北欧家具デザイナ-・ブランド一覧【永久保存版】

木材を活かしたナチュラルなテイストが日本の家屋にも馴染みやすい北欧家具、今回は北欧デザイン4大巨匠の逸品を扱う北欧家具ブランドから、コンテンポラリーなアイテムを揃えたプロダクトデザインブランドまで海外のインテリア実例画像も踏まえて一挙にご紹介をいたします♪

北欧家具とは?

北欧デザインとはフィンランド、スウェーデン、デンマ-ク、ノルウェーの北欧諸国から生まれたデザインの総称です。北欧の夏は短く、冬の薄暗くて長い厳しい環境の中で、お家の中で快適に暮らすためのアイデアや想いが北欧家具には感じ取れます。又北欧家具のみならず、marimekko(マリメッコ)をはじめとする明るくカラフルで、時にはユニ-クなデザインが魅力のテキスタイルや機能的でおしゃれなインテリア雑貨達も眺めているだけで幸せな気持ちになります… それでは早速クラシックな〝北欧家具ブランド〟からご紹介いたします。100年以上の時を経ても現代のインテリアにしっくりと馴染む作品の数々。今でも世界で多くの人々に指示され続けています。

Carl Hansen &Son(カール・ハンセン&サン)

カ-ル・ハンセン&サン社は1908年デンマ-クのオーデンセで創業されました。ハウスデザイナ-のHans J.Wegner(ハンス・J・ウェグナー)が1950年に発表した「Ychair(Yチェア)」は世界であまりにも有名な作品です。Hans J.Wegnerは椅子のデザインを追求し、椅子の巨匠として世界中で知られています。ウェグナーの素材への探求心と木材に対する深い愛情によって作り出された沢山の作品はデザイン界における名のある賞を数多く受賞しています。

「CH24 Ychair(Yチェア)」は、Y字の背もたれ部分が名前にもあるように特徴的で、それを囲む緩やかなカ-ブのフレ-ム、そして何より座面はペーパ-コ-ドを熟練した職人が1時間近くかかって編み上げており、適度な弾力性があり、快適な座り心地を実現しています。こうした名作を支え続けているのは100を超す製造工程を忠実に守っている職人の努力である事は言うまでもありません。

中国の明朝時代の美しい椅子に影響を受けて〝チャイナチェアシリ-ズ〟を製作しましたが、その最後の作品となるのが美しく滑らかなフォームと軽やかで圧迫感がないYチェアです。オーク材をフレ-ムに使っているので経年変化に伴い味わい深い飴色へと変化していくのもこの椅子の魅力。生涯を共にする椅子と言える逸品です。

Hans J.Wegner(ハンス・J・ウェグナー)は、13歳で家具職人の見習いとなり、17歳で家具職人のライセンスを得た後、コペンハ-ゲンの美術工芸学校でデザインを勉強しました。椅子の巨匠と呼ばれていますが他にもデスクやコ-ヒ-テ-ブルなどもデザインされています。

カ-ル・ハンセン&サン社からは多数優れたチェア-が発表されていますが、1997年にMorten Gottler(モーテン・グットラ-)がデザインした「CUBA CHAIR(キュ-バチェア)」はフレ-ムはオーク無垢材を使用して、背もたれとシ-ト部分はコットンウェイビングを使用しており使用感は抜群。折り畳みの出来るチェア-になっているので壁に掛けたり、床に立てて収納する事が可能なチェア-なのです。

 

Artek

Artekは1935年にフィンランドを代表する建築家Alvar Aalto (アルヴァ・アアルト)を含む4人の若者によって設立されました。artekは「art」と「technology」の融合の意。テクノロジ-を駆使して創り出されるア-トが名前の由来である様に〝建築をはじめとする都市開発やアート作品を通して、今までにない新しい生活環境を日々の暮らしに提唱する〟をモット-としています。北欧家具らしい自然素材を取り入れた新しい木工加工の技術を開発し、北欧モダンの世界を構築しました。フィンランドの木材を使用し、L-leg(エルレッグ)と呼ばれるアアルトが開発した技法で木材の曲げを施しシンプルで洗練されたフォルムを実現しました。

アルヴァ・アアルトが設計した「壁面棚」です。上下逆にして取り付ける事も可能です。環境保護を提唱しているだけあり傷や汚れがある全ての天然素材を使用しています。木目、節、色合いは少しバラツキがありますがそれも又無垢材の味の1つです。カラ-はバーチ、ホワイト、ブラックの3種類がメインでレッドやグレ-も発売されています。

