚売却の現状

第7話「最凶ダメ社員ついに覚醒!? 庭野お見合いへGO!」が放送されましたが、ご覧になられましたか?
今回は家売らないオンナ、イモトアヤコ演じる白洲美加が本気で家を売ろうと奮闘しているストーリーでした。

これまで、配布用のチラシはすぐ捨てる、外回りの際にはカフェ直行、の美加の仕事しないっぷりはなかなかのものでしたが、今回は誰に(万智に)「GO!」と言われることなく自ら売却活動に打ち込んでいましたね。父の浮気が原因で、美加の両親が離婚することから話が始まりますが、女性に惚れ込んで家を出て行ってしまう父、テーコー不動産の王子・足立(千葉雄大)を追いかけまわす美加と重ならなくもないような・・・

7話では万智の「GO!」に代わり、出ましたね新名言。・・・「解き放て!!!」
この言葉を受け美加は解き放ったわけですが、一体何を解き放ったのでしょうか。
早速あらすじを見てみましょう!

(ドラマを見たい方は、日テレオンデマンドhulu、8月31日までは日テレ無料(TADA)でご覧になれます。)

家売るオンナ7話のあらすじ

※ネタバレしておりますのでご注意ください。

いつものように万智(北川景子)にチラシ配りを指示された美加(イモトアヤコ)は向かう途中、テーコー不動産を訪れた母・貴美子(原日出子)とばったり会う。美加の父・保(モロ師岡)が浮気をし離婚届けを置いて出て行ってしまったため、家を売ろうと思いテーコー不動産を訪れたのだった。美加は事情をきくも思い出の詰まった家を売るのは嫌だと言い、代わりにたまたま居合わせた万智が美加の実家の売却を担当することに。早速、貴美子と万智は査定をしに家を訪問するも、家自体は古く資産価値がないと判断した万智は、家を解体し土地のみの売却を提案、貴美子は承諾する。そんな中、浮気は魔がさしただけだと離婚を撤回しに家に戻ってきた保。同じく心配し家に戻ってきた美加とともに、家を売らないでくれと貴美子に懇願するも、貴美子の怒りは収まらない。

営業所に戻った後も、美加は万智に実家の売却をやめて欲しいとお願いするが、所有者である母の売却依頼を受けたのなら、売却するのが不動産屋の仕事だと応じない万智。その後すぐに、万智は土地の購入希望者を見つける。
思い出の詰まった家の解体だけは避けたい美加は、購入希望者のローンの審査結果を待つ1週間で、家ごと購入してくれる人を見つけると断言する。すぐにチラシ配布や現地販売にとりかかるも、古い家を欲しがる人をなかなか見つけられない美加。そうこうしている間に、土地の購入希望者のローン審査が通ったとの連絡を受け、解体作業に入ることに。

解体作業当日、どうしても解体を許せない美加は、解体を阻止しようと実家に立てこもる。周囲の説得を受けても立てこもりをやめない美加に、万智は自身のホームレス時代の話をする。いまだに辛い過去にとらわれている自分のようになってはならない、過去から解放され自由になれ、と万智にさとされた美加は実家と決別することに。無事に解体作業へ入るのだった。

その後、父と母は別々に暮らすも、万智が用意した部屋はお互いの部屋を双眼鏡で確認しあえる位置にある家だった。不思議と、実家で共に暮らしていた時よりもお互いを大切にし合う2人。過去に執着せず、新しい家で新しい白州家の未来をつくり、今回も売却・購入ともに仲介を無事に終えた万智であった。

不動産の裏話は、業界の人に聞いてみよう

不動産業界7話では、美加の両親の離婚に伴う、持ち家の売却ストーリーでした。
戸建て・マンションに関わらず、結婚後にマイホームを購入される方は多いのではないでしょうか。万が一離婚をすることになった場合、家は売る?どちらかが住み続ける?残ったローンの返済は?・・・といった気になることは多いですよね。(離婚後の持ち家どうする!?男女で異なる意識の違いを調査した記事はこちら

そこで今回のテーマは離婚するときの持ち家の売却について、不動産業界に身を置く方々にお話を聞いてきました。

<ご協力いただいた方々>
Aさん(不動産業界歴30年)
Bさん(不動産業界歴8年)

一方的に夫婦の家を売却していいの?

―6話では、美加の母・貴美子が父・保の反対を押しのけ売却に踏み切りましたが、同居人の意思に関わらず売却してよいのでしょうか?

「家の売却は名義人に決定権がありますので、法律上は問題ありません。」(Aさん)
家の売却に関しては名義人に決定権があり、ドラマでは母・貴美子が名義人だったので法律上問題ないとAさん。過去に離婚が原因で売却をされたお客様の多くは、名義人が夫婦2人の連名の場合が多く、家を売ったお金を分割するケースがほとんどだそう。名義が連名の場合であれば、片方から売却の依頼があった際でも、もう片方の名義人に売却の意思があるか確認が取れなければ売却活動はできないとのこと。名義人でなければ、たとえ家を手放したくないと思っていても、有無を言わさず家を売られてしまう可能性があるようです。

離婚に伴う持ち家の売却、実際はどんな感じ?

