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気になる、みんなの不動産購入事情を調べてみた(2015年)

自己居住用のマンションや一戸建てといった不動産を購入しようと思った際、自身の希望はもちろんの事、他人の不動産購入事情も気になるところですよね。 そこで本日は、国土交通省住宅局が発表している不動産市場動向調査報告書を基に、都市圏の不動産購入事情を調べてまとめてみました。 なお、この調査では対象不動産の種類を以下の6種類に分類し、それぞれの住宅取得者の傾向や属性をまとめています。

【取得住宅の種類】

  • ①注文住宅(新築)
  • ②建売戸建て(新築)
  • ③分譲マンション(新築)
  • ④中古戸建
  • ⑤中古マンション

では、早速調査結果を見てみましょう。
※この調査は平成24年度中に住替えを行った首都圏・中京圏・近畿圏居住者を主な対象者としています。

1. 比較検討した住宅の種類は??

まずは、購入した住宅と比較検討した住宅の種類差から。
報告書の内容を見ると、新築戸建を購入した人は新築戸建を、中古マンションは中古マンションを、といった風に購入した住宅と同じ種類の住宅を比較検討していたようです。 『新築戸建』という似たような種類でも、建売と注文住宅ではそれほど比較検討の対象となっておらず、最初からはっきりと希望が分かれている事は興味深い結果だと言えます。

不動産市場動向調査報告書1
※国土交通省住宅局発表の不動産市場動向調査報告書から抜粋

2. 住宅の選択理由は??

不動産市場動向調査報告書2
※国土交通省住宅局発表の不動産市場動向調査報告書から抜粋

次はどうしてその種類の住宅を選んだのか、という内容についてです。
当然と言えるかもしれませんが、戸建を選んだ人はやはり『戸建だったから』という理由が多く、新築を選んだ人は『新築だったから』という理由が多いようです。 ただ、中古マンション・中古戸建については『価格が適切だったから』という価格面の理由がトップに来ていますね。
中古住宅を選んだ方の中には、新築物件は中古物件に比べてリセールバリューが低いからと考える方もいるようですが、 近年では不動産価格の上昇が続いており物件によっては新築時よりも高値で売却できる可能性も0ではない・・・かも?(購入から十数年も経過するとまず難しいですが・・)

3. 住宅に関する情報収集方法は??

不動産市場動向調査報告書3
※国土交通省住宅局発表の不動産市場動向調査報告書から抜粋

続いては、住宅購入にあたって用いた情報収集方法について。
報告書を見ると、中古マンション・中古戸建は不動産会社で情報収集を行った割合が約6割にものぼる一方で、インターネットを利用したと回答している人の割合は3割程度となっています。 それに比べ建売新築戸建・新築マンションについては、不動産会社を利用する割合が減りインターネット利用や折り込み広告利用の割合がぐっと増えています。 これは新築住宅については一般の不動産仲介会社では取り扱えないケースが多い事も一つの理由であると思います。 しかし、中古住宅の情報収集におけるインターネット利用割合の低さは少し意外でした。

4. 建築時期および住宅取得回数は??

不動産市場動向調査報告書4
※国土交通省住宅局発表の不動産市場動向調査報告書から抜粋

さて、次は取得した住宅の築年数と、今回が何度目の住宅取得になるかという内容です。 築年数の事項については必然的に中古住宅限定のアンケート結果となります。
結果を見ると、平成7年~平成16年の間に完成した中古マンション・戸建を取得した方の割合が最も多いようです。 続いて昭和60年~平成6年の間に完成した住宅となっていますね。平均を計算するとマンションが築後20.2年、戸建は築後17.2年となります。
マンションで言えば、現時点で築後20年前後のマンションはそれ以前のものに比べオートロック等のセキュリティ面が充実してきている時期です。 また、新耐震基準であることやリノベーションを施すのに丁度よい築年数になってきている事なども理由としてあるでしょうか。 ちなみに、近年のリノベーション市場拡大も影響しているのか、昭和40年~49年に完成した古いマンションを取得している人も1割近くいるようです。
住宅の取得回数については、『これが初めて』と回答した人の割合が全ての種類の住宅で約8割となっており、2度目以上と答えた人は2割程度となっています。 やはり不動産購入は最も高額な買い物の一つですから、簡単に何度も行えるものではありませんね。

5. 通勤時間および住替え前の居住地は??

続きまして住宅取得による通勤時間の変化と、住宅取得前の居住地について。
通勤時間については、中古・新築どちらの戸建においても通勤時間が以前よりも長くなったという結果であるのに対し、新築および中古マンションでは通勤時間が以前よりも短縮したという興味深い結果が出ています。 マンションは利便性重視、戸建は環境重視という考える方が多いと言えるでしょうか。

不動産市場動向調査報告書5
※国土交通省住宅局発表の不動産市場動向調査報告書から抜粋

住替え前の居住地については、戸建のほうが以前と同じ市区町村内で住宅を取得する傾向が強く、マンションは以前の住居地域に拘らずに取得するという結果が出ています。 住み慣れた街でマイホーム取得の戸建派、環境の変化を厭わないマンション派という事でしょうか。

6. 世帯主の年齢は??

次に世帯主の年齢を見てみます。 平均年齢では建売新築戸建を購入した世帯の世帯主平均年齢が全体で最も若い39.3歳、最も世帯主平均年齢の高い中古マンション取得の世帯主平均年齢が45.1歳という結果になっています。

不動産市場動向調査報告書6
※国土交通省住宅局発表の不動産市場動向調査報告書から抜粋

また、取得者の年齢を一次取得者(初めての取得)と二次取得者(2回目以上の取得)に分けてみると、一次取得者では新築の3種類おいて世帯主平均年齢が約38歳、 中古は41歳~42歳となっています。二次取得者に目を向けると、新築建売戸建のみ平均年齢が46.6歳ですが、その他の種類については52歳~57歳と、ぐっと平均年齢が上がるという結果が出ています。

7. 居住人数と世帯年収は??

最後は居住人数と世帯年収を見てみましょう。 居住人数については戸建が3.4人~3.6人、マンションが2.8人~3.2人となっています。 戸建のほうが居住人数が多い点については、やはり戸建は面積を広く取る事が出来るため子供のいる世帯や2世帯希望者に人気がある結果だと言えるでしょうか。

不動産市場動向調査報告書7
※国土交通省住宅局発表の不動産市場動向調査報告書から抜粋

世帯年収に目を向けると、世帯の平均年収は新築住宅を取得した世帯のほうが中古住宅を取得した世帯よりも総じて高いという結果が出ています。 これは中古住宅を取得した人の理由として価格面の理由が多かった事にも繋がっていると言えますね。 各住宅種類の中で最も世帯平均年収の高いものは新築分譲マンションで689万円となっており、世帯平均年収の最も低い中古戸建とは100万円以上の世帯平均年収差があるという結果になっています。

以上、国土交通省住宅局が発表した不動産市場動向調査報告書を基に都市圏の不動産購入事情をご紹介させていただきました。 取得する物件の種類によって、購入者の要素や環境が異なっている事は非常に興味深い結果だと思います。

もし、どの種類の住宅を購入するか迷っている方がいらっしゃいましたら、上記の結果を基に自身のライフプランと照らし合わせて考えてみるのも良いかもしれませんね。 是非参考にしてみてください。

中古マンション購入に掛かる費用や手続きの流れについて知りたい方は下記のページをご参照ください。
中古マンション購入の流れと注意点、費用の目安などについて

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