スツ-ル「No60」はアルヴァ・アアルトの代表作品の一つ。彼が建築設計に携わっていたヴィ-プリ図書館で使用するために作られました。木材を使ったシンプルで無駄のないフォルムのスツ-ルは、1933年に発表されたとは思えぬほど現代のインテリアにもしっくりとくるデザインで、今も尚人気を誇っています。座面との接合部の脚にはもちろん、アアルトが開発した技法で木材の曲げを施してあります。現在は座面のバリエ-ションも3通り、プラスチックフィルムを貼ったlainate(ラミネ-ト)、木目を活かしたbirch(バーチ材)、亜麻仁油と木粉、コルク粉、石灰岩、松ヤニなどを混ぜて乾燥させ、シ-ト状にした素材のlinoleum(リノリウム)があります。カラ-は無色、白、黒、オレンジ、黄色、緑、ターコイズ色のチョイスが可能です。

ホ-ムぺ-ジ(英語) http://www.artek.fi/company 参照

iittala(イッタラ)

フィンランドと言えばiittala(イッタラ)とARABIA(アラビア)が思い浮かぶほど、日本での認知度が高く、現代的な北欧デザインを支えるインテリア雑貨が中心のブランドです。イッタラの創業は1881年、ガラス工場を設立したのがはじまりと言われています。最も有名な製品としては建築家Alvar Aalto (アルヴァ・アアルト)がデザインした「アールトの花瓶」です。

☆「Plektra(プレクトラ)」

ガラス製品や食器のイメ-ジが強いiittalaイッタラですが、北欧家具らしいシンプルなスツ-ルも取り扱っています。オランダのデザイナ-Ineke Hans(イネケ・ハンス)が発表したその名も「Plektra(プレクトラ)」。ギタ-を弾く際に使うピックの形をイメ-ジして製作されたおしゃれなプレクトラは高品質の合板製で積み重ねも出来、多機能。上部に穴が開いているので持ち運びも簡単です。

☆iittala×ISSEY MIYAKE

〝調和のとれたライフスタイル〟をコンセプトに掲げて日本のファッションデザイナーISSEY MIYAKEとコラボレ-トしたコレクション。思わず手に触れてみたくなるような、フォルムと素材が美しい高品質な陶磁器やグラスの数々やデザインのみならず、不等辺五角形をベースに器同士を組み合わせたり、重ねたりと使い手が自由にオ-ガナイズ出来る新しい形の器が魅力的です。

特にプリ-ツや立体折の技を応用して製作された「ジグザグクッションカバ-」は素材の柔らかさが目に見て感じ取られる素晴らしい仕上がりになっています。淡い色合いも又北欧家具にも馴染みやすく、日々の暮らしを彩るラクジュアリ-な生活雑貨です。

 

muuto(ムート)

Peter Bonnen(ピータ-・ボーネン)氏とKristian Byrge(クリスチャン・ビエ)氏の2人によって2006年デンマ-クに創立されたムート。ブランド名の“muuto”はフィンランド語で“変革”や“新鮮な視点”という意味です。トラディショナルなスカンジナビアのデザインの中に新しく斬新でオリジナルな視点が光ります。

最近ヒットし良く知られている製品が、カッティングが柔らかなフェルト素材で作られた「リストア」カラ-もバリエ-ション豊富で日本でも大人気となりました。素材は何とペットボトルのリサイクル。環境に優しいエコ収納バスケットです。見た目からは想像が付かない程しっかりとした丈夫な造りとなっています。こちらはフィンランドのデザインユニットRehtiのメンバ-、Mika Tolvanen(ミカ・トルバネン)がデザインしました。

Boconcept(ボーコンセプト)

1952年デンマ-クで生まれた家具職人ジェン・ア-ソジェとタジェ・モルホルムが家具工場として会社を設立したのがはじまりです。デンマ-クで初めてフレキシブルな家具システムを紹介しました。ユーザ-が各々にアレンジが可能な壁面収納を取り扱った事で一躍有名なインテリアショップに。1976年頃には海外市場への試みを意識し、今では世界各国に260以上の路面店を持つブランドにまで成長しました。現在、世界各国の市場に受け入れられている大きな理由としては適正な価格設定への挑戦があると言われています。

ボ-コンセプトから販売されている繊細でアーバンスタイルなデザインと高級感のあるファブリックが魅力の「Caltonソファ」も人気です。3種類の脚のデザイン、100種類以上のシ-トユニットから好みの色や素材のカスタマイズをする事が可能です。張り地はファブリックとレザ-をミックスして選ぶ事も出来ます。

