忙しい毎日を送る人にとっては、自分の家でくつろぐ事がきっと何よりのリラックスタイム。
大好きなインテリアに囲まれ、自分で選び抜いたお気に入りのアイテムの中で過ごす時間は何にも代えがたいものに違いありません。
週末には気になっていた映画をゆっくり観たり、大好きなテイストのお茶を飲んでのんびりしたり。
そんな家の中でもメインルームとも言える、リビングルームは世界中で一番大切な場所。だからこそ、好みのインテリアで揃えたいですよね。
でも重要なリビングルームも、見逃せない欠点があると、ついそこだけがクローズアップしがちです。
リビングルームの問題点のナンバーワンと言えば、狭い事が挙げられます。
希望のリビングルームよりもサイズが小さい場合には、置く家具の大きさが制限される、収納に頭を悩ます、どうもおしゃれなイメージに仕上がらない…。
けれども部屋のサイズは変えられませんから、そこはセンスと腕を駆使してお気に入りのリビングルームへ変えてみましょう。
ここではリビングルームの狭さから生じる問題点をひとつひとつクリアして、明日からでも始められるイメージチェンジに挑戦!
ヒントになりそうなアイデアがあったら、リビングルームの気になるポイントを改善してみて下さいね。
目次
1.狭いリビングルーム、メインのソファを攻略しよう!
☞視覚マジックで、ソファを置いても広く見せる!
☞素材や色を合わせて、統一感を出そう
☞家具の多い狭いリビングでは、抑えたトーンの色を使おう
☞抜け感のある家具で、風通しの良い部屋に
2.狭いリビングを広く見せる! 収納のテクニックを学ぼう
☞壁面収納を、美しくディスプレイ!
☞パイプ式の収納棚は、上部に大きめの空間を作ろう
☞片付けが苦手な人に! クローズドタイプの収納棚
3.狭いリビング、子供と一緒に過ごすには
☞子供中心のインテリア、シックにキメたい時はモノトーンで!
☞子供が小さいうちは、ユニット家具を最大活用!
☞子供も大人も一緒に楽しむ! ポップなコーデ
☞狭いリビングを広く見せるのは、コーディネート次第!
☞狭いLDKでの、コーディネートのテクニック
☞カラーリングのグラデーション効果を利用する
☞一人暮らしの狭いリビング、ソファ周りこそおしゃれに!
4.狭いリビングで大活躍! ライトで一気におしゃれ度アップ!
☞ダイニングと一緒になったLDKでは、ライトでシーン分けを
☞ミニマル、シンプルな部屋にこそ、大胆で個性的なライトを
☞部屋のコーナーにこそ、見た目も楽しいライトを使って
5.狭くても諦めない! センスを生かして居心地の良いリビングへ
1.狭いリビングルーム、メインのソファを攻略しよう!
リビングルームと聞くと、きっと真っ先に連想するのはソファの存在。それほどリビングルームのメイン家具とも言えるソファですが、大型家具の代表とも言えるソファは、買う時にも注意が必要なアイテムです。
部屋のサイズにあったものを選ぶのはもちろんの事、大切なポイントはそのソファでどのように過ごすのか、予め分かっておく事。
ソファは単に座るものでしょ?と思うかもしれませんが、そこでTVを見ながらリラックスするのか、座って本を読むのか、休日にはお昼寝タイムを過ごすのか、あるいは家族で団らんを過ごすのかと、用途によって選ぶソファのデザインや素材、座り心地等が変わって来ます。
サイズも大きく、値段も張るためあまり買い替える事の無いソファ。後で後悔することのないように、失敗のないソファ選びをしたいですよね。
また、購入するソファが決まったら、ソファを中心に、リビングルームにどんな風に配置し、またコーディネートしていくのかも重要なポイントです。
ここでは参考になりそうなソファのコーディネートをご紹介。自分の部屋に似合いそうなソファを見つけたら、居心地の良いリビングルームづくりのヒントにして下さいね。
視覚マジックで、ソファを置いても広く見せる!
