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気になる、みんなの不動産購入事情を調べてみた(2016年)

不動産を買う際には、多くのお金がかかります。また、一度購入した不動産には、長期間にわたって暮らす可能性もあります。 そのため、不動産購入は慎重に行いたいものです。
そこで、不動産の種類ごとにどのような人が買っているのかなど、特徴を把握してみましょう。 参考として、国土交通省の住宅局がまとめている報告書を活用します。報告書では、住宅の種類が以下の5つに分類されています。

【取得住宅の分類】

  • ①注文住宅
  • ②分譲住宅
  • ③中古住宅
  • ④民間賃貸住宅
  • ⑤リフォーム住宅

では、分類を踏まえながら、報告書の内容を見てみましょう。

どの種類の住宅を比較したか?

比較検討した住宅
※国土交通省住宅局発表の不動産市場動向調査報告書から抜粋

まず、注文住宅を取得した人は、戸建てを中心に比較していることがわかります。 マンションよりも戸建てを好む人が多い傾向がわかります。また、分譲住宅を購入した世帯では、注文住宅との比較が多いことも読み取れます。
いっぽう、中古マンションを購入した人は、中古マンションのほかに分譲マンションと比較した割合が高いといえます。 このことは、中古マンション購入者が、取得する住宅の種類としてマンションを主として検討している点を表しています。

なぜ今の住宅を選んだのか?

さまざまな条件を比較した上で、最終的に選んだのが今の住宅です。では、どのようにしていまの住宅を選んだ人が多いのかを知っておきましょう。

住宅選択の理由
※国土交通省住宅局発表の不動産市場動向調査報告書から抜粋

まず、注文住宅についてはやはりというべきか、メーカーに対する信頼がもっとも高い割合となっています。 分譲ではなくわざわざ注文するくらいなので、メーカーに対する気体度も高いといえます。
また、新築の分譲住宅では、新築であることと、戸建てであることが高い割合です。このことから、自分たちが初めて住む戸建ての購入を希望したことがわかります。
いっぽう、新築でも分譲マンションだと立地環境が上位に上がってきます。立地環境が良いエリアの不動産はどうしても価格が高くなりやすいです。 そのため、立地を優先した結果として戸建てよりも価格が抑えられるマンションに落ち着いたとも考えられます。
さらに、中古の住宅を購入した人は、価格を重視したことがわかります。 中古住宅は中古であるがゆえに、好立地だったり、床面積の広い戸建てだったりといったケースでも、比較的料金が控えめになりやすいです。 そのため、予算も考え合わせながら住宅を選び、中古物件に落ち着くケースがみられます。

景気が与えた影響度は?

高額の出費となる不動産購入では、経済状況に応じて選択が変化する可能性があります。 そこで、住宅局の調査では景気が住宅購入に与えた影響についても示されています。はたしてどのような影響がみられているのか確認してみましょう。

経済的要因の影響
※国土交通省住宅局発表の不動産市場動向調査報告書から抜粋

今回の調査では、度の種類の住宅を購入した人も、平均すれば景気の状況などが不動産購入にややプラスにはたらいたとのデータが出ています。 ただし、前年度の調査と比べるとプラス幅が小さくなっていることから、今後、景気動向などが不動産購入にマイナスの作用を及ぼす可能性もあります。

リフォームをした人はどう考えていた?

ここでは、住宅をリフォームした人についてのデータを確認します。リフォームの動機と、実際に行ったリフォームの内容を見てみましょう。

リフォームの動機
※国土交通省住宅局発表の不動産市場動向調査報告書から抜粋

リフォームの最大の動機は、住宅がいたんできたから、という理由です。ただ、これに次ぐ理由として、設備の不十分さや、住宅の延命が挙げられています。 住宅がいたむくらいの年数が立っている場合は、設備も古くなっていることが考えられます。 複数回答形式で実施された今回の調査でも、上位3項目の割合を合計すると100%を超えています。そのため、複数の動機に基づいてリフォームの実施に踏み切った家庭がみられることがわかります。

リフォームの内容
※国土交通省住宅局発表の不動産市場動向調査報告書から抜粋

また、リフォームの内容としては、動機に対応する設備変更のほか、「内装の模様替えなど」という項目が2位にランクインしています。 内装のリフォームが外装のリフォームよりも高割合となっていることから、住宅そのものが済めなくなる段階でのリフォームというよりは、早めに手入れをしてより良い住環境を目指すリフォームが多いことが読み取れます。

通勤時間は?