ホ-ムぺ-ジ(英語) http://www.boconcept.com/ja-jp/boconcept/about-boconcept/the-history 参照

FRITZ HANSEN(フリッツ・ハンセン)

FRITZ HANSEN(フリッツハンセン)社は1872年に貿易ライセンスを取得し、1885年には家具製造会社を創立しました。1950年代は北欧家具の4大巨匠の1人Arne-Emil-Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)が大活躍しました。アルネ・ヤコブセンはデンマ-ク王立芸術アカデミ-に入学し、在学中にカイ・フィスカ-の下で椅子の設計に参加しました。40年代ナチスがデンマ-クを占領しユダヤ人であるアルネ・ヤコブセンはその迫害から逃れる為にスウェ-デンに亡命します。そして50年代に北欧家具のデザインをFRITZ HANSEN(フリッツハンセン)社にてスタ-トさせました。

1952年に発表した「ANT Chair(アントチェア)」は、背もたれと座面を3次元局面の合板で一体成型された世界で最初の椅子。アントチェアは、ヤコブセンが設計した社屋コペンハ-ゲンにある製薬会社NOVO(ノヴォ)社の社員食堂のための椅子だったので、円形のテ-ブルに多くの椅子が配置出来る、軽量で丈夫という条件を満たすため、スチ-ル製で、前脚がぶつからないようにオリジナルは3本脚でした。今も尚販売され続けている名作ですが現在販売されている物は4本脚に変更されています。

ヤコブセンは続いて1995年に「セブンチェア」を発表。かの有名な「エッグチェア」や「スワンチェア」はコペントハ-ゲンにあるSASロイヤルホテルの為にデザインされたと言われています。彼は建築家でもありますので北欧家具の他にも建物の設計から照明やドアノブ、銀食器類などにも関わっています。

 

 NIKARI

1967年Kari Virtanenによって創立さらた“NIKARI”の家具は一部の木材を除いた殆どは周辺の森で伐採した素材を使用し、エネルギーも水力発電を使用するなど地域密着型の製作スタイルを貫いています。線と面で構成されたシンプルで無駄のないフォルムと、素材本来の持ち味を活かしたナチュラルな仕上がり。白壁の多い日本の家屋にもしっくりと馴染みます。

日本ではフィンランドのNIKARI OYを支える主宰カリ・ヴィルタン、ルディ・メルツ両氏に師事していた永野智士が日本国内ライセンスを取得し株式会社永野製作所より生産・販売を行っています。

ホ-ムぺ-ジ(英語) http://nikari.fi/ 参照

Onecollection

1940年に「ペリカンチェア」を発表したデンマ-クの建築家でありデザイナ-、北欧家具の4大巨匠の1人Finn juhl(フィン・ユール)のライセンスを保有し、ほぼ全ての作品を復刻しているブランド。以前はハンセン&ソ-レンセンというブランド名だったのを2007年にOnecollection(ワンコレクション)に変更しています。

「ペリカンチェア」はまるでペリカンが翼を広げたようなフォルムで包み込むような快適で優雅な深めな座面が特徴的です。又丸ッとした木の脚が何とも可愛らしいですね。半世紀以上も前の作品にも関わらず、現代のポップなインテリアにもしっくりと馴染みます。フィン・ユールの作品との出会いをきっかけに北欧家具の魅力にハマってしまう方が多くいらっしゃるんです。

eilersen(アイラ-セン)

創業1895年のアイラ-センは、デンマ-ク出身の馬車の設計者ニールス・アイラ-センが設立した北欧家具ソファ-ブランド。馬車の製造から始まり、移動手段がバスへ変わると、バスやトラックのシ-トの製造を開始。当時の座席は木製でしたが、デンマ-クで初めて座席にクッション性を加えたのがアイラ-セン社でした。その後1940年代からソファを展開し家具に力を注いできました。背中のクッションと座面はフェザ-100パ-セント使用。背板やシ-ト下には高密度のポリウレタンフォームを使い座った時に体がゆっくりと静かに沈んでいく様な心地良さを与えます。

GETAMA

1899年ユトランド半島北部Gedstedでマットレス製造工場として創業されました。当初は海藻を詰物と使用していましたが時代と共に変化し、現在では高い技術のコンテポラリ-デザインを提唱するブランドにまで成長しました。1949年以降に北欧家具の4大巨匠の1人Hans J.Wegner(ハンス・J・ウェグナー)を引き入れ、50年代にデザインされた「GE290シリ-ズ」や「GE258DayBed」「GE259DayBed」はご存知の方も多いと思います。今でも世界各国にコレクタ-が存在しておりユーズドやヴィンテージ商品も出回っています。GETAMAの製品は飽きの来ないシンプルなデザインだけでなく耐久性に優れている事から大学やホテル、レストラン、病院といった公共の施設に多く利用されています。