ソファをリビングルームに入れた時に驚く事は、その存在感と圧倒的なボリューム。たとえ二人掛けの小さめサイズのソファでも、ソファが部屋にあるだけで、思ったよりもずっと狭く感じてしまう事もしばしばです。
これにソファテーブルやキャビネット、TV台などさまざまな家具を入れると、周囲が家具で埋まってしまい、息苦しさでいっぱいになってしまう事も。
狭いリビングにソファを入れる場合には、出来るだけ家具を少なめにするのがベターですが、収納を考えるとそうもいかない場合もありますよね。
そんな時には、他の家具とソファの高さを合わせると、ぐっと解放感を感じさせる事が出来ます。
こちらのコーデでは、壁に沿って置いたソファに合わせて、収納家具の高さがマッチしているだけで、天井までの高さを強調し、広く感じさせているのが分かります。
どうしても背の高い家具を置く際には、出来るだけソファから離れた場所に置くのがおすすめ。高低差を感じさせないのが、広く見せる視覚マジックです。
素材や色を合わせて、統一感を出そう
家具を購入する時は、一度に全ての家具を揃える人はあまりいないはず。最初にキャビネット、次にソファセットなど、時間を経たり、引っ越しを機に家具を買い替えて行く場合が多いのではないでしょうか。
そんな時に気を付けたいポイントが、それぞれの家具の素材やカラーがマッチしたものであるかという事。
時間が経てば趣味も移り変わり、以前買った家具とはテイストが変化している事もきっとあるはず。
でもあまりにも家具のマテリアルや色合いがバラバラなものになってしまうと、見た目も何だかごちゃごちゃしがち、狭いリビングが余計に窮屈に感じる事も出て来そう。
以前購入した家具とは好みが変わってしまっても、素材やカラーを合わせると、それだけで統一感が生まれます。
こちらのコーディネートでは、素材や色をマッチさせた事で、同じシリーズの家具ではなくてもスッキリとして見え、まとまりのある印象に。
カラーで冒険したい時は、クッションやラグなど、のちにチェンジする事の出来るファブリック系で遊ぶようにしてみましょう。
家具の多い狭いリビングでは、抑えたトーンの色を使おう
一人暮らしの方や、暮らし始めて間もないカップルの方の中には、小さなリビングルームは家具でいっぱい! という方がいるかもしれませんね。
ただでさえ小さいリビング、出来るだけ家具は置きたくないけれど、収納スペースが少ないので仕方がない、という場合には、家具のメインカラーには出来るだけ控えめなトーンを使用しましょう。
高さや大きさがそれぞれ異なる家具に、ダークカラーや重たい質感の素材、あるいはそれぞれ違うカラーリングを用いると、さらに圧迫感が増してしまいます。
こちらのコーディネートでは、メインの家具には全てホワイトカラーを用いて、隙間なく家具が置かれたレイアウトでも、どこか涼し気な印象をもたらしています。
絵画やアクセントカラーにポップな色合いをバランス良く使えば、明るくおしゃれなイメージもバッチリ。
抑えたトーンの色合いは、他のカラーとの相性も良く、たくさんの色との組み合わせがお好み次第で選べます。
大胆なカラーリングが好みの方も、メインの家具は控えめカラーにして、雑貨や小物で好きな色合いと上手にミックスするのがおすすめです。
抜け感のある家具で、風通しの良い部屋に
狭いリビングにソファを置いて広く見せる場合には、素材やカラーリングも大切なテクニックですが、デザインだって忘れてはならなりません。
主役のソファのデザインはもちろん、ソファテーブルや周囲の家具のデザインも重要なポイント。特にソファは前後左右にどっしりとしたインパクトがあるので、ある程度の抜け感が必要です。
ソファもテーブルも、上から下までラインの詰まった重厚なデザインのものを使うと重苦しい雰囲気が生まれ、また家具もクローズドタイプのものだと、閉塞感を感じる事も。
