マンションアナリスト ”武内修二氏”が語る「素人におすすめ!マンション購入のコツ」とは?

人生の中で最も大きな買物とも言えるマンション購入。
多大な金額を要するため、絶対に失敗したくないものです。しかし実際に購入するとなると、物件を選ぶポイントや注意点など数多くの疑問点が浮かんでくることでしょう。

そこで今回は、素人でもこれさえ抑えれば大丈夫!マンション購入の際のチェックポイントを、”日本一マンション・チラシを読んでいる男”として、10年間で4,500枚以上のマンション・チラシを”読破”している、長寿ブログ「マンション・チラシの定点観測」の管理人にして一級建築士の武内修二氏にインタビューをしました。

マンションアナリストが選んだ、物件へのこだわりとは?

アナリスト「マンション選びは立地が大切」と話すマンションアナリスト、武内氏の住まいはどのようにして選んだのか気になるところ。

—これまでたくさんのマンションを見てきたと思いますが、武内氏が実際に家を決める際にこだわったことはありますか?

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「こだわった点は4つあります。優先順位の高い順にいうと、まずは花粉症に優しい地域であらねばならないということです。今は、50代後半なんですけど、20歳くらいから花粉症だったので、花粉症に悩まされないような地域を探しました。」

—では、花粉症を軽減するため、どのように地域を探したのでしょうか?

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「東京だと高尾は自然が多い分、杉花粉も多いので高尾から遠い所、かといって千葉に近すぎてもダメですね。なので、山林から遠く海に近いところを選びました。」

—なるほど。住む地域から工夫することは大切なポイントですね。では、次のこだわりは何でしょうか。

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「2つ目のこだわりは、平坦な街です。坂が多いと自転車に乗るときや、年を重ねてからが大変。過去に2回、坂がある場所に住んだことあるのですが、下り坂はラクでも、上り坂はとても辛かったです。」

—購入後は長く住むことになる場所ですから、そういった環境も大切ですね。

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「3つめのこだわりは、通勤通学にラクな場所だということ。具体的には、勤務先への所要時間や乗り換え、車内の混雑度、終電の時間、電車のトラブルが起こったときの代替ルートの有無などがあります。」

—東京だと、電車通勤をする人が多いので、そういった移動の快適さも日常の生活に大きく影響しますよね。
では、最後に4つ目のこだわりとはなんでしょうか。

20150417180614「4つ目は、駅に近すぎないことです。駅近を好む人もいますが、実際には、電車の騒音や振動の問題や、商業施設が近いためゴミゴミするといった難点もあります。ですので、駅から徒歩8〜10分程度がいいと思います。チラシなどに記載されている徒歩◯分というのは、横断歩道や踏切の待ち時間などは考慮されていないので、実際に現地を確認することも大事です。」

以上4つが、武内氏が実践したマンション選びへのこだわりです。その中で最もこだわったのが花粉症に優しい場所とは、驚きです。言い換えれば、マンション選びのこだわりは、十人十色なのかもしれないということです。

とはいっても、購入までの流れや物件の注意すべきポイントなど、基本となるポイントはあります。
そこで、武内氏が考えるマンション選びの5ステップを教えていただきました。

素人でも失敗しないマンション選びの5ステップ

5ステップ初めてのマンション購入の際、どんなことを考慮してマンション選びをしていいのか分からない場合が多いでしょう。そんなときに役立つマンション選びの5ステップがこちら。

STEP1: 住みたいエリアを決める

まずは、通勤・通学の場所や、周辺環境を考慮してマンションを購入したいエリアを決めます。

その際にランキングサイトを活用すると、様々な情報を得ることができます。なかでも武内氏の一押しは、goo住宅・不動産やSUUMOの行政区別子育てサポート&教育環境徹底リサーチというサイトなのだそうです。
goo住宅・不動産は、全国の駅や沿線、エリア別に、新築・中古マンションなどのランキングを調べることができます。
お子さんがいる場合は、SUUMOのサイトを活用し、保育料の確認や図書館の場所などを検索できるため、子どもに良い環境を選ぶのに役立ちます。