Berg Furniture(バーグ・ファニチャー)

1974年創業。ソファとリクライニングチェアを専門に手掛けたデンマ-クの老舗ブランド。そのデザイン性や機能性に優れたリクライニングチェアは身をゆだねると、快適なリラックスタイムを堪能出来ます。自分に合わせてシ-トの高さを調節したり、オプションでヘッドレストも追加可能。革の美しい仕上がりを誇るソファは、熟練の職人が丹精込めて仕上げるきめ細やかな手縫いステッチです。都会的でエレガントなデザインと、人間工学から導きだされたタイムレスなフォルムが北欧家具の最先端を感じさせます。ご家庭だけでなく、企業の会議室や重役室のインテリアとしても充分な存在感を発揮します。

Snedkergaarde(スネカルガ-ルデン)

デンマ-クをベ-スに35年以上の歴史がある北欧家具ブランド。代表作品はNanna Dityel(ナナ・ディッツェル)が手掛けた「TRISSEN(トリッセン)」。木製の素材感と鮮やかなファブリックとのコンビネ-ションが絶妙なモダンなワールドはThe〝北欧家具〟の極み。遊び心があって繊細なカーブのフォルムが得意のディッツェル氏、20世紀のデンマ-クのデザイン史を支えた女性で初めてのデザイナ-の1人です。インテリア小物からジュエリ-、テキスタイルの世界でも才能を発揮し大活躍しました。

 

Engelbrechts(エンゲルブレヒト)

1989年にデンマ-クのコペンハーゲンにて設立された北欧家具メ-カ-。エリック・マグネッセンやキャスパ-・サルトといったデザイナ-とコラボレーションして北欧デザインを盛り上げています。中でも1950年代にデンマ-ク人の双子のラスムッセン兄弟によりデザインされた「KEVI(ケビチェア)」を取り扱っている事がエンゲルブレヒトの強みと言えます。ケビチェアは長い時間改良と研究が重ねられ、現在のモデルに到達しました。ケビチェアの為に発明された画期的なホイ-ル構造〝ダブルキャスター〟は今なお世界中のクラシックなオフィスチェアからモダンなプライベートル-ムにも採用され愛されています。

Montana(モンタナ)

1982年、ピ-タ-・J・ラッセンによりデンマ-クで創業されました。モンタナの「モジュ-ルシェルフ」は無駄なスペ-スを作らず隙間にもピッタリ収まり抜群の収納力があります。店舗やオフィスなどにも馴染む、飽きの来ないシンプルなデザイン。ライフスタイルの変化によって自由自在に組み合わせが可能なボックス型収納棚はアレンジも多種多様。壁面収納などもあり、適材適所にお好みのシェルフをチョイス出来ます。近年はAV機器廻りの収納に力を入れていて薄型テレビのケーブルをすっきりさせるユニット、スピ-カ-にフィットするボックス型などアイデアも満載です。

カラ-から創作に臨むだけありバリエ-ションも豊富です。

FREDERICIA(フレデリシア)

1911年に椅子メ-カ-として創業されました。その後経営難に見舞われましたが、1952年に当時CEOであったAndreas Graversen(アンドレアス・グラバ-セン)が北欧家具の4大巨匠の1人Børge Mogensen(ボーエ・モーエンセン)とコラボレーションした作品により業績を回復しました。1955年にはアンドレアス・グラバ-センがFREDERICIAのオーナ-となります。彼はボーエ・モーエンセンを〝気取らず純粋で正直なデザインを作り出せるデザイナ-である〟と手放しに評価していました。

その後ボーエ・モーエンセンがデザインした「スパニッシュチェア」はFREDERCIAのブランドアイコンと言うべき名作となりました。モーエンセンがスペインを訪れた際にインスピレーションを得て邸宅の為にデザインされたのがこの作品のきっかけであったと言われています。何といってもコーヒ-が置けてしまう程のアームの幅の広さが特徴的で革張りの座面は使えば使うほど、個々の心地の良い形に変化していきます。日本でも革物のパーソナルチェアの代表格といえば「スパニッシュチェア」と言っても過言ではない程、男女問わず幅広い年齢層に根強い人気のチェアです。