たとえばこちらのコーディネート。ソファとソファテーブルはスマートなラインの脚部を用いたデザインを使用し、風通しの良い雰囲気を作り上げているのが分かります。
ソファサイドのライトもフォルムがシャープなものを用いて、スッキリとした印象に。収納もオープンタイプで、広さを感じさせています。
ソファ自体のデザインが既に決まっているのなら、周囲の家具をオープンなデザインにするだけでぐんとイメージが変化するのが分かるコーディネートです。
2.狭いリビングを広く見せる! 収納のテクニックを学ぼう
狭いリビングルームでは、ソファの配置やコーディネートも頭を悩ます問題点ですが、気になるのは収納をどうすればいいのかという事。
荷物が多い人にとっては、狭いリビングルームをどのように有効に使うかは、収納法にかかっていると言っても過言ではありません。
という事は、収納の問題さえクリア出来れば、狭いリビングルームであっても、ゆとりを感じさせる居心地の良い空間へ、さらにおしゃれなコーディネートを楽しむ事も可能です。
周囲を見渡してみて、どうもごちゃごちゃしているという印象を受けたら、収納に関してもう一度改めて考えてみる良いチャンス。
今ある収納家具が本当に自分の持ち物にあっているのか、あるいは物が増えすぎていないかなど、真剣に考えてみてはどうでしょう。
ここでは狭いリビングルームでも、収納を制覇しているコーディネートをご紹介します。
せっかくのリビングルームにいるのが苦痛と感じる前に、常にスッキリと整理整頓された部屋を目指して、新たな収納にチャレンジしてみませんか?
壁面収納を、美しくディスプレイ!
ものが多い暮らしを送る人にとっては、強い味方であるのが壁面収納。
壁一面を有効活用、上から下まで、無駄な空間を出すことなく収納に使えて、かつタンスやキャビネットのように厚みも少ないところも嬉しいポイントです。
でもこの壁面収納、あまりにものを詰め込み過ぎて使ってしまうと、その存在感はかなりのもの。
狭いリビングルームで壁面収納を上手に使いこなすには、こちらのコーディネートがきっと参考になるはず。
こちらはリビングとダイニングがひと部屋になったLDKの壁面収納ですが、ものを置き過ぎていない事で、天井まである高さの収納もスッキリと美しく、まるでギャラリーのディスプレイのよう。
壁面収納に美しくものを収めるコツは、棚には同種類のアイテムを、同じ高さに詰め込まない事。
たとえば本を並べるのなら、間に雑貨やボックスを置いたり、あるいは本を縦置き・横置きにして変化を付けるなど、視線の流れを止め、そして棚の上部に異なるサイズの空きを作る事で、心地良いスペースが生まれ、広さを感じさせてくれるでしょう。
パイプ式の収納棚は、上部に大きめの空間を作ろう
インダストリアル系のラフな雰囲気にもしっくりマッチ、あるいはシンプルなインテリアにもピッタリなパイプ式の収納棚。
後に荷物が増えた場合でも増やす事も容易で、さまざまなサイズから選べるところも嬉しいですね。
パイプ式は荷物をたっぷり詰め込めることが出来るのが魅力のひとつでもありますが、こちらも詰め込み過ぎは厳禁。
棚のサイズを選べるのであれば、荷物の上部にスペースが確保出来るものを選ぶのがおすすめです。
こちらは収納したものの横、上にきちんと空間を取り、狭さを感じさせない収納法。パイプの持つシャープな質感がしっかり生きているコーディネートとなっています。
もし細かいものを収納したい場合には、統一性の取れたボックスに収納すれば、見た目のバランスも良く綺麗に片付ける事が出来ます。
趣味が移り変わりやすい人も、他の家具との相性も良いパイプ式収納棚、おすすめです!
片付けが苦手な人に! クローズドタイプの収納棚
インテリアに関するものは大好きだけど、整理整頓はちょっと苦手、という方はいませんか?