住む場所にこだわりが少ない人は、生活ガイド.comを使って、全国の自治体の公共料金や助成金、その他の行政的なサービスを調べて、経済的なエリアを選ぶのもオススメです。

STEP2: 具体的な物件を10件選ぶ

住みたいエリアを決めたら、「SUUMO」や「Yahoo!不動産」、「HOME’S」などの物件情報サイトを利用して、エリア内で気になる物件をまずは10件ほどピックアップしていきましょう。

初めてマンション購入をする方やマンションをじっくり選ぶ時間のない方は、大手不動産から探し始めるのが良いとのこと。

「大手不動産は高いから避けたい」「時間がかかってもいいから、中小の不動産会社の物件」という人もいますが、素人が中小の不動産で掘り出し物を見つけ出すのは至難の技
しかも、大手だと何か建物に不具合が生じた際、会社のブランド力を守るためにしっかりとしたサポートをしてくれる可能性が高い。価格の高さはそういった問題が起きたときへの保険として割り切ることも必要なのだそうです。

マンション購入は高額なお金が動くため、少しでも安く抑えられたら嬉しいですが、大きな買い物だからこそ、信頼をお金で買うことも必要だということです。

STEP3: 口コミを元に、10件から5件へ

STEP3では、ネットの口コミ情報を使って、気になる物件を10件から5件まで絞り込みます。

武内氏が紹介するオススメの口コミ情報サイトは、不動産の2ちゃんねる版とも呼べるほどの情報がある、マンションコミュニティです。
マンション周辺の環境を把握できるはもちろんのこと、新築マンションの契約者が集まったスレ(掲示板)もあるため、入居予定者がなぜこの物件を選んだのかといった情報を得ることができます

匿名投稿方式なので、本音情報を得られやすいのですが、販売サイドの“工作員”の投稿も多いので注意が必要だそうです。

STEP4: 資料請求をして、5件から3件へ

STEP3で5件に絞り込んだら、いよいよ資料請求です。資料請求する場合は、SUUMOがオススメだそうです。

では、5つの物件からどのような視点で候補を3件に絞り込むのでしょうか。それには、以下の6つの視点が大切とのこと。

①音(エレベーター・階段の近くから避ける)
②熱(最上階の一つ下で、両隣を住戸に挟まれていると夏涼しく冬暖かい)
③光(南向き)
④風(高層階で周りに建物がないのがベスト)
⑤視線(外からの視線、エレベーターを降りたときの視線を避ける)
※一階の庭付き物件は、歩行者の視線が気になるほか、上層階からゴミが落ちてくることがある。庭が欲しいなら公園の近くの物件を選ぶという選択肢もあり。
⑥臭気(ゴミ出し場から離れている)

当たり前なことかもしれませんが、快適な生活環境を得るためにこれら6つのポイントは外せません。

STEP5: 周辺環境を確認し、1つの物件に決める

これまでのステップで厳選した3つの物件を見に行きます。しかし、実際に不動産会社に見学を申し込むのはまだです。まずは自分の目で現地周辺の状況を確認しましょう

「3件まで絞ったのだから全部見学に行き、営業マンから直接話を聞いた方がいい」と考えるのは、まだ早いのだとか。その理由は、営業トークに飲み込まれてしまうからだそうです。さらに、その営業マンから繰り広げられる話には、マンションの良い点ばかりが挙げられ、本当に知りたい情報は埋もれてしまうのだとか。

そうならないためにも、まずは自分の目と耳で現地を確かめることや、実際の通勤時間帯にマンションから会社までの電車の混み具合などをチェックすることなどが重要です。

そうしてマンションを1つに絞った時点で、初めて不動産会社に連絡します。

このように1から5までのステップを踏めば、それぞれの段階で自然と自分の求めている物件が分かるので、候補を一つに絞ることができるでしょう。

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- 2016年02月02日