1997年には北欧デザインの女王Nanna Dityel(ナナ・ディッツェル)がデザインしたTRINIDADチェア(トリニダッドチェア)がFREDERCIAブランドに大きく貢献した事を受けてハウスデザイナ-として任命しました。トロニダ-ド島の透かし彫り細工に影響されて極楽鳥をイメ-ジして製作されました。独特のカ-ブに格子状が加えられたデザインにより、Nanna Dityelの女性らしさや、繊細さを垣間見るデザインに仕上がっています。

FREDERCIAは新進デザイナ-の作品も多く取り扱っており、若手のホープThomas Pedersen(トーマス・ペ-ダ-セン)がデザインした現代版ロッキングチェアと言われる「スティングレイロッキングチェア」はデンマ-クデザイン賞を獲得しています。

ホ-ムぺ-ジ(英語) http://www.fredericia.com/About-us/History/1911-1950.aspx 参照

string(ストリング)

1949年にスウェ-デンの建築家Nils Strinning(ニルス・ストリニング)によってデザインされた壁面収納「string shelf」は、デザイン制のみならず機能的にも優れており1954年にミラノ・トリエンナ-レで金賞を受賞した事をはじめ数々の賞を受賞しています。規格化された複数のパ-ツを組み合わせてつくるモジュ-ル方式を採用したシステム式な北欧家具です。

日本の場合ヨーロッパに比べると、壁面収納を個人で取り付ける文化があまりない為敬遠されがちですが、賃貸住宅などに多く使われている石膏ボ-ドであっても石膏ボ-ド用アンカ-を使用すればある程度の強度を保ち壁面収納を取り付ける事が可能です。フレ-ムの取り付けさえクリア-すればアレンジ多様な棚板を使って幾通りにもおしゃれな収納やデコレ-ションが楽しめますし、奥行きが浅いので日本の限られたスペ-スや隙間収納としてもバッチリフィットします。今や北欧家具を語る上では外せないアイテムです。

 

Gärsnäs(ヤシネス)

1893年にスウェーデンで独自の家具工場を持つブランドとして生まれました。Anna and Dag Klockbyのマネ-ジメントよって Åke Axelsson(オーケ・アクセルソン)らの作品を手掛け成功しました。1960年代から Åke AxelssonはGärsnäsの為に椅子をデザインしました。 そこから伝統を重んじるクラシックなデザインと新進デザイナ-とのコラボレーションによって創り出されるモダンなアイテムを生み出して、継続的な発展のはじまりとなりました。

機能性や耐久性の高さからホテルや美術館、教会など公共施設などにも良く使用され、非常に高い技術を持ったインテリアブランドと言えます。日本では東京国立近代美術館で起用されています。

Källemo

1981年にスウェ-デンのデザイナ-Jonas Bohlin(ヨナス・ボーリン)が発表した「コンクリ-トチェア」は、当時流行であった〝シンプル&機能主義〟の北欧家具業界に衝撃を与えます。彼の作品の魅力は芸術的なアプロ-チと家具デザイナ-としての常識の境界線とを微妙にクロスさせているところです。

現在もユニ-クで新しい感覚の家具を世に発表し続けているブランドKällemo。 マーケティング力や見せかけの仕掛けによって作られたトレンドではなく、本当の意味での〝良質〟とは何かをアーティストと共に追及したいというセンセ-ショナルなブランドポリシ-をメッセージとして打ち出しています。

ASPLUND(アスプルンド)

1990年に設立された北欧家具、インテリア雑貨のセレクトショップとして日本でも良く知られているASPLUNDはタイムレスな魅力、色褪せる事なく長く愛されるものを探し求めて常に商品を提供し続ける事をブランドモット-としています。コンテンポラリーな中にもライフスタイルにすっと溶け込むデザイン、小さくとも最上の快適さを与えてくれる製品を求めています。

J.L.Moller(ジェイエルムラ-)

1944年家具職人でありデザイナ-であるNiels.O.Mollerニールス・O・モラ-によって設立されました。木材をメインにクラシックで伝統的な職人の手仕事と合理的形態が美しく調和したデザインで知られるデンマ-クを代表する北欧家具デザイナ-。ダイニングチェアのブランドとして定着し、機械を駆使して合理化のもとに生み出された製品ではありますが、細かい部分は職人の手作業で仕上げられ、良質な家具として評価を受けています。木材の滑らかな質感と背中にフィットする緩やかな曲線が特徴的なジェイエルムラ-の製品。北欧家具メーカ-の中でも親近感のあるブランドとなっています。

PP Møbler(PPモブラ-)