あるいは掃除に割く時間が週末しか取れない方や、コレクター気質の方でついものが増えてしまうタイプの方。
オープンタイプの収納は、スペースを感じさせてくれるので狭いリビングルームにおすすめですが、片付けが苦手な方にとっては、収納棚にものがあふれてしまって、かえって部屋を狭く見せてしまう事も。
狭いリビングルームを広く見せるには、視線に入るものをいかに少なくするかがキーポイントとなるので、整理整頓が苦手な方は、クローズドタイプの収納棚を利用して、とにかくものを前面に出さない事をおすすめします。
いつか片付けよう、と思っていてもなかなか時間が取れなかったり、荷物が増え続けていく人の場合、最も怖いシチュエーションは、ものがあふれてしまった状態に慣れてしまう事。
クローズドタイプの収納棚を利用して、常にものが片付けられた部屋をキープすれば、散らかった部屋の中で落ち着いてしまうという事もありません。
クローズドタイプの家具は、家具の素材や質感、色合いが重要となるので、部屋の雰囲気を損なわない、シンプルなものを選ぶのがおすすめです。
3.狭いリビング、子供と一緒に過ごすには
家族の新しい一員となった、待望の赤ちゃん。生活環境から暮らしぶりまで、自由気ままな今までとは全く違うライフスタイルになったニューファミリー、きっとインテリアも今までとは随分と違ったものになるはず。
これまでは自分やパートナーの好みで選べた家具やレイアウトも、子供と一緒に暮らす事によって、見方がぐっと変わったのではないでしょうか。
赤ちゃんが安全であるように、また居心地の良いように。いずれ大きくなっていくまでの間、子供を中心としたリビングルームに変える方も多いに違いありません。
それでも狭いリビングルームの場合、今までの家具を捨てるわけにもいかず、かと言って新たに家具を購入するにはスペースがなさ過ぎる。
大人使用に出来た家具の中で、子供と暮らすリビングルームはどんなコーディネートにしたら良い?
ここでは子供と一緒に過ごす、皆が安心して過ごせるリビングルームをご紹介します。
子供が小さいうちは、大好きなインテリアともちょっとお別れ、と考えている方は、家族みんなが楽しめそうなコーディネートから、新しいヒントをもらって下さいね。
子供中心のインテリア、シックにキメたい時はモノトーンで!
さまざまなグッズが氾濫する子供用アイテム。使われているのは主に、ふわふわとした綿菓子のようなパステルトーンや、パンチの効いたポップなカラー。
どちらも色鮮やかで心が楽しくなるようなカラーリングですが、時には静かな時間を過ごしたいリビングルームでは、色の洪水は避けたいと思う方もいるかもしれません。
子供が寝た後は大人だけの時間をゆったりと過ごしたい方におすすめなのが、モノトーンの色遣い。
子供用のアイテムをリビングルームにたくさん置くと、キッズルームに変貌してしまう事も多々ありますが、モノトーンのカラーリングを使用すれば、子供のグッズに囲まれていても、シックな雰囲気も存分に味わえます。
ブラック& ホワイトだけだと色調が強くなりすぎる場合もあるので、こちらのコーディネートのように、グレーやベージュなど、穏やかなカラーをミックスするのがポイント。
また、子供用アイテムもキャラクター製品よりは、大人も楽しめるデザインをチョイスして。
子供中心のインテリアでも甘過ぎない、大人のムードもしっかり演出してくれるお役立ちのコーディネート法です。
子供が小さいうちは、ユニット家具を最大活用!
