amazonから不動産投資本のトレンドを読み解く

今現在、本を買う際は、本屋ではなく、amazonを利用している人も多いと思います。本屋に足を運ぶ必要がなく、自宅で簡単に注文でき、おまけに品ぞろえも豊富なamazonは、本を買う手段として、今や当たり前となっています。

それもあってか、amazonは、多数の書籍を取り扱っています。もちろん、その中には、不動産に関する本が登録されています。中でも、不動産投資に関する、いわゆる不動産投資本は、不動産本のジャンルの中でも、大きな人気を集めています。そこで、今回、amazonで取り扱っている不動産投資本を分析し、不動産投資のトレンドを読み解こうと思います。

目次

1.amazonにはどれぐらいの不動産投資本が登録されているのか

2.売れ筋ランキングのジャンルを分析

3.売れ筋ランキングから見えてくる傾向とは?

4.まとめ

1.amazonにはどれぐらいの不動産投資本が登録されているのか

アマゾン
amazonでは、キーワードで書籍を検索できる詳細検索機能があります。試しに、キーワードに「不動産投資」と入れて、検索をかけてみました。その結果、ヒットしたのは2000件以上で正確な数字を読み取ることが出来ませんでした。

あまりにもヒット件数が多いため、amazon側からは、正確な数字が把握できないということを意味しているのかもしれません。試しに他のキーワードである、「自作PC」を入れて、検索をかけたところ、わずか583件のヒットでした。

このキーワード検索のヒット件数だけでも、「不動産投資」がamazon内で、かなりの人気を誇っているということを意味しているのではないでしょうか。

2.売れ筋ランキングのジャンルを分析

先ほど説明した通り、キーワード検索で、不動産投資の本を検索すると、2000件以上もヒットします。それら全てを分析の対象にするのは、さすがに無謀なので、今回は、不動産投資関係の売れ筋ランキングの100位以内にランクインしている本に絞りたいと思います。

なお、洋書や重複しているもの、あからさまに不動産投資とは関係ないものに関しましては、分析の対象から外したいと思います。

まず分析する前に、不動産投資本のジャンルを分類したいと思います。今回はざっくりと以下の5つに分類してみました。

・不動産投資全般
・不動産投資入門
・海外不動産投資
・マンション・アパート投資
・その他

それぞれのジャンルについて説明します。「不動産投資全般」とは、不動産投資全般に関する、オールマイティーなジャンルです。「不動産投資入門」は、これから不動産投資を始める、初心者向けのジャンルです。「海外不動産投資」とは、日本国外の不動産投資に関するジャンルです。「マンション・アパート」は、文字通り、マンション・アパート投資に関するジャンルです。その他は、これら4つのカテゴリに当てはまらない、ニッチなジャンルです。100位以内にランクインした不動産投資本を、これら5つのジャンルに当てはめて、分類していきたいと思います。

3.売れ筋ランキングから見えてくる傾向とは?

傾向
100位以内にランクインした本を5つのジャンルに当てはめて、分類した結果は以下の通りです。

不動産投資全般 60冊
不動産投資入門 11冊
マンション・アパート投資 7冊
その他 4冊

やはりというか「不動産投資全般」のジャンルが大勢を占めていました。その次に「不動産投資入門」、「マンション・アパート投資」、「その他」が続きます。意外だったのは「不動産投資入門」のような、全くの初心者を想定した本が少なかったことです。一方、ある一定レベルの不動産投資に対する知識を持っている人を対象とした、「不動産投資全般」の本の方が、遥かに多くランクインしていました。

また、もう一つ意外だったのが、マンション・アパートに対象を絞った、不動産投資本があまりランクインしなかったことです。現在、不動産投資の対象が多種多様なものに変化したことが影響しているのかもしれません。現に、「その他」のジャンルを見ると、「工場・倉庫投資のススメ」や、「コインパークの魅力~実録・すべて借地で年商1億円」、「低資金で高収益! [Airbnb]不動産投資戦略」といった、工場、倉庫、コインパーキング、Airbnbなどを扱った、多種多様な不動産投資本もランクインしていました。

では、今回の分析結果の大勢を占めている、「不動産投資全般」のジャンルに属する60冊について、さらに細かく見ていくことにします。すると、2点ほど、大きな特徴があることに気づきました。

まず1点目の特徴は、タイトルに、「○○円が儲かる」といった、金額が記載されている本が多かった点です。例えば、「満室経営で“資産10億円”を目指す田中式“エターナル投資術”」や「3年で年収1億円を稼ぐ 「再生」不動産投資」などです。60冊中、14冊は、このケースに当てはまりました。やはり、不動産投資によって、どれだけの金額を稼げるようになるのかを気にしている人が、それだけ多いということを意味しているのかもしれません。

そして、2点目の特徴は、タイトルに、不動産投資の危険性について指摘している本が多かった点です。例えば、「実録! 不動産投資 素人は今は手を出すな!!」や、「危ない不動産投資」といったものです。60冊中、7冊はこのケースに当てはまりました。不動産投資には、甘い話ばかりだけではなく、危険なこともあるんだと、警戒心を持っている人も多いということを意味しているのではないでしょうか。

4.まとめ

今回、amazonを使って、不動産投資本のトレンドについて読み解いてみました。amazonでは、本を買う以外にも、今回のように、トレンドを読み解くツールにもなるので、もし興味があれば、いろいろと検索して、分析してみてはいかがでしょうか?

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- 2018年06月05日