PPモブラ-は1953年にデンマ-クにて創業。家具職人の兄弟アイナ-・ペダ-センとラース・ペダ-センによって築かれた伝統ある家族経営の家具工房です。高品質なデザインの家具を作り出すという信念と伝統は今も尚受け継ぎ守られています。木材に対する深い愛情と手仕事の質を探求する妥協を許さない姿勢は、工房で働く職人達の誇りと自信に、そして一つひとつの作品に表れています。

又PPモブラ-は1960年頃に北欧家具の4大巨匠の1人ハンス・J・ウェグナーとの共同作業をはじめ、多くの作品をコレクションしており、彼の作品を最も多くこの工房で製造しています。そして現在も尚、数々の名作を世に送り出し続けています。その中でもハンス・J・ウェグナーとの作品の中で最も素晴らしく美しいとされる椅子の王様「The Chair」は1960年代のアメリカ大統領選で、ジョン・F・ケネディとリチャード・ニクソンのテレビ討論会で使用され、アメリカをはじめ一躍世界中の注目をあびる事となりました。人間工学に基づいたアームの絶妙な角度と丸み、背からアームの滑らかなカ-ブと心地よい深い座りごごちは、職人の手作業がなさる技です。現在も仕上げまでの全工程を自社工房で行い「The Chair」はPPモブラ-から生み出されています。

Swedese(スウェデッセ)

1945年にYngve and Jerker EkströmとSven Bertil Sjöqvistとでスウェ-デンで設立されました。公共施設にも多数起用され、スウェ-デンでは良く知られている伝統的な北欧家具の代表ブランドです。彼らの信念は過去60年から何も変わってはいません。北欧独特の伝統性と現代性を軸に、新進デザイナ-によって生み出される未来に向けた美しいデザインを創りだしています。Yngve Ekströmの作品の中で最も有名なものは1956年から製作されている「Lamino armchair(ラミノア-ムチェア)」です。北欧家具デザイン雑誌Sköna Hemで1999年には〝20世紀のベストスウェ-デンの家具デザイン〟として選ばれています

SWEDESEのアイコン的アイテムとなった「Treeコートラック」はその名のとおり木の枝に物を掛ける事の出来る、シンプルで分かり易いオブジェ的な家具。玄関に、お部屋の片隅にポツンと置くだけでも存在感たっぷりで、お部屋のアクセントとして北欧インテリアを盛り上げてくれます。北欧家具の神髄とも言える“木”に敬意を称した作品と言えるでしょう。

Design House Stockholm(デザインハウス・ストックホルム)

1992年デザインハウス・ストックホルム社は当初は北欧デザインの出版社として設立さました。毎年、北欧デザインをベ-スとした60名上の建築家やデザイナ-との幅広いネットワ-クからコレクションを発表しています。中でも機能的で洗練されたコンテンポラリーデザインを商品化する事を得意としており、そのコレクションは照明をはじめ食器・テキスタイル・インテリア雑貨から家具まで多岐に渡っており、北欧インテリアを代表するブランドとして知られています。

メガヒットアイテムとしては人気のデザイナ-Harri Koskinen(ハッリ・コスキネン)による「BLOCK LAMP(ブロックランプ)」です。1998年にミラノ・サロ-ネで発表されたこと作品、日本のインテリア雑誌にも多数回登場しているプロダクトですのでご存知の方も多いと思います。豆電球を分厚いガラスブロックの中に挟むように設置します。まるで氷の中に電球を埋め込んだようなデザインで灯りをともすと柔らかで暖かな光が広がります。照明器具ではなくオブジェと呼ぶのが相応しい作品です。

innovator

Innovatorと言えばス-ツケ-スのイメ-ジが強いブランドかもしれませんが、実は1969年にコペンハ-ゲンで開催された家具フェアに出品した「Stuns(スタンス)」というチェアからInnovatorの歴史は始まっています。コンセプトはシンプルかつ合理的なデザインであって、環境に優しくある事、そして遊び心を忘れないとしています。

ホ-ムぺ-ジ(日本語) https://innovator.gr.jp/item120KIDS_TABLE_100/ 参照

KAY BOJESEN(カイ・ボイスン)

カイ・ボイスンは1910年Georg Jensen(ジョージ・ジェンセン)で働いたのち、コペンハ-ゲンにて銀細工師としての道を歩み始めました。1930年代に入り木に対して特別で活発的なものを見出し、今でも世界中で愛され、親しまれている木製玩具の動物シリ-ズMonkey(サル)、Elephant(ゾウ)を1950年代に発表をして以来、美術工芸のパイオニアとしての地位を確立しました。特にMonkey(サル)は世界各国で爆発的な人気で、お子様の玩具というよりはインテリアのデコレ-ションの一部として良く登場しています。憎めない愛らしい表情と、天然木材で出来たボディ-が自由自在に動くところも魅力の1つです。

ferm Living(ファーム・リビング)

