東京23区 中古マンション相場 上昇率ランキング(2019年)

東京23区 中古マンション相場 上昇率ランキング 2019年7月中古マンション購入を検討する際に、やっぱり気になるのが検討エリアの資産性ですね。
資産性を表す指標の一つとして、直近のエリア相場の「上昇率」や「単価」が挙げられます。

そこで、今回のマンションサプリでは、東京23区の区ごとのエリア相場(㎡単価)について、2019年7月の月間相場が2018年7月の月間相場と比べて、どう変動したかを調べてみました。

調査概要

調査対象としたデータは、マンションマーケットが保有する相場情報のうち、駅徒歩10分(800m)圏内にある、2007年から2009年に分譲された(築年数 約10〜12年の)中古マンションです。

2007年から2009年に分譲された中古マンションであれば、中古マンションとしての取引実績も蓄積されているため、比較的安定した相場データが想定されます。

調査対象
対象データ:マンション相場情報サイト「マンションマーケット」保有データ
対象エリア:東京23区
対象物件:2007年から2009年築の分譲マンションで、駅徒歩10分(800m)圏内に存在する中古マンション
対象期間:2019年7月と2018年7月の月間エリア相場(㎡単価)

調査結果

23区中古マンション相場 上昇率ランキング(2019年7月度)

上昇率1位〜3位

結果は、第1位 渋谷区(+6.09%)、第2位 足立区(+3.84%)、第3位 千代田区(+3.54%)でした。

東京23区の上昇率

東京23区全体としては、平均1.67%のプラス傾向です。

2007年〜2009年当時に分譲されたマンションのグレードや規模感などの個別要因により、一概に不動産情勢を語るのは難しいものですが、東京23区のプラス上昇率の主な要因として

  • 日本経済の景気拡大
  • インバウンドの増加
  • 共働き家庭の増加による、職住近接可能な都心エリアの人気

などが、一般的に想像されるところでしょう。

上位3区の上昇要因

それでは、第1位〜第3位の区について、エリア相場上昇の要因を考えてみましょう。

第1位:渋谷区

今回の調査で、+6.09%と最も大幅な上昇を見せたのが、渋谷区です。
(2017年7月地点から2018年7月地点の上昇率は+1.37%でした。)

渋谷区は、再開発の期待値が、取引の現場感レベルで織り込まれつつあります。
特に道玄坂エリア近辺など、商業地を中心に容積緩和が期待できることから、築古マンションの取引相場が堅調です。

今回のランキングの築10年前後のマンション相場にも、それらが追い風になり、驚異的な上昇率につながったのではないでしょうか。

第2位:足立区

2017年7月地点から2018年7月地点の上昇率が+0.57%だった足立区ですが、今回は+3.84%と大躍進です。
上位ランキングのうち、第2位に足立区がランクインしたことに意外性を感じた方は多いと思います。

足立区といえば、昔から”治安が悪い”といった、あまり良くないイメージが流布されていますが、近年ではその汚名を返上すべく、犯罪率を下げる取り組みや住みやすい街づくりに、区が積極的に取り組んでいる特徴があります。

上昇率の直接的な要因としては、東京メトロ千代田線の延伸により、北綾瀬駅の拡張、始発駅化が始まり、多くのデベロッパーが新築分譲マンションの企画・開発に乗り出していることが、今回のランキングを押し上げる結果につながっていると推測されます。

3位:千代田区

都心3区のうち中央区・港区がともに1%台の上昇率のなか、千代田区だけが+3.54%という好調ぶりです。

千代田区に関しては、番町~麹町を中心とした一等地をまず思い浮かべますが、千代田区神田エリアでも、実は新規の再開発の計画が続々と始まっています。

マンション供給においても、千代田区の行政サービスや教育環境の良さを背景に、千代田区神田エリアのマンション開発が盛んになっており、今回のランキングについても、それらの要因が千代田区を上位に押しやったものと考えられるでしょう。

都心3区の動向

第3位にランクインした千代田区以外の都心3区、中央区(14位)・港区(17位)について、下位となった要因は何でしょうか。
この2区については、2019年以降に計画されている超高層マンションの戸数が突出していることが、特徴として挙げられます。

港区 :38棟14,478戸
中央区:14棟12,298戸
株式会社不動産経済研究所プレスリリース(超高層マンション動向 2019年

不動の人気があるエリアでも、これだけの供給が予定されていると、今後の中古マンション相場に与える影響は少ないくないと想像されます。

まとめ

昨年2018年7月地点における東京23区全体の月間相場上昇率は(2017年7月地点から)+1.37%であり、2019年7月地点における東京23区全体の月間相場上昇率は(2018年7月地点から)平均+1.67%と続伸しました。

2018年7月地点の渋谷区(23位・+0.16%)、足立区(21位・+0.57%)、台東区(20位・+0.70%)などの下位エリアが、大幅に上位にランキングされることにより、全体の相場上昇を押し上げたようです。その要因としては、各エリアの大型開発への期待値があるものと推測されます。

- 2019年10月24日