インテリアが好きな方は、好みの家具に囲まれた生活がきっと何よりも大切なもの。でも小さな子供と一緒に暮らすリビングでは、そんな希望が叶えられない時もあるかもしれません。
お母さんが目を離した隙に、すぐに扉を開けてしまったり、収納から中身を出してしまったり。思わぬ場所で子供が怪我をしないように注意していたいけれど、でも一日中見ている事は難しい。
子供が小さいうちは、たとえお気に入りでも、大人使用に出来ているデザインの家具は置く事が出来ない場合もありますよね。
そんな時は子供が大きくなるまでは、ユニット家具を利用してみるのはどうでしょう。子供の手が届くエリアはボックスで収納し、壊されたりしたくないものは上部に保管、高いエリアであればディスプレイも楽しめそう。
お手頃価格で手に入るので、子供のおもちゃが増えるのと同時に、同じカラーやサイズで買い足せば、統一感も生まれスッキリとした見た目にも効果抜群です。
ユニット家具のカラーリングが気になる時は、自分のテイストに合わせてペイントするのも楽しそう。子供が小さい時でも、インテリアを楽しみたい時にお役立ちのアイテムです。
子供も大人も一緒に楽しむ! ポップなコーデ
シックなモノトーンのコーディネートもおしゃれだけど、大胆&ポップでカラフルな色合いが好きな方にはちょっぴり物足りないと感じるかもしれません。
でも子供のためのデザインばかり取り入れてしまうと、大人も過ごすリビングルームには、選んだカラーが鮮やかなため、少し子供っぽくなってしまうのが欠点。
子供と一緒に過ごすリビングを、幼くなり過ぎず、大人も一緒に楽しめる、明るくカラフルなコーデを目指すなら、子供用のアイテムは少しシックに、大人用の家具や雑貨のカラーリングは渋めのカラフルを心掛けるのがおすすめ。
こちらはラグを子供も楽しめるパターンで、ソファやロールカーテンはポップな柄ながらも大人テイストも取り入れたコーディネート。
おしゃれなカフェを連想させるような、渋くて可愛いカラーリングが素敵です。
部屋のサイズに満足していないリビングルームであれば、あまりに多くのカラーを使うと、ごちゃごちゃしてしまうので、メインの家具には抑えた色を使って下さいね。
狭いリビングを広く見せるのは、コーディネート次第!
お気に入りのソファ、しっかりキメたレイアウト、ディスプレイしたお気に入りの雑貨たち。全ては自分の好みのものが集まったリビングルームだけど、どこか、何となくしっくり来ない。
ひとつひとつは全てが納得のいくものだけど、ひとつの部屋に家族みんなが必要なアイテムが集合したり、TVやソファ、あるいは趣味のものを詰め込んだキャビネットが置いてあったりと、さまざまな要素がミックスする場のリビングルームでは、トータルバランスが整っていない事も多々あります。
特にサイズが小さい場合のリビングルームでは、このトータルコーディネートが崩れてしまうと、部屋全体のバランスも乱れがち。
リビングルームを見渡して、何だかバランスが取れていないなと思ったら、家具と家具の調和がしっくり来ていなかったり、カーテンとラグの釣り合いが取れていなかったり。そんな場合もあるかもしれません。
ここでは統一性のあるリビングルームのお手本となるようなコーディネートをご紹介します。狭いスペースだって見違えるほど広く見える!
家の中心となるリビングの、全体のバランスを考える時の参考にして下さいね。
狭いLDKでの、コーディネートのテクニック
リビングルームがあるとは言ってもダイニングと一緒の部屋、そしてふたつの違う生活スタイルの家具を置くのがギリギリ、というサイズのLDKも多くあるはず。
ダイニングテーブルやソファセットといった、異なるタイプの家具を置いてもLDKにまとまりを出すのなら、テイストを合わせる、あるいは素材を重視して、などのポイントを押さえておけば大丈夫。
全ての家具を同じデザインで統一するのはなかなか難しいので、ソファテーブルやダイニングテーブル、チェアといった素材が重要視される家具の雰囲気を揃えてみたり、マテリアルを合わせてみると、部屋全体がまとまって見えるでしょう。
こちらはそこまで大きいサイズではないLDKの中に、ダイニングエリア、リビングエリアに置かれた家具の素材を合わせ、トータルバランスが美しいコーディネート。
色もブラックやグレーといったシックな取り合わせで、ミニマルな雰囲気抜群の、大人モードなLDKが完成しています。
多くの家具に使われる素材である木目調も、色や材質など種類は豊富。ブランドやデザインが異なるものでも、素材をよく吟味して似たものでコーディネートすると、たとえ狭いリビングでも、開放感ある部屋に仕上がるでしょう。
カラーリングのグラデーション効果を利用する
狭いリビングを広く見せる鉄則のひとつは、家具の素材や、カラーリングを合わせる事ですが、LDKの全てを同じテイストにしてしまうのは難しい、あるいは色んなカラーも楽しみたいという方には、グラデーション効果を利用するのがおすすめ。
部屋のメインカラーとなる色を決め、その色のグラデーションカラーを利用すると、単色だけでなく他のカラーを楽しむ事も出来、かつ部屋全体に引き締まった印象を与えてくれます。
たとえばこちらのコーディネート。木目調やグレー、ホワイトなどの色々なカラーを使っていますが、似た色彩を使用しているため、全体を眺めてみると流れるようなグラデーション効果を発揮して、トータル的にとてもバランスの取れたコーディネートとなっています。
もう少し派手なカラーも楽しみたい時は、アクセントカラーとして部屋全体のあくまでも10%以下に抑え、大きなアイテムではなく、雑貨などで使用するのがベター。
小さいリビングルームだからこそ、カラーリングのテクニックを利用して、広く見せてくれるコツを知っておきましょう。
一人暮らしの狭いリビング、ソファ周りこそおしゃれに!
