マンションを購入する時、「なるべく自分たちの理想通りの部屋に住みたい!」とは思いつつも、 予算の都合や住むエリア、生活の便などを考えると、マンション選びはある程度選択肢が限られてきますよね。 予算には納まるけれど間取りがイマイチだったり、立地はいいけれど設備が使いにくかったり…。 なかなか100%満足できるマンションを探すのは難しいかもしれません。
しかし、理想の暮らしをあきらめる必要はありません!
購入したマンションをリフォームしたり、DIYや部屋のレイアウト、収納方法などを工夫することで、自分たちの住みやすい環境を作っていくという方法があります。
今回お話をお伺いしたのは、人気ブログ「おうちマニア」を運営されているmomonさん。
兵庫県でWEBデザインの仕事をしながら、ご主人と保育園に通う娘さんと3人で、70㎡のマンションに暮らしているとのこと。
ブログに登場するご自宅は、小さなお子さんがいる家とは思えないほど大人っぽくすっきりとした空間で、雑誌やWEBサイトなどにも多数取り上げられています。
6年前に購入した築浅マンションの間取りをリフォームして変えたり、壁紙を代えたり、DIYで机を手づくりしたり…。
さまざまな工夫を凝らした暮らしのアイデアに、「参考になります」と読者がメッセージをくれることもあるそうです。
「ブログを始めたきっかけは、以前から部屋のインテリアにまめに手を加えていたので、 どうせなら変わっていく部屋の様子をブログにアップして、1年後に振り返ったら楽しいかなと思ったのがきっかけです。 ブログを始めてもうすぐ1年半が経ちますが、当初と今で、部屋の様子は全然違いますね。部屋の中に個性がだいぶ出てきたと思います」
― 昔から、インテリアなどに興味はあったのでしょうか。
「インテリア自体は小・中学生の頃から好きだったのですが、DIYをはじめたのは大学生の頃です。
芸術系の大学で学んでいたこともあり、ものづくりをする生活が普通でした。
自宅で使うものも『自分で作った方が買うより速くて安いな』と考えるようになり、工具なども家に揃っていたので、
ちょっとしたものなら買わずに自分でペイントしたり組み立てたりして、作るようになりました。
ただ、独身時代は賃貸マンションに住んでいたので、壁に穴をあけたりすることはできず、
部屋もあまり広くなかったので、DIYや家具などを組み立てる場所がなく、やれることに制限はありましたね」
― 結婚を機に、マンションを購入することになったそうですが、現在のマンションにした決め手は何だったのでしょうか。
「将来的に子どもを持つことを想定していたので、70㎡前後の2LDK~3LDKくらいの部屋がいいなと考えていました。
あとは、住む街を先に決めていたので、市内のマンションをいくつか内見し、予算と部屋の広さなどを考慮して決めました。
現在のマンションにした決め手は、マンションの前に他のマンションやビルなどの高い建物が一切なく南側が開けていて、他に見たマンションと比べて開放感があったことです」
― 購入後、どのようなリノベーションをしたのですか?
「特に家族で過ごす時間が長いリビングは、広めでのんびりした空間にしたいなと考えていて、もしそういう間取りの部屋でないなら、購入後にリフォームしようかなと考えていました。
結果として、LDKに隣接していた和室をなくし、21.5畳のLDKにリフォームしました。
和室は賃貸の時にもあったのですが有効活用できておらず、洋室のような使い方をしていたので、思い切って無くしてしまおうと考えました」
― リノベーションしてリビングを広くした結果、暮らしやすくなりましたか。
「はい。現在はリビングが家族団らんの場や娘のキッズスペース、私のワークスペースとしてなど、さまざまな機能を持つ空間になっています。
他に洋室が2つあるのですが、家の中ではリビングにいることが多いので、ひとつの空間で完結できるようになりよかったです。
部屋が広いと、使うエアコンもひとつでいいですし(笑)。
将来的には今のキッズスペースを、娘の勉強机と私のワークスペースにできたらと考えています」
― 実際にリフォームしてみていかがでしたか。
「洗面所の蛇口が壊れ、最初は蛇口だけ取り換えようと思ったのですが、 知り合いのリフォーム会社の方に聞いたら、洗面所をフルリフォームするのとあまり金額が変わらなかったのでお願いしました。 もともと、洗面所の設備が昔っぽいつくりだったので、リフォームしたことで使いやすくなりました」
― 今後も、部屋の中でリフォームしたい箇所などはあるのでしょうか。 また、部屋のリフォームをする時には、どのようなことに気をつけているのでしょうか。
「マンションを購入してから6年目に入り、築10年以上経ってきて劣化している部分も多いので、お風呂、トイレ、キッチンはリフォームしたいです! でもすぐにはリフォームできないので、トイレは自分でペイントしたりして楽しんでいます。
中古マンションの場合、注文住宅のように自分たちで選んだ設備ではないので、少しでも理想の空間に近づけられたらいいなと思っています。
リフォームをする時は、したあとで後悔しないように、数年後など先々のことまで考えるようにしています。
あとから“もっとこうしとけばよかった“と思わないように、そこは気をつけていますね。
また、寝室などには貼って剥がせるタイプの壁紙を使っています。飽きっぽいので、自由に変えられるアイテムも活用しています。
直近では、キッズスペースの壁紙を変えたいなと考えています」
― おしゃれな暮らしを実現されているmomonさんですが、部屋をリフォームする際に参考にしたものなどはありますか。
「部屋をリフォームするにあたっては、好きなブロガーさんのインテリアや、洗面台をリフォームする時にはショールームにいくつか足を運んで、参考にしました」
― 部屋全体で、意識しているテーマなどはあるのでしょうか。
「濃い色の木材に、アイアン(鉄製家具)などを使った、どちらかというと男性的なかっこいい要素に、ちょっとナチュラルテイストを加えたような部屋を意識しています。 ただ、あまりやりすぎると主人に怒られるので(笑)生活する上で不便のない程度に部屋づくりを楽しんでいます。」
momonさんは現在も、部屋のリフォーム以外に模様替えや収納の見直しなどをまめに行い、忙しい中でも家の中をより生活しやすい空間にすべく工夫しているそう。
― 快適に暮らすために、心がけていることはありますか。
「この場所にこれがあると使いにくいな…など、生活していて“不便だな”と思ったら、なるべくその時に解決策を考えて行動に移すようにしています。
後回しにすると忘れてしまうことが多いので。
あとは、雑誌やWEBで収納方法などを見て、気軽に真似できそうなものは取り入れるようにします。
そのままではなく、自分の家にハマるようにアレンジして取り入れることが多いです。
また、部屋の中で使うものは、壁紙屋本舗や、
近所のホームセンター、100均などで購入することが多いです。なるべく予算をかけず、プチプラアイテムで工夫する方法を考えています」
「賃貸に住んでいた時は原状復帰させる必要があったので、壁に大きな釘を打ったりできなかったのですが、 今は部屋の中を自由に好みのテイストにできますし、ペイントしたり間取りを変えたりすることができ、個性が出しやすくなりました。 リノベ雑誌などを見ていても、『これってマンション!?』みたいな部屋も多いなと感じます。
中古マンションの場合、部屋の中をオリジナルの空間にしやすいのが魅力だと思います。 新築はどれもピカピカで、手を加えるのはもったいないと感じてしまいますが、それに比べて中古だと、気軽に手をくわえやすように思います。 また新築より割安の価格で購入できる事が多いので、その浮いた予算を使って、自分好みにリフォームしてみるのも楽しいかと思います。」
リノベーションやDIYなどによって、空間を自由に変えていけるのは中古マンションだからこそできること。
間取りや設備などが理想通りでなくても「自分たちで理想の空間を作っていく」という方法があることを知っておくことで、マンション選びの選択肢も広がるのではないでしょうか。
おうちマニア https://ouchimania.blog.jp/
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