世界で注目されているデンマ-ク生まれのブランドferm Living(ファームリビング)はデザイナ-であるTrine Andersen(トゥリ-ネ・アンデルセン)によって2005年によって設立されました。〝デンマ-クのデザインを愛を込めて〟がコンセプトで彼女自身のライフスタイルに基づいてデザインがなされています。シンプルで自然をモチ-フにした淡いカラーがベースの北欧らしい色使いが特徴的です。可愛らしいパタ-ンやユニ-クなキャラクターなどお子様のお部屋のデコレ-ションにも大活躍です。

北欧家具以外にも、ウォ-ルステッカーやワイヤ-バスケットなどをはじめとする生活雑貨が日本では特に人気のようです。ジオメトリーな柄と淡いカラ-のコンビネ-ションを得意としていてクッションカバ-やブランケットも女性がときめいてしまう様な商品が必ず見つかりますよ。

HAY

洗練されたプロダクトデザインがお好きな方ならがっしりと心を掴まれてしまうブランド“HAY”。2002年Rolf Hay(ロルフ・ヘイ)が設立し、2003年にはケルンフェアでデビュ-を果たしました。1950~60年代のデンマ-クモダンを意識しながらも、常に新しいデザインや素材を取り入れた作品の発表をしています。新進デザイナ-も多数所属し、2005年からはインテリアアクセサリーからステ-ショナリ-やデコレ-ションアイテムなど生活雑貨なども多く扱っています。現代の生活スタイルに合わせた機能性の高いプロダクトが魅力で〝なるほど〟と唸ってしまうアイデア商品も多数展開されています。

 

Normann Copenhagen(ノーマン・コペンハ-ゲン)

1999年にデンマ-クでJan AndersenとPoul Madsenによって設立されたまだ比較的新しいプロダクトデザインブランドです。組み立て式の照明〝norm69〟の発表を皮切りに次々に新しいデザインを発表しています。2009年から北欧家具のジャンルもスタ-トしました。スカンジナビアのテイストが活きたラインアップになっていますので下記のサイトページを是非チェックしてみて下さい。

Normann Copenhagenは欧米のデザインマ-ケットにも高く評価されているプロダクトデザイナ-Karim Rashid(カリムラシッド)を起用しコンテンポラリーな感覚満載のプロダクトを発表し高い評価を得ているブランドでもあります。グラスやギフト等のアクセサリ-商品にも力を入れていて、ユニ-クなプレゼントがみつかりそうですね。

ホ-ムぺ-ジ(英語) http://www.normann-copenhagen.com/ 参照

by Lassen(バイ・ラッセン)

by Lassenはデンマ-クのデザイン会社です。建築家であるLassenbrothers(ラッセン兄弟)を筆頭に何名かのデザイナ-で結成されています。ラッセン兄弟はデンマ-クの建築家として数々の賞を受け、ユニ-クなデザインのプロダクトも発表されています。ラッセン兄弟はア-ティスティックな家庭に誕生し、生まれながらにして建築家になるべく道は決まっていたようなもので環境は整っていました。先のご紹介した北欧家具の4大巨匠の1人、アルネ・ヤコブセンは学生時代、アーティストになりたいとその道を進んでいましたが、クラスメイトであったラッセン兄弟が彼を建築家になるよう説得したというエピソ-ドがあるほどです。

キャンドルホルダ-「Kubus(キュ-ブス)」はインテリア雑誌などでもご覧になった方もいらっしゃると思います。Mogens Lassen(モーエンス・ラッセン)がドイツのデザイン学校バウハウスに影響を受けてこのキュ-ブのフォルムを1962年にデザインしたと言われています。ミニマルなデザインの中に緻密に計算された心地よいフォーム、一度見たら虜になってしまうかも。

ホ-ムぺ-ジ(英語)http://bylassen.com/shop/frontpage.html参照

skagerak(スケアラック) Denmark

1976年にデンマ-クで設立されました。まずskagerakは82年に発表された木製のトレイ「Fionia Tray」がインテリアアクセサリーとしての販売に成功を収め、その後も木材の素材をフルに活かした北欧家具を発表し、屋外利用のスツ-ル「Riviera Sunbed」や「GORG BAR STOOL」といった北欧らしい機能的でミニマルなデザインを得意としています。経年変化を楽しめる木材の家具と手に取り易い価格の生活雑貨でヨーロッパの人々に愛され続けているブランドです。