広くて開放的なリビングルームは皆の憧れ。でも一人暮らしを始めて間もない方の中には、リビングルームはあるけれど、家具を置いたら歩く場所しか確保出来ない、なんてサイズの部屋の場合もあるかもしれません。
インテリアは広い部屋に移ってから、と思わずに、小さなリビングルームでも思いきり自分の好みを反映させてみませんか?
狭いリビングでは持ち物が少ない方がベターですが、あまりにもすっきりし過ぎているのもつまらない。
そんな時はリビングルームのメインファニチャーであるソファ周りをおしゃれにコーディネートしてみましょう!
こちらはシンプルなソファの周りを、シンプルに、かつおしゃれにデコレートしたコーディネート。あくまでカラーは控えめに、でもデザインで遊び心を発揮して。
小さいリビングルームでも、お気に入りのエリアがあるだけで、部屋の印象はぐんと変わります。
お掃除にも手を抜かず、また選ぶアイテムも質の良い、本当に気に入ったものだけをチョイスすれば、部屋は見違えるほどグレードアップするに違いありません。
4.狭いリビングで大活躍! ライトで一気におしゃれ度アップ!
照明がインテリアの中でも重要な存在と分かっていても、家具や雑貨に比べるとつい後回しにしがちなアイテム。中には主照明だけで済ませていたり、入居した時と同じ照明をずっと使い続けている方はいませんか?
暗い場所を明るくするのがライトの役目とは言っても、ここを変えるだけでガラリと印象を変えてくれて、かつ手の届きやすい値段であるところも見逃せません。
ちょっぴり今のインテリアに飽きが来ている方も、小さなイメージチェンジならライトを新しくしてみるのが一番!
部屋のメインとなる主照明から間接照明、フロアスタンドにダウンライトなど、用途や目的によってさまざまな灯りを手に入れられる事の出来る照明。
また、ライトそのものにも寒色系や暖色系などの色合いもチョイス出来て、たくさん楽しむ事の出来るアイテムです。
ここではリビングルームでライトを使っておしゃれにデコレートしているコーディネートをご紹介します。
気になるコーデがあったら、早速自宅のリビングのプチ模様替えとしてトライしてみませんか?
ダイニングと一緒になったLDKでは、ライトでシーン分けを
リビングとダイニングがひとつになったタイプのLDKの難しい点と言えば、食事をする場所のダイニングと、のんびりくつろぐ場所であるリビングルームのシーン分け。
ただ家具を置けば良いというわけではなく、ひと部屋の中でまとまりもあり、かつメリハリの効いた部屋作りを目指したいもの。
色々なエリアを明るく照らすのが主な目的である照明だって、このシーン分けを手伝ってくれる役割を持っています。
こちらのコーディネートでは、リビングエリアは落ち着きのあるナチュラルなテイストにまとめ、ダイニングではライトを使ってポップでモダンなイメージを演出。
ふたつのエリアを上手に区切り、またどちらもカラーリングをまとめた事で繋がりのある雰囲気を維持しています。
ダイニングのライトをカジュアルに、かつ目立つ色を使って、あえて低めに設定した事で引き締め効果もバッチリ、おしゃれなLDKが完成!