離婚―離婚に伴って売却する方は決して少なくありません。離婚数が増えているといわれる現在、誰に起きてもおかしくはないことのようです。実際どのような仲介をされているのか伺いました。

「離婚が原因の売却では売却ではなく“買い取り”が多いです。早いケースだと1週間で契約できることもあります。」(Bさん)
離婚した場合、一刻も早く家を売ってしまいたと考える方は多いそうです。ドラマでも貴美子は何でもいいからとにかく早く売ってくれと万智にお願いしていましたよね。そんな方には売却ではなく、不動産業者に家を買い取ってもらう「買い取り」のほうが適しているそうです。一般の売却活動では、内覧や購入希望者のローン審査など手続きに時間がかかることが多いです。しかし買い取りであれば内覧も不要で、業者が机上査定で出した金額に納得できればすぐに契約となりますので、とてもスピーディーに家を売れる可能性が高いのです。通常の売却に比べると売却価格が低い傾向はありますが、早く売りたいという方にはマッチしている方法かもしれません。

「売却だけでなく、離婚後どちらかが住み続ける場合も注意が必要です。特に名義人ではない人が住むのであれば賃貸借契約を結んでおくことをお勧めします。」(Aさん)
例えば名義人を夫にした状態で、離婚後に母と子だけが住み続ける場合。先ほどの説明でもあったように名義人に売却の決定権があるため、離婚後に状況が変わり突然、売却をされてしまってもおかしくはない状況のためリスクがあるとのこと。たとえ元夫婦でも賃料を払わずに住む場合でも、契約書に残していれば売却自体を防ぐことは難しくとも、名義人は売却の半年前までに居住者に告知義務が発生するため、急な退去は防ぐことができます。もちろん、住んでいる人にも居住権がありますので、有無を言わさずすぐに退去させられるということではないようです。しかし無用なリスクを回避するためにも、きちんと書面に残しておくことは必要ですね。

離婚時の売却。不動産業者の知られざる苦労とは…

苦労―離婚時の売却、売主さんが大変なのはもちろんですが、不動産業者も困ってしまう状況も少なからずあるようです。
現在買い取り・売却を含めると営業マンの肌感で全体の1/10ほどが離婚が理由の売却依頼なんだとか。仲介の現場のお話を伺いました。

「不動産業者にとって大変なのは、離婚した二人の意思疎通が取れていない場合。確認が取れないと業者は動けないので…」(Bさん)
離婚してすでに別居しているご夫婦の場合は、夫婦連名で名義人だと別々に確認をとらなければなりません。片方から売却依頼を受けても、もう片方に連絡が取れないとなると、不動産業者としては身動きが取れません。せめて売却の意思確認、売却価格のすり合わせ、引き渡し時期については、離婚していても事前に共有しておいてほしいとBさん。

「契約や決済に”相手の顔を見たくない“と同席することを断られたことはあります。同じ説明を二回しなければならず大変でした…」(Aさん)
離婚が原因で売却される場合でも、名義が連名であれば基本的に、契約や決済は両方に同席して頂く必要があります。しかし離婚という感情を引き離せない原因であるが故、「相手の顔を見たくない」と同席を断られることもあるそう。その場合、不動産業者がそれぞれに契約・決済の時間をとらなければならず、大きな手間がかかるそうです。通常だったら一度で済むものを同じことを二回しないといけないのは確かに大変ですね。離婚の背景は様々ですが、可能であれば少しの間我慢してほしいというのが営業マンの本音でしょう…。

「二人が険悪な場合、敵対心からか相手が選んだ業者には頼まない、とお互いが別々の業者に依頼をしていることもあります。契約直前で白紙に戻ったこともあります…(泣)」(Aさん)
離婚した夫婦の意思疎通は、状況によっては確かに簡単ではないかもしれません。しかし離婚した夫婦が険悪な場合、さらに不動産業者を困らせる事態があるそうです。別れた相手の見つけてきた不動産業者には頼まないと、それぞれが別々の不動産業者に売却依頼をかけることがあるとAさん。これではどちらかが折れない限り永遠に売却できないはずですが、Aさんは以前、この理由から契約直前に話がなくなってしまったそうです。ご夫婦の気持ちはお察しできますが、Aさんにとっては何ともつらい経験ですね…。

さて次回は、課長の元妻が課長に復縁を迫る・・・!?
そしてファンの方は必見の篠田麻里子サマが、裏表ありまくりのお天気お姉さんを演じられるようです。
一体どんな家爆売りストーリーを見せてくれるのでしょうか。万智と今回覚醒を果たした(?)美加にも期待しながら、来週も引き続きレポートいたします!

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最終話 さらば三軒家万智!進退をかけた最後の家爆売り!

- 2016年08月25日