常に新しい素材にも挑戦をしているブランドですが、メインはチーク材やオーク、レッドシダ-といった木材を中心に製品を創り出しています。木材は全て*FSC認可の物を使用で環境保護を意識した素材のみ採用しています。

*FSCとは:世界規模で木材を生産する森林とその森林から切り出された木材の流通や加工のプロセスを認証する非営利の国際NGO。その認証は、➀森林の環境保全に配慮され➁地域の社会的な利益にかない③経済的にも継続可能なラインこの3ポイントを確認する事で森林管理を推進する事を第一目的としています。

 

louis poulsen(ルイスポールセン)

日本の北欧家具ファンに強い支持を受けている照明ブランドと言えばlouis poulsen(ルイスポ-ルセン)。ルイスポ-ルセン社は1874年にデンマ-クで設立されました。1925年から26年にかけてPoul Henningsen(ポール・ヘニングセン)との共同でコペンハ-ゲンのフォ-ラム展示会場の照明デザインの契約を取得したところからルイスポ-ルセンの輝かしい、照明器具のパイオニアブランドとしてのキャリアがはじまっています。

3枚シェ-ドで光を拡散・反射させるランプ、“対数螺旋”という独特なカ-ブを描いています。巻き貝のカーブを応用していると言われている作品で、シェ-ドの一枚一枚が滑らかな曲線を描いています。その名は「PH5」、Poul のPとHenningsenのHから名付けられています。1つだけダイニングテ-ブルに低めに吊るせば、柔らかく、目に優しい光がお部屋に穏やかな黄昏時の雰囲気を作ってくれます。

 

Menu

1979年にデンマ-クで当初はギフトアイテムやテーブルウエアのブランドとして設立されました。彼らのフィロソフィ-は「シンプル」で困惑の少ない、少しだけ朝の目覚めの良い、より良い世界にしたいというメッセ-ジを掲げています。多くの優れたデザイナ-とコラボレーションして美しいデイリ-グッズやデコレ-ションアイテムを世に送り出していきたいと考えています。北欧をはじめ、ヨーロッパ各国にショップを持ちシンプルであって実用的な商品を販売しています。設立当時からデンマ-クの王室御用達ブランドとして君主し高い品質は世界的からも高い評価を得ています。

House Doctor(ハウスドクタ-)

2001年と比較的新しく北欧より誕生したブランドHouse Doctor(ハウスドクタ-)は、北欧家具だけでなく、照明やウォールアートなどのインテリア雑貨も豊富なブランドです。ヨーロッパ全域で積極的なマ-ケティングを行い、オンラインショップからもカラフルでポップなおしゃれな雑貨が購入可能です。北欧家具にマッチするようなWallデコレ-ション用のポスタ-、時計、照明などお気に入りのインテリア雑貨が見つかります。

Kvadrat(クヴァドラ)

Kvadrat(クヴァドラ)は、デンマ-クのテキスタイルメ-カ-です。今回ご紹介をした有名なデザイナ-や多くの北欧アーティスト、建築家達が傑作を生み出す素材としてKvadratのテキスタイルで製品を創り出しています。

Svenskt Tenn(スヴェンスク・テン)

Svenskt Tenn(スヴェンスク・テン)は1924年ストックホルムで設立されました。クッションカバ-やカ-テンのみならず、ソファや壁紙などのカラフルなテキスタイルも多数商品展開しています。リビングル-ムがパッと華やぐどちらかと言えば派手なファブリックをソファカバ-としてデコレ-ションすれば明るくてインパクト大なオリジナルなお部屋に仕上がります。Svenskt Tennのファブリックをインテリアとしてふんだんに取り入れれば、待ち遠しい春を身近に感じられますね。

Brdr. Petersens Postermøbelfabrik(ブラザ-ペタ-センズ ポルスタ-モーブルファブリック)

1973年にデンマ-クの田舎町のファームハウスに双子のEgon&Erling Petersen兄弟が創業しました。1980年代半ば以降の事業の主要部分は、著名なデンマ-クの家具ブランドの椅子張りを手掛けていました。その経験を活かし2011年にペタ-セン兄弟は独自でデンマ-クのクラッシクデザイン復刻ブランドを立ち上げました。まずは Vilhelm Lauritzenによってデザインされた「the Radio House Sofa」 やNanna & Jørgen DitzelやIb Kofod-Larsenらによる名作家具の復刻をスタ-ト。今でも尚、殆どの工程を手作業で行い美しい名作椅子を世に送り出しています。

- 2018年02月14日