こちらのコーデを見ると、いかにライトがLDKの中で大切なアイテムであるかが分かります。
主照明を選ぶ時は、リビングやダイニングの雰囲気に合わせ、高さも充分に注意して設定すると個性的なLDKを上手に演出する事が出来るでしょう。
ミニマル、シンプルな部屋にこそ、大胆で個性的なライトを
シンプルな暮らしを求める人が増え、インテリアにもミニマルなラインを好む傾向が強くなっています。
ものを厳選し、カラーリングのトーンも抑えた大人のテイストが人気の今では、大型家具が集まるリビングも、スッキリとした印象にまとめている方も多いのではないでしょうか。
それでもインテリアの上級者の方は、どこかにハッとさせるような斬新なデザインをひとつかふたつ、忘れずに取り入れているもの。
シンプルなインテリアで少し冒険したくなった時には、おすすめなのが大胆で個性的なライトを取り入れたコーディネートです。
こちらは爽やかな印象をもたらす白を基調とし、アクセントカラーに大人カラーのマットなブラックを取り入れた、おしゃれなリビングルーム。
ここへ何とも個性的な照明を使って、オリジナリティあふれる部屋を見事に作り上げています。
パッと目を惹くライトには、シャープなメタリックカラーと、スタイリッシュな透明感のあるガラス素材を使った事で、デザインとともにその存在感を強調しています。
個性的なライトを使うには、こちらのコーデのようにメインの家具や色合いがシンプルであればあるほど目立つはず。
大人のリビングルームにぴったりの照明と言えるでしょう。
部屋のコーナーにこそ、見た目も楽しいライトを使って
小さなリビングルームでは、メインの主照明だけで充分! そんな風に思っている方もいるかもしれませんね。
でも実は、部屋全体、特に部屋の隅などまでには、なかなか満足出来る灯りは行き渡っていないもの。
特に家具を置いた際に出来た隙間などは薄暗くなっている事もしばしばです。ソファなどに寝転んで、本を読んでいる時に、もう少しだけ灯りが欲しいな、と思った事はありませんか?
そんな時やインテリアのワンランクアップにも大活躍してくれるのが、間接照明の存在です。
間接照明こそ、思いきり自分の趣味が生かせる格好のアイテム。遊び心を持って自分好みのライトで部屋を美しく彩ってみましょう。
こちらはソファのサイドを可愛く間接照明でデコレート。ソファの背もたれのトップにも、おしゃれにコーデする事で、シンプルなデザインのソファも一新!
こんな間接照明なら、季節ごとにイメージを変えてみたり、あるいは主照明の灯りを消して、ムーディな雰囲気を楽しんだり。
気軽にチャレンジ出来て、簡単に模様替えを楽しむ事が出来る、おすすめのアイデアです。
5.狭くても諦めない! センスを生かして居心地の良いリビングへ
一人暮らしであれば、誰に気を遣う事もなく、素のままの自分に戻ってリラックス。カップルならば、日中に会えない時間を埋めるための大切な時間を過ごし、家族はみんなが集う憩いの場所に。
家の中のメインの場所であるリビングルームでは、その家によってそれぞれ違う時間が流れているでしょう。
でもきっと、心地良い場所でゆったりとしたリラックスタイムを過ごしたいと思う気持ちは、きっとどこの家でも同じはず。
「我が家のリビングルームは狭いから」「小さ過ぎて、好きなインテリアをトライする事が出来ない」etc・・・。
リビングルームの悩み事がそのサイズである場合、部屋の大きさを変える事は出来ないために、つい諦めモードになる事も。
でもたとえサイズが納得出来ない場合でも、工夫次第でもっとお気に入りの場所に変える事が出来るに違いありません。
ソファのレイアウトや収納法、コーディネートやライトの使い方を見直して、小さな模様替えから始めてみませんか?
今回の記事から真似してみたいヒントがあったら、早速トライしてみて下さいね。
マンションサプリ 編集部 - 2017年06月25日