通勤時間
※国土交通省住宅局発表の不動産市場動向調査報告書から抜粋

住宅選びの際には、立地が便利かどうかが1つの選択基準となります。 というのも、いくら快適な住宅で暮らしていても、通勤・通学に時間がかかりすぎると生活での負担が大きくなるからです。 そこで、取得した住宅の種類別に、通勤時間が住み替え前とどのくらい変化したのかを見てみましょう。

まず、通勤時間が減少したのは、民間賃貸住宅や中古マンションを取得したケースです。 これらのケースでは、利便性の高い(≒通勤時間が短い)立地を求めた結果、費用面などで比較的リーズナブルな中古マンションや賃貸住宅に落ち着く傾向があるといえます。
いっぽう、注文住宅や分譲戸建て住宅を購入したケースでは、通勤時間が住み替え前よりも長くなっています。 駅前の一等地などにはマンションが立地し、戸建て住宅は少し離れたエリアに建設されることが多くあります。 こうした事情により、戸建て住宅を購入したケースでは、駅からバスの利用が必要などの理由で通勤時間が長くなっていることが考えられます。

世帯主の年齢は?

世帯主の年齢
※国土交通省住宅局発表の不動産市場動向調査報告書から抜粋

この項目では、世帯主の年齢層についてみてみます。取得した住宅の種類別に世帯主の平均年齢を見てみると、分譲戸建て住宅が39.4歳と最も若くなっています。 次いで世帯主の平均年齢が低いのは注文住宅です。
戸建て住宅では庭の手入れなどのほか、買い物に車が必要になるなど、生活のさいに移動が必要となるケースが多いといえます。 そのため、年を重ねるほどこうした移動の負担が少ない中古マンションなどへの人気が高まっていると考えられます。
ただ、注文住宅の建て替えを行っている50代、60代の世帯主も多いです。 そのため、給与水準が上昇したり、子供が独立したりして家計に余裕が出てきた段階で、高齢になっても暮らせる戸建て住宅を注文する世帯が一定数いることも読み取れます。

居住人数は?

住宅を選ぶ際には、居住人数も影響します。1人暮らしなのか、大家族なのかによって、快適な生活に必要な床面積が異なるからです。

居住人数
※国土交通省住宅局発表の不動産市場動向調査報告書から抜粋

今回の調査結果を見てみると、分譲では戸建て、マンション共に4人世帯が最も多くなっています。 また、注文住宅では3人世帯が多い結果となっており、親子をはじめ、2世代以上で暮らす世帯が戸建てや分譲マンションを選択している傾向がみて取れます。
いっぽう、子育てが終わった後のライフステージでリフォームをする人がいることから、リフォーム住宅では夫婦をはじめとする2人世帯が多くなっています。
また、1人世帯ではリーズナブルな傾向がある民間賃貸住宅を選ぶ人が多いことがわかります。

世帯年収は?

最後に、世帯年収についてみてみましょう。

世帯年収
※国土交通省住宅局発表の不動産市場動向調査報告書から抜粋

世帯年収については、分譲マンションを購入した家庭がもっとも高くなっています。 分譲マンションと比べると注文住宅や分譲戸建てのほうが不動産価格としては高い傾向があります。 しかし、分譲マンションを購入する世帯では、通勤時間の短縮が重要視されています。 働きやすい住環境を求めている世帯であることから、比較的給与水準の高い仕事をしている可能性が考えられます。

まとめ

このように、住宅局の報告書から、どのような人がどんな目的で不動産を購入しているのかなどの情報が得られます。自分が住宅購入を検討する際には、参考にしてみましょう。
また、今すぐに買うつもりがない場合でも、いざ不動産を購入するときのために、世の中でどのような購入傾向があるのかを把握しておくと役立ちます。

中古マンション購入に掛かる費用や手続きの流れについて知りたい方は下記のページをご参照ください。
中古マンション購入の流れと注意点、費用